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御坊圏域初のファミリーサポートセンター来秋開設へ 〈2016年1月23日〉

2016年01月23日 08時30分00秒 | 記事

耐震補強工事を行う御坊小北校舎


 御坊市は、子育て支援施策として耐震補強事業に着手中の御坊小学校北校舎に御坊医療圏域初のファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)を開設し、地域での子育て支援の拠点として活用するほか、学童保育「御坊子どもクラブ」も移転させて定員、対象年齢ともに拡充する。両施策とも保護者のニーズが多く、補強工事完成後に施設整備を行い、順調に進めば平成29年9月に開設できる見通し。

 御坊小北校舎は鉄筋コンクリート造3階建て。昭和40年築で耐震性が低い。取り壊しを検討したが、渡り廊下西棟とあわせて約2億円をかけて耐震補強を行って有効活用するともに、津波避難対策で屋外階段を設置して屋上(高さ15メートル、広さ700平方メートル)に避難できるようにする。今月末に工事入札し、夏休みを中心に工事を行い、9月から10月に完成する予定。
 完成後、北校舎1階の工作室と工作準備室の2部屋をファミリーサポートセンター、図書室と家庭科室、相談室・宿直室、沸騰室・用務員室の4部屋を学童保育に活用することで準備を進めている。早ければ28年度に設計、29年の夏休みに部屋等の改修工事を行い、29年秋に開設予定。トイレ改修や駐車場整備などもあり、総事業費は約3000万円を見込んでいる。
 ファミリー・サポート・センターは「子育て支援の重要施策の一つ」と位置づけている。子育てをサポートしてほしい人(依頼会員)に、支援できる人(提供会員)を紹介する事業で、昨年秋に策定した第4次総合計画の後期事業計画に新規事業として盛り込んでいる。県下では和歌山市や田辺市など6市が実施、田辺市はみなべ町などと広域で実施しているが、御坊日高医療圏域では初めて。
 サービスの依頼会員と提供会員を募り、サポートセンターが仲介する仕組みで(1)保育施設への送迎(2)保育施設の時間外や学校の放課後などに預かる(3)保護者が買い物など外出時、保護者が病気など急用時に子供を預かる-などを有料で支援する。運営は県内で実績のあるNPO法人に委託予定。開設までに提供会員の募集や講習会なども行う。
 学童保育は現在、南校舎1階で「御坊子どもクラブ」を開設しているが、これを北校舎に移転させる。今は1教室を使い、小学1年~3年44人が利用しているが、定員40人を超えているほか、対象年齢拡充のニーズも多いことから定員を90人に増やし、対象年齢を6年生まで拡充する。北校舎4教室を1年用、2~3年用、4~6年用の各保育室、職員室として利用する。
 学童保育は御坊小のほか、湯川小の湯川子どもクラブ、藤田会館の藤田同、野口小の河南同の計4カ所ある。将来的に6小すべてで開設したい考えたが、塩屋、名田両小への開設時期等は未定。今は塩屋、名田両小の利用者8人はタクシー(料金は市負担)で野口小まで送迎。藤田クラブは将来的に藤田小、あるいは学校近くで場所を確保したい考え。御坊小以外の対象年齢拡充は今後の検討課題としている。


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