立候補表明する望月良男氏
7月執行の参院選和歌山選挙区(定数1)に、前有田市長の望月良男氏(52)が3日、無所属で立候補することを表明した。昨年10月の衆議院選挙では、二階俊博元自民党幹事長の三男・伸康氏(47)を破り初当選した無所属の世耕弘成氏を支援しており、世耕氏に近い。参院選には、自民党から新人で伸康氏が立候補表明しており、昨秋の衆院選に続いて再び「保守分裂」の戦いが決定的となった。
望月氏は和歌山市のホテル・グランヴィアで会見し出馬の意向を明かした。「4期16年にわたる市長退任後も支援者の方から、『その経験を国や県のために生かしてほしい。無所属でも出馬してほしい』との多くの声をいただいた」と話し、「国や県の情勢をみたときに、有田市でやってきたことを生かせると思い出馬を前向きに考えるようになり、出馬への火がついた。県には地方において経済や産業、生活を豊かにしていける先進的な取り組みができるポテンシャルがある。これまで培った経験値を国や県のために捧げ、命を燃やしていきたい」と決意を述べた。
今年2月の自民党県連の拡大役員会で公認候補を選ぶ投票で二階氏に敗れた。「自民党候補の必勝に尽力する」との契約書に署名しており、「保守分裂は胸が痛いが、熟慮に熟慮を重ねた結果、活力ある国や県にする一翼を担えるという思い、志が勝ってしまった。出馬への決意にいたった」と力を込めた。公約として経済の活性化や産業振興、成長産業の誘致、地域医療・子育て支援・教育環境・高齢者福祉の充実など挙げている。
望月氏は有田市出身。箕島高校出身で野球部副主将を務めた。同市消防本部職員や同市議会議員を経て、平成20年に有田市長初当選、昨年9月まで4期16年務めた。
参院選和歌山選挙区には、望月氏と二階氏のほか、立憲民主党新人・村上賀厚氏(65)、参政党新人・林元政子氏(51)、無所属新人・末吉亜矢氏(53)が立候補表明している。
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