
多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!
近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。
死体なき殺人事件として捜査が開始された。
遺体はどこに?
なぜ手首だけが残されていたのか?
姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる―。
「ストロベリーナイト」の姫川シリーズ第2弾!
前作に比較すると、断然、警察小説としての風合いが強い。
今回のストーリーのほとんどは正統派警部補・日下の推理、調査で解決に至っており、姫川はその周りで踊っているだけのようです。
この作品の主題は「父性」で、それをストレートに前面に押し出してくる。
そこそこおもしろいけど、 それほどの驚きの結末やミステリーもなく、わりと単線的なストーリーとなっている。