被災を免れたにもかかわらず、ずっと重い気持ちを引きずってきた。どこかで、そろそろと気持ちを切り替えなければならない。月が替わり、新年度を迎えたのを機にそうありたいと願っている。
畑の隅っこに植えてあるルバーブが芽を出してきた。たったの一株だけだ。昨年の夏の猛暑でほとんどが枯れてしまった。ルバーブは暑さに弱い。たいがい夏に負けてしまう。すべてがなくなると、タネまきからはじめなければならない。収穫まで少なくとも2年はかかる。
昨夏の終わりに生き残ったのは一株だけになった。これを枯らさないようにと、暑さから守るため寒冷紗や枯れ草で覆った。寒くなると春になるまで地上から姿を消す。はたしてまた春に芽を出してくれるのか・・・。
ルバーブは寒さには強い。寒い中に地中から赤い芽を出してくれた。生きていたんだと確認できたときはうれしかった。しかしこの一株だけでは今年の夏の暑さに負けないで生き残れるかと思うと、その確率は低い。この一株だけでも梅雨のころに1,2回は収穫できて、大好きなルバーブのジャムを作ることができるはずだ。残ったこの一株を大事に育てるつもりだが、いずれにしても先を見越して秋にはタネをまくことになるだろう。