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みなべ町長選 小谷芳正氏(現職)無投票の公算大 残り2カ月、対抗馬名乗りなく 〈2020年7月22日〉

2020年07月22日 08時30分00秒 | 記事


4選に向けて抱負を語る小谷芳正町長


 任期満了(10月23日)に伴うみなべ町長・町議同時選挙(9月29日告示、10月4日投開票)まで2カ月余りとなった。町長選に出馬を表明しているのは4選をめざす現職・小谷芳正氏(70)=筋=だけ。ほかにも対抗馬のうわさはあるものの、選挙戦本番までわずかとなり無投票の公算が大きい。

 小谷氏は昨年12月議会で「〝みなべの発展へいま一度リーダーシップを発揮しまちのかじを取れ〟との声にお応えするのが私の使命だと考えた。誠実に全力で取り組んでいきたい」と次期町長選へ出馬を表明した。現在4期目に向けての公約をまとめており、8月8日に気佐藤のJA紀州アグリセンター前に後援会事務所(辻村武文会長)を開所する予定だ。
 小谷氏は、南部川村総務課長、合併協議会事務局長、みなべ町副町長など経て2008年の選挙で初当選。3期無投票当選している。本紙取材に「議員の皆さんにご指導、町民の皆さんのご理解ご協力をいただきながら、職員とともに町民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりに取り組んできた」と就任から11年10カ月を振り返り、4期目も引き続き安心安全のまちづくり、町勢の発展、住民福祉向上など、さまざまな課題に全力で取り組むことを約束した。新たな問題「新型コロナウイルス」に関する対策、支援策などにも尽くす。
 まず「町民の皆さんの安心安全のために早急に防災対策を仕上げたい」と力を込め、防災広場・こども園の開設や消防車庫・備蓄倉庫の整備など小山田地区の防災拠点エリア完成(2022年4月)に意欲を見せる。ほか、ため池改修や海岸沿いの老人憩いの家の移転なども挙げた。産業面は「第1次産業が元気にならないとまちの活性化はない」とし、梅の消費拡大へ引き続き世界農業遺産を生かしての取り組みに全力を上げるとともに、蓄養漁業や耕作放棄地対策の推進を図る。教育面では南部小・岩代小のプール環境の改善や中学校体育館のクーラー設置など、健康面では検診項目の増加など町民の健康寿命増進への施策を展開する。問題となるのは財政面だが、「あらゆるチャンネルを駆使して実のあるものにしたい」とし、「次の世代によりよい形で引き継いでいくためにも誠実に全力で取り組む」とあらためて決意を示した。
 新型コロナウイルスに関する取り組みでは、みなべならではの構想が胸の内にある。「梅の成分がウイルスの抑制に効果があるかどうかの研究を進めたい。インフルエンザウイルス抑制に効果があるのは実証されているのだから、ぜひ調べてみたい」と語った。
 町長・町議選の立候補予定者説明会は8月26日午後1時30分から役場3階大会議室で。告示まで70日を切った中で出馬表明は小谷氏しかなく、対抗馬のうわさはあるものの、このまま無風で無投票となる公算が極めて大きい。
 一方、定数14で争う町議選は、いまのところ現職・新人とも正式な表明はない。引退がささやかれる現職の地区では後継者擁立の動きがあるほか、他地区では若手や女性など新人のうわさなどあり、予断を許さない状況だ。


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