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管内秋祭りたけなわ終盤へ 〈2017年10月17日〉

2017年10月17日 08時30分00秒 | 記事

四つ太鼓や屋台が勢いよく宮入り(吉原祭)

雨に舞う「双頭の踊り獅子」(土生祭)

屋形が競り合う(由良祭)


 日高地方の秋祭りシーズンがピークを迎え、15日の日曜日は吉原祭(美浜町)土生祭(日高川町)由良祭(由良町)などが行われた。あいにくの雨降りだったがどこもそれを吹き飛ばす熱気。例年なら次の日曜日も秋祭りが続くが、今年は22日が総選挙となったため、22日に予定していた吉田祭(御坊市)と和田祭(美浜町)は29日に日程を変更した。

 吉原祭 美浜町松原王子神社で行われ、4組の四つ太鼓などでにぎわった。
 宵宮の14日は、日が落ちた後にWAY美浜店前で、若連行事の四つ太鼓合同行進があり、多くの観衆が見守った。
 本祭では西、新浜、田井、東の組の順に宮入り。雨がぱらついたが、それを跳ね返す熱気で各組の四つ太鼓が「サイテクリョー」の声を響かせた。
 浜の御旅所にお渡りをした後で、獅子舞を奉納。日が暮れ始めると、のぼりや屋台、四つ太鼓が御旅所内を練って、再び「サイテクリョー」の声でわいた。
 土生祭 日高川町土生八幡神社で行われ、御旅所で雨のなか当屋の中津川が、県指定無形民俗文化財の「双頭の踊り獅子」を奉納。笛や太鼓の楽曲のない、雌雄の鬼の持つ矛(ほこ)と簓(ささら)の発する気配のみを頼りした舞いは、雨音でさらにその静けさを際立たせた。鬼が深く背を反らすと、観衆から「鬼、ええぞ!」との歓声。巫女たちの可憐な神楽舞いも奉納された。
 小熊の奴や屋台、のぼり、四つ太鼓、子ども御輿の宮入りも雨のなか。雨水をふくんだのぼりは重みを増して、のぼり差しは上げるのに力を振り絞って踏ん張った。
 由良祭 宇佐八幡神社で行われ、予定を少し早め午前8時前から横浜、里、南、江ノ駒、網代、阿戸の順に宮入り。長さ6メートル以上もある管内で最も大きな屋形(屋台)は雨に濡れないようカバーがかけられ、大きな屋形で押し合う競り合いを見せた。
 阿戸が26年ぶりに大規模改修した屋形を披露し競り合い。のぼり差しを披露し、見物客の頭上で振りかざしたり、片手であげたりに拍手や声援が飛んだ。
 各区が境内で獅子舞を奉納、太鼓や笛、カンコロ、チャミセン、周囲の囃しに合わせて激しく頭を振ったり肩車しながら舞ったり。午後は神殿式、渡御を行い、御旅所で奉納行事が行われ夜まで賑わいが続いた。


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