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帚木 蓬生 /受命

2010年02月16日 | 小説
  著 受命を読みました。



日系ブラジル人医師の津村は、北京の国際医学会で知り合った北朝鮮の医師に技術を伝えて欲しいと請われ、招聘医師として平壌産院に赴く。

北園舞子は、職場の会長で在日朝鮮人の平山の付き添いとして、万景峰号に乗船する。

一方、舞子の友人で韓国人の李寛順は、とある密命を帯びて「」への密入国を敢行する。

三者三様の北朝鮮入国

だが、彼らの運命が交錯する時、世界史を覆す大事件が勃発する・・・


北朝鮮を舞台にしたミステリー。

北朝鮮の歴史、社会、風土、政治を知るのにはとても役に立つ一冊。

塗炭の苦しみに喘ぐ国民の生活・指導者への恨みの描写が非常に生々しく描かれています。

物語自体はフィクションですが、一体どうやって取材したのかというくらいリアルです。

平壌の観光名所についても詳しく紹介されており、観光ガイドブックとしても使えます。

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