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印南町 高台移転推進、住宅用地確保へ 上野山(海抜30メートル)を通る町道拡幅整備 〈2022年1月26日〉

2022年01月26日 08時30分00秒 | 記事


上野山エリア(○の建物が印南避難センター)


今年度から拡幅工事に着手した町道上野山線


 印南町は高台への住宅移転や住宅用地確保を目的に印南地内の高台にある上野山(通称)エリアを通る町道上野山線道路改良事業に取り組んでいる。同町は高台の宅地化を促すため水道管敷設などのインフラを整備する未来投資事業も進めており、南海トラフ巨大地震の津波に備えての高台移転とともに若者や子育て世帯を中心とした定住促進につなげたい考えだ。

 上野山は海抜30メートル近くあり、避難場所となる印南避難センターもある高台エリア。周辺の一部が宅地化され、住宅が建設されているが、道路沿い周辺は約2万平方メートルが農地で、道路整備を進めることで宅地化を促すため改良事業に昨年度から着手。延長1・1キロの町道を幅員約4メートルから車道7メートルに拡幅するとともに歩道(2メートル)も設ける。
 昨年度は設計を行い、今年度から着工。今年度は県道西側の進入路から45メートルの区間で一部山切する拡幅工事に取り組みこのほど完了。来年度から本格的な拡幅工事に入ることにしており、総事業費は約7億円を見込み、令和6年度中の完成をめざしている。宅地化をさらに促すため未来投資事業で水道管を敷設するインフラ整備にも着手した。
 第5次長期総合計画基本計画や人口ビジョン・総合戦略の策定に伴い実施した住民アンケートで「人口流出等による社会減の対策」として「新たな宅地造成など住む場所の確保」を上げた回答が多かったこともあり、町は住宅用地確保に力を入れており、高台の宅地化を促そうと未来へ向けての投資と位置付け未来投資事業を平成元年度から導入し、印南や切目地区で水道管を敷設などインフラ整備にも取り組んでおり、町は今後も高台移転を含む住む場所の確保を進めたいとしている。
 町道上野山線改良工事の設計は(有)ヤマニシ=御坊市薗、山西智之代表=が2545万2900円、今年度分工事は夏目水道=印南町古井、夏目光治代表=が2688万7300円で請け負った。


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