紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町で4県連携自主防災組織交流大会 〈2024年1月30日〉

2024年01月30日 08時30分00秒 | 記事


酒本会長(右)ら4県代表者が意見交換


 和歌山、三重、徳島、高知4県連携自主防災組織交流大会は28日、日高川町防災センターで開き、自主防災組織役員や地域防災リーダーら約120人が参加。4県代表者の活動事例発表やパネルディスカッションが行われ、酒本和彦・御坊市自主防災組織連絡協議会長が発表した「楽しみながら防災を学ぶ防災まつり」や「高齢者の体力づくりをめざす御坊版健康体操」の取り組みが注目を浴びた。

 南海トラフ地震発生時に甚大な被害が想定される4県が連携し、自主防災組織の育成や活動活性化を目的に平成17年度から毎年、各県持ち回りで開催。御坊市、徳島県北島町、高知県いの町、三重県四日市市の自主防災組織代表らが発表。酒本会長は1市5町で結成した日高地方自主防災組織連絡協議会、昨年初開催した「防災まつり」の取り組み、学校での防災教育導入の提案などを発表した。
 防災まつりでは「訓練という言葉は重く感じる」とし、訓練という名は使わず、運営は公費を使わず企業等の協賛金でまかない、ミキサー車でのガチャガチャポンなど楽しく防災を学べる仕掛けづくりを紹介。学校での防災教育は「防災の基本は『逃げろ』。被災時は気が動転して体が動かない。普段から逃げる癖や習慣を身につけてほしい」と重要性を訴えた。
 パネルディスカッションでは、コーディネーターの本塚智貴・明石工業高等専門学校建築学科准教授が「防災まつりに4千人が参加したのはすごい」とイベントのマネジメント方法を聞くなど高く評価。市町の垣根を超えた自主防災組織の連携も「重要なこと」と評価していた。
「ベッドから玄関先まで」を合言葉に災害時に玄関先まで移動できる体力づくりをめざそうと普及に取り組んでいる御坊版オリジナル体操「ステキ体操GO!GO!GOBO」についての北島町の発表者から「歩いて避難する自信がないと言う高齢者が多い。体操の動画はどうすれば見れますか」と質問があり、酒本会長は「市ホームページから見れますし、徳島に出張してもいいですよ」と答えた。閉会後、さっそく四日市市、北島町から講演や体操実演のオファーがあった。
 このほか、酒本会長は「一人ひとりの防災意識、共助の力を高めていきたい。『大丈夫』には、支え合う『人』の字が3つ入っている。一本の矢より三本の矢です」と助け合いの精神の大切さを強調。他県発表者からは「避難所でのペット同伴に苦労している」「避難所に車中泊用のスペースを設けることも必要」などの意見が出された。


 その他の主なニュース

由良町の県立白崎青少年の家で「すいせん祭」開催

御坊市自主防災組織連絡協議会が三浦源吾・市長に公営住宅撤去改善を要望

「ゆらコン」最優秀賞に成田仁美さん(和歌山市)提案のアカモクサプリで健康応援

御坊市社会福祉協議会が県内初の「シルバー成年式」を開催

この記事についてブログを書く
« 選抜高校野球 耐久の堀端朔... | トップ | 印南町長選・6日告示も一日... »
最新の画像もっと見る