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ぼくのエリ 200歳の少女

2011年04月19日 | 映画

ぼくのエリ 200歳の少女

公開:2010年 スウェーデン映画

出演: リーナ・レアンデション, トーマス・アルフレッドソン




ストックホルム郊外に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカーは苦痛に満ちた毎日を送っていた。

学校で陰湿な苛めにあっているのに誰も気づかない。

それほど孤独だった。

友達が欲しいという孤独な少年の願いは、とうとう叶えられそうだ。

ある日、隣りに同じ12歳の謎めいた少女エリが越してくる。

青ざめた顔をした少女の外出は夜だけ。

「君の友だちにはなれない」といきなり告げるエリだったが、毎晩のように中庭で顔を合わせ、寝室の壁越しにモールス信号を送り合うようになる・・・。


現代まで連綿と生き続けるヴァンパイアの少女エリといじめにあっている孤独な少年オスカーの出会いから始まる物語。

生きるためには人の血を吸わなくてはいけないという宿命に縛られたエリ。

両親の離婚によって孤独を味わい、、親に心配をかけまいと、いじめの事を親に相談できないオスカー。

互いにひとりぼっちのジャングルジムで出逢ったふたりは、壁ひとつ隔てたシチュエーションの中で、孤独な心をモーリス信号で通い合わせる。

スウェーデンの自然はどこまでも美しく、雪の白さと血の紅さと対比されていたり、冬の寒さと暗さが映画全体をピリリとした緊張感漂わせる。

そんな中でオスカーとエリの間に、自然と友情が育まれていく経緯がとても温かく、切なく、物悲しい・・・。

残酷シーンもありますが、通常の「ヴァンパイア映画」と呼ぶにはあまりにも美しくそして上質な映画です。

この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆ 


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