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新美山産品所が「ふじまつり」前の9日に開所 〈2016年3月25日〉

2016年03月25日 08時30分00秒 | 記事

9日の開所に向け、みやまドーム横で建設が進む
美山産品販売所


 日高川町が、日本一長い藤棚で知られるリフレッシュエリア美山の里森林公園前駐車場に建設を進めている新しい美山産品販売所が、4月23日に開幕する「ふじまつり」前の9日に開所することが決まり、餅まきなどでオープンを祝う。施設の愛称も「道のほっとステーション」に決まり、国道沿いに看板などを掲示して来客者の誘致を図る。「ふじまつり」は、ゴールデンウイークに開催される同地域最大の春のイベントで、新産品販売所は多くの来場者で賑わいそうだ。

 椿山ダム畔の旧施設を閉鎖した美山産品販売所の移転建設については、市木久雄町長が公約だった検討委員会を設置。同地域の団体代表者ら14人が検討を進めた。その後、新しい販売所の設置場所や運営などを町長に答申し、最終的に美山ドームに隣接する駐車場への建設を決定。建設についても地元の意見を取り入れようと、同検討委員会や生研グループ、指定管理者の(株)さぬきやの関係者らで組織する振興協議会を発足し、設計段階から施設の内容などを検討し、ふじまつり開催までのオープンを目指して工事を進めてきた。
 新施設は、リフレッシュエリア美山の里森林公園前駐車場の既存公衆トイレを活用し、みやまドーム側に設置している森林公園の券売所を撤去してドームとトイレの間に着工。床面積79・1平方メートルの紀州材を活用した木造平屋で、約60平方メートルの売り場を設け、ドーム側には、ふじまつりなどのイベント開催時に利用する券売所を併設した。事務室(6・5平方メートル)と物置(8平方メートル)を設けたほか、入口(美山若者広場方向)側には、屋外で食事などが楽しめるエントランス(約30平方メートル)もある。
 美山産品所の旧施設は、昭和62年に椿山ダム畔の国道424号線沿いに建設され、24年間に53万人が利用。同地域特産の「ごんちゃん漬け」や「干しシイタケ」はじめ、特産物を利用したジャムやシャーベットなどの加工品が人気を集めた。平成7年には売り上げが約6400万円を記録したが、それ以降は下降の一途をたどり、約2000万円程度まで落ち込んだ。施設周辺で地盤沈下が進み、数年前から隣接する公衆トイレを閉鎖。販売所自体にも影響が見られたため、平成25年の2月に販売所も閉鎖し、愛徳荘内に仮の販売所を設けて販売しており旧施設を撤去した。
 新施設は、ドライバーの休憩所をイメージするサブネーミング的な愛称として「道のほっとステーション」と命名。国道424号に面していた旧施設とは違い、新施設の立地は国道から少し離れているため、周辺の国道沿いなど数カ所に案内板を立ててPRする。一方、高速道路の南進で、国道424号の交通量の減少、高齢化による生産者や出品物の減少を食い止めるのが開所後の大きな課題となりそう。


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