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東京で和田勇シンポジウム、御坊から市長ら20人参加 〈2018年2月27日〉

2018年02月27日 08時30分00秒 | 記事

パネルディスカッションで和田氏顕彰

柏木御坊市長ら関係者も参加


 県は24日、東京の明治大学駿河台キャンパスで県偉人顕彰シンポジウム第7弾「和田勇シンポジウム~東京にオリンピックを呼んだ男」を開き、約800人が参加。1964年の東京五輪を振り返り、2020年の東京五輪に向けての気運を高めようと、和田氏の功績をPRした。19年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」に登場させてもらえるよう顕彰事業に取り組んでいる御坊市も共催し、柏木征夫市長や吉田擴・同顕彰会長ら20人が参加した。

 オープニングで御坊ロータリークラブが創立50周年記念事業で制作したDVD「和田勇物語」を上映したあと、主催者を代表して仁坂吉伸知事が「DVDを見てうるうるしています。和歌山にゆかりのある和田勇氏は私たちの誇りであり、大変感謝しています。今日はあらゆる角度から和田氏に光を当てていただきたい」とあいさつ。「祖国へ、熱き心を~東京にオリンピックを呼んだ男」の著者、高杉良氏もビデオメッセージを寄せた。
 続いてスポーツジャーナリストの二宮清純氏が「東京オリンピック1964年から2020年に向けて」をテーマに基調講演。「先見性、交渉力が素晴らしい。真の国際人。和田氏がいなければ戦後、日本のスポーツの振興はなかった。和田氏の原点は幼い頃に過ごした御坊市での実体験にある。御坊、和歌山の方に流れる血が助け合いの精神を育んだ」とたたえ、20年の東京五輪に向け「和田氏がおられればどう考えるか。それを考えることが成功に結びつく」と話した。
 パネルディスカッションは仁坂知事、二宮氏、日本オリンピアンズ協会理事長の早田卓次氏(田辺市出身。東京五輪体操団体、つり輪金メダリスト)、シドニーオリンピック女子競泳日本代表の萩原智子さん、明治大学政治経済学部教授の後藤光将氏が和田氏の凄いところ、20年に向けて何をすべきかなどで意見交換。後藤氏は「日本スポーツ史のくさびとなるキーマンの一人」、萩原さんは「人と人とを結ぶ力がすごい。人と人とをつなげるオリンピック精神そのもの」、早田氏は「正子夫人も素晴らしい方」と話した。
 参加した柏木市長は「人間的な魅力、東京五輪誘致の功績の大きさを多くの方に知っていただけた。偉業の大きさを再認識することができた」、吉田会長は「さらに多くの方に和田氏の功績を知っていただけるように今後も活動を続けたい」、顕彰会事務局長の岡本恒男氏は「和田氏が4~9歳まで過ごした御坊での生活体験が原点となり、後の活動につながったと聞いて大変感激した」と話した。


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