草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

京都大原野 ・ 吟行 / 選句をお願いします

2008-11-03 | Weblog

11月2日は穏やかな天気の良い日曜日でした。近畿の句友たちが声をかけ合って、京都の秋を吟行しました。阪急京都線の長岡天神駅を出発。先ずは、西山浄土宗の本山で法然上人を開山第一世とする光明寺を散策しました。丁度、紅葉の始まりの時期でしたが、最盛期にはここは人で埋まるといいます。境内では菊花展も行われていて秋の興趣を添えておりました。そのあと大原野の里に入り、京の西山を眺めながら、ゆっくりと歩いて大原野神社と勝持寺(花の寺)にお詣りしました。大原野神社は784年の長岡京遷都の際、藤原氏の氏神として奈良春日神社の分霊が祀られました。七五三のお詣りで可愛い子供たちと親で賑わっていました。花の寺は西行がここで出家をしたと伝えられる寺です。法師がここで草庵を結び、自ら植えたという八重桜「西行桜」があります。今の桜は三代目ということです。

当日の参加者は、かつらたろうさん、やまももさん、龍峰さん、さゆりさん、九分九厘の五人でした。ゆらぎさんは直前の不都合で不参加でしたが、投句はして頂きました。

下記に当日の投句を掲載いたします。皆様の互選をお願いいたします。各自五句の互選ですが、内一句については特選としてコメントをお願いいたします。本稿のコメント欄に記入者の俳号を入れてご御記入下さい。締め切りを5日(水曜日)を目安として集まり次第、作者の俳号を含めて結果をお知らせいたします。

尚、今回の参加者以外のお方の選句を大歓迎いたします。

            ------ 記 -----


行く道に秋果売られし無人店

かそけしや瀬和井の水に残る萩

背の高み見上ぐ高さやうす紅葉

花の寺紅葉未だし西行桜

紅葉に心和むや吊り灯籠

曼幕の五色は浄土秋深し

冷ややかな竹林暗き花の寺

萱葺きの庫裡茶の花とつつましく

瞑するに赤きは落葉西の京

大原の森深まるや神の旅

西行の桜紅葉も散り初めし

参道を火攻めとしたる冬紅葉

歌びとの瀬和井の水の落ち葉かな

末枯れの何思いしや花の寺

大原野秋の日竹と竹を縫ふ

どの家も柿の実熟るる大原野

回廊に紅葉一枚胸ともる

渋柿を空に数へる大原野

鐘楼に音無き秋や花の寺

秋日かな朱の文字ひたいに宮参り

嵯峨菊や講話漏れくる石畳

業平も愛でし大原野小六月
 
先達の句碑古びけり萩黄葉

嵯峨菊の糸のごときの花の片

どの路地も柿の実太し大原野

叢竹の風のかそけし花の寺

冬紅葉仰ぎて西行思ふべし

枯萩を散らす古刹の静けさや

空白く冴野の沼辺野菊かな

歳深む西行桜や落葉散る


以上、 取りまとめ/九分九厘 (写真は、花の寺参道)
コメント (8)
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