30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

思親山ー富士は雲の中へ

2013-03-23 | 登山

 

快晴の空がにわかに曇ってきた。富士は雲のなかに隠れてしまうのではないか。
焦った。速足になって佐野峠に飛び出した。正面に富士の姿。なんとか間に合った。


思親山は富士山の西、身延線沿線にある。当然ながら富士の眺めはいいに決まっている。以前から登らなきゃいけないなあと思いながらも、わが家から日帰りするには遠いものだから敬遠してきた。

この数年は富士山を取り囲む山のうち、ぽつぽつと南と西の山を歩いている。富士の北と東にあるめぼしいピークは踏んているが、南と西の山はわずかしか歩いていなかった。最後まで残ったのがこの思親山だ。そろそろ歩いておかないといけない。年をとるとそんな余計なことを心配するようになる。

わが家から遠いといっても、身延線沿線の山は「
2011年12月 長者ケ岳~天子ケ岳」と「2012年1月 身延山」と2年続けて歩いている。日帰りできることはわかっている。

この山は富士を見る山だ。天気のいい日を選んで出かけた。快晴だった。安心していたら佐野峠の手前、さあまもなく富士の姿が見えるぞというときになって、急に雲行きが怪しくなった。西から雲が押し寄せてきた。こんなはずではなかったのに。

やばい。さあ急ごう。佐野峠はまもなくだ。大汗をかいて頑張った。焦った。佐野峠に着いて目の先に富士がそびえていた。間一髪だった。ひやひやさせないでくれよ。からだに悪いよ。富士に向かって悪態をついた。


山行日 2013年3月21日(木)
天気 晴れのち曇り
山域 身延線沿線の山
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:42=6:12日暮里6:16=6:27東京6:34=8:39沼津8:42=9:01富士9:12=10:16(遅延10:20)内船駅10:25-11:30三差路-12:15佐野峠12:20-12:50思親山13:15-15:00八木沢-15:40井出駅16:13=17:04富士17:14=18:00熱海18:10=20:57我孫子駅


コースは、内船駅を登山口に、井出駅を下山口にして稜線をたどった。どちらも駅だからアプローチはいい。内船からの道は佐野峠まで舗装路が続く。これにはまいった。この道に比べると、山頂から井出駅への道のほうがよかった。歩いてみて、コース取りを逆にしたほうがいいのではないかと思ったが、そうなると内船への下山が舗装路になるから、余計に膝に悪い。コース取りがむずかしい山だ。

コース上の分岐には必ず道標がある。どっちに行くんだろうかと迷うことはない。ただし内船駅からコースに入るまでちょっとばかり要注意だ。

まず内船駅を背にして右手に進む。

すぐに「梅の木川」に突きあたる。ここを右に折れると、線路だ。線路沿いに少し行くと踏み切りがあり、そこを渡る


踏切を渡ると、左に「金生屋」という商店がある


右手には道標がある。これでコースに入った。このゆるやかな坂道を進めばいい

内船寺。境内へは右の階段を行くのだが、立ち寄らずに舗装路をそのまま進む

思親山が目の前にあらわれた。手前は茶畑だ。こんな天気ならば、きょうの展望は約束されたようなものだが…


西側には篠井山と安陪奥の山。ウグイスの高い鳴き声が響いた。初音である。いまだわが家間には姿を見せていない。

佐野峠までずっと舗装路が続く


正面にガードレールが見えてきた。右に進むと三差路になる。ここまで約1時間。順調だ

ゆるやかな坂道が続く。ふと仰ぐと西の空があやしくなってきた。雲が急に広がってきた。先程までの青空からすればこんなに急変するとは考えられないが曇ってきたのだ。このままだと富士は雲の中に隠れてしまうのだろうか。気になって仕方ない。速足になる。とにかく佐野峠まで急ごう。汗がぽたぽた落ちる。こんなに急いでもすでに遅しか。いや、まだ見えるだろう。期待と不安。とにかく急ぐ。

約1時間50分で佐野峠に着く。真正面に富士の姿があった。その方面だけがいちぶ晴れていた。いまにも雲の中に隠れそうだ。滑り込みセーフといった感じでどうにか間に合った。いやあ、さすがにほっとした。


手前に天子山塊

佐野峠でゆっくりしたかったのだが、この天気だと山頂からの眺めが気になる。すぐに峠を出発した。この時点で、山頂からの眺めは期待できないだろうとあきらめたが、それでも行ってみなければわからない。わずかな期待をもって急いだ。ところが山頂までは小さなピークが連続して、なかなか山頂に達しない。ひとの気持ちも知らないで

12時50分、山頂だ。はたして・・・・
 

やっぱり富士の頭は雲の中だった。どうしようか。とにかく13時半まで山頂にいて様子を見ることにする。そのあいだに雲がとれるのを期待しよう。食事をしながら雲の流れをじっと見守った。雲が少し取れてきた。白い山頂が光を浴びてひときわ輝くさまがとても美しい。見入っている場合ではない。カメラだ。いまか!

しかし、そのあとは雲が広がり、富士は雲の中に隠れた。よもやこんな天気になろうとは思いもよらなかった。さらに風が急に冷たくなってきた。こりゃいけない。退散だ。あわてて準備をして山頂を後にした。

ミツマタの花が満開だ。「丹沢のミツバ岳のミツマタ群落」もそろそろ見ごろを迎えるのだろうか。

 八木沢の源立寺。ここの境内のしだれ桜は咲きはじめていた。

 

井出駅前のしだれ桜は満開に近い。


井出駅前から篠井山


予定では時間を持て余すのではないかと思っていたのだが、意外と時間がかかってしまった。おかげでちょうどいい時間に駅に着いた。さあこれから家まで時間がかかる

ずっと気になっていた思親山。やっと歩くことができて気が済んだ。これで富士山を取り囲む東西南北の山々を、ぐるり1周できたようだ。


            

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