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手嶋 龍一/ウルトラ・ダラー

2009年07月24日 | 小説

手嶋 龍一 著 ウルトラ・ダラーを読みました。



1968年、東京、若き彫刻職人が失踪した。

それが全ての始まりだった。

2002年、ダブリン、新種の偽百ドル札が発見される。

巧緻を極めた紙幣は「ウルトラ・ダラー」と呼ばれることになった。

英国情報部員スティーブン・ブラッドレーは、大いなる謎を追い、世界を駆けめぐる。

ハイテク企業の罠、熾烈な諜報戦、そして日本外交の暗闇…。


主人公は在日英国情報部員

彼の元へ「新種の偽百ドル札(“ウルトラ・ダラー”)がアイルランドのダブリンにあらわれた」という情報が入るところから物語は始まる。

この北朝鮮製とみられる“ウルトラ・ダラー”の謎解きを軸に、拉致問題ハイテク企業の陥穽外交官の暗闘など、あらゆる問題を巻き込んで、世界を股に駆けた北朝鮮をめぐる物語が展開される。

国家戦略の駆け引きの隠された部分に慄然とさせられる。

スパイ小説なのか

事実に近いノンフィクションなのか

日本の外交政策等を考えるきっかけとして 一読の価値はあります。

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