乙 一 著 「平面いぬ」を紹介します。
「わたしは腕に犬を飼っている―」
ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。
「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、からだ中を動き回り、時には吼え、物も食べる・・・。
肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描き「ど根性ガエル」を彷彿させる天才・乙一のファンタジー・ホラー。
その他に
「石ノ目」では、村に古くから伝わる、その目を見た者を石に変えてしまう女
「はじめ」では、限られた子どもにしか見えない幻想の中の少女
「BLUE」では、命を持つぬいぐるみの物語
を収録する傑作短編集。
どの作品も、家族や友だちに対する真実の愛や友情を思い出させてくれます。