脅威に感じた深夜の暴風だった。関東でも台風21号の風は強かった。けさ自転車で菜園の見回りに行く。やっぱりといった感じで、ゴーヤーのネットの支柱の一部が折れて、倒れかかっていた。ゴーヤーはまだ実をつけている。すぐに応急措置をしたがまもなくおしまいだろう。
初サンマ水揚げのニュースを見て、8月末にスダチを収穫した。サンマといえばスダチとくる。スダチをつかうのは一に焼きサンマである。
このスダチは菜園にあるのではなく、自宅の庭の日当たりのいい東面にある。庭といっても粗末な労働者住宅だから狭い。その狭い庭のまた狭いところ、隣の家との境にあってかなり窮屈な思いをさせている。
33年前ぐらいに植木屋から買って植えた。家の建て替えのときもこの木は残したが、ますます狭い思いをさせている。それでも伐採されずに残してもらった恩義を感じているのか、このところ毎年実をつける。果樹はほったらかしにしておくとたいがいは隔年結果になるものだが、毎年実をつけてくれる。
ことしもかなり実をつけた。高枝切りはさみで切り落とす。果樹の収穫はスダチに限らず楽しい。その時間が無心になっていいなと思う。
200個近く取った。知人に送ったり、近所に分けたりしてあらかたなくなった。スダチは薬味みたいなものだから、多くもらっても扱いに困るだろうから、ほんの少量ずつである。ふだんならほんの少々ですがという言葉をそえて相手に気をつかわせないようにするのだが、小さい果実だから見た目にもじつに少量だ。どうあいさつしてよいものやら、言葉が見当たらないので困った。