「サスツルギの亡霊」を読みました。
カメラマンの矢島拓海のもとに届いた一葉の絵はがき。
差出人は二年前に南極で死んだはずの兄だった。
時を同じくして、拓海に越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。
「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。
これは偶然なのか、それともあいつが―。
冷たく広大な“密室”で、過去の事件が甦る。
神山作品を読むのは「カタコンベ」以来2冊目です。
「カタコンベ」の舞台となっていたのは洞窟!
その洞窟内での救出&脱出を描いた冒険ミステリー作品で歴代最年少で江戸川乱歩賞を受賞しました。
そして、本作の舞台は何と!南極!!
東オングル島、雪と氷に閉ざされた巨大な密室で南極観測越冬隊に様々な事件が起こる・・・。
それらの事件は2年前に行方不明となった兄と関係があるのか・・・。
南極にある日本の施設や観測隊の生活などが克明に、リアルに描かれています。
相変わらず文章が読みやすくてサクサク読めました。
しかし、謎解きとしてはそれ程ヒネリは無かったです。
この小説の満足度:☆☆☆