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来春県議選 御坊選挙区に市議が転身意向  共産現職、自民前職との三つどもえか 〈2022年3月20日〉

2022年03月20日 08時30分00秒 | 記事

 来年4月29日の任期満了に伴う県議選まで1年と迫る中、御坊市選挙区(定数1)に保守系無所属の現職市議が転身、立候補する意向を固めた模様。平成31年の前回選挙で保革一騎打ちの激戦を制して初当選した共産党現職は再選に向けて意気込み、247票の僅差で敗れた自民党前職は雪辱を期しており、これに市議が参戦する三つどもえとなれば前回以上に票読みが難しい激戦、混戦が予想される。
 
 この市議は議長経験のある中堅議員。保守分裂選挙となり、全国的に注目された平成28年の御坊市長選では前市長を支えた主要メンバーの一人。前回の県議選後から次の県議選に立候補する意欲を示し、選挙まで1年と迫った中、立候補の意向を固めた模様。今後、後援会幹部らに考えを伝え、了承が得られれば出馬表明する見通し。
 一方、再選をめざす共産党現職の楠本文郎氏(67)=塩屋町南塩屋、当選1回=は「まもなく4年目に入るが、1期目は入り口に立ったぐらいの感覚。守備範囲が広く、テーマも深掘りしなければならないものがたくさん見つかった。まだまだ続けてやらせていただきたいとの強い思いを持っている」と、議席死守に全力を挙げる考え。
 自民党前職の中村裕一氏(61)=熊野、当選8回=は「前回の選挙が終わってから大勢の市民の皆さまから『もう一度、頑張れ』と力強い励ましの声をいただいている。私の政治活動を支えて下さる方もたくさんおられ、なんとしても議席を奪還し、雪辱を果たしたい」と決意を述べ、4月の早い段階で出馬表明する考えを示している。
 共産現職、自民前職に加え、無所属の現職市議が参戦する三つどもえの構図となれば激戦必至。前回以上に票読みが難しい混戦が予想される。
 前回の県議選は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となった。楠本氏は「市民の願い届ける人を県政へ」と訴え、保守分裂の間隙を縫うように市議歴35年の経験と人柄で支持を広げたのに対し、8期の実績と経験のある中村氏は「一人区の議席は絶対、共産党に渡さない」と自共対決を前面に打ち出し、巻き返しを図った結果、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着した。


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