@ kill time

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藤原 伊織 /てのひらの闇

2011年04月06日 | 小説

藤原 伊織  著 てのひらの闇を読みました。



飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診される。

しかし、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。

その夜、会長は自殺した!!

堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。



藤原作品は『テロリストのパラソル』、『ひまわりの祝祭 』に続いて3作目です。

主人公の堀江は一見くたびれた中年、実は過去の秘密を抱いたまま、余計な言い訳をせずに生きている無頼派の男だった。

ざとなると俄然強くて、かっこいい!

堀江以外の登場人物も一本筋が通った人物ばかり。

事件の核心に迫りながら主人公の意外な過去の話があったり、

バー店員との軽快なやりとりがあったり、

やくざとの駆け引きがあったりとその展開に目が離せない。

さらにテンポのよい会話が読む者を引きつける。

これぞ痛快ハードボイルド小説!!

続編の名残り火 (てのひらの闇 (2)) も早速購入!

今から読むのが
楽しみな一冊です。

コメント
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