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第48回総選挙公示、3区は楠本氏(共新)二階氏(自前)同郷対決 〈2017年10月11日〉

2017年10月11日 08時30分00秒 | 記事

「国会で発言させてほしい」と楠本文郎候補

頑張ろうコールで気勢を上げる二階陣営


 第48回衆議院総選挙は10日に公示され、22日投開票まで12日間の選挙戦に入った。和歌山3区は共産党新人で党県南地区副委員長の楠本文郎氏(63)=御坊市塩屋町南塩屋、元御坊市議=と、自民党前職で党幹事長の二階俊博氏(78)=御坊市島、当選11回・公明党推薦=の2人が立候補し、選挙事務所などで第一声を放ち、短期決戦の火ぶたを切った。二階陣営は候補者不在の選挙戦となり、後援会等がフル稼動で圧倒的勝利を目指すのに対し、楠本陣営は市民団体等の支援を受け、無党派層などへの支持拡大に全力を挙げる。9日現在の3区有権者数は26万4320人(男12万2911・女14万1409)。

国民の命と暮らし守る
共産新人 楠本文郎候補

 地元御坊市塩屋町の日高港湾入口、塩屋交差点で出発式を行い、支持者ら250人が集まった。
 楠本候補は「政治を変えよう、民主主義を取り戻そう、戦争をさせてはならないという思いを一身に預かる候補者として全力を挙げて頑張りたい」と力強く第一声。安倍政権が掲げるアベノミクスに「安倍総理は景気のいいことばかり並べるが、そんな実感はない。大企業が潤うための政策で御坊には届かない、和歌山は切り捨てられる中身」と痛烈に批判した。介護保険を例に「お金がかかるといってサービスを切り捨てるというのは、お年寄りが多い田舎を切り捨てること。お年寄りが介護を受け、地域の人がその仕事に携わり、地域でお金を使えば需要が生まれる」とし、「社会保障・教育・暮らしの予算が地域経済を潤す。逆転の予算配分が必要。国民のために使うことこそが3区を再生させる」と力を込めた。安倍政権がめざす憲法9条改正には「国際紛争の解決手段に武力を永久に放棄するとうたった全国民の願いを破ろうとしている。絶対に許してはならない」と強調。「35年間1度も一般質問を欠かすことがなかった御坊市議会から今度は国会で〝田舎を大事にしろ〟〝国民の命と暮らしを守れ〟という願いを実現するために発言させてほしい」と訴えた。
 政策協定を結んでいる市民連合わかやまの由良登信共同代表らが楠本氏の支持を呼びかけたほか、自由党県連役員も応援に駆けつけ、最後はがんばろーコールを三唱し気勢を上げた。

本人不在も「ぶっちぎりで圧勝」
自民前職 二階俊博候補

 午前7時30分から御坊市の小竹八幡神社で必勝祈願を行ったあと、午前11時から同市島440の1の選挙事務所前で出陣式を行い、第一声を上げた。鶴保庸介参議院議員、公明党の浮島とも子前代議士、仁坂吉伸知事をはじめ県議や地元市町村長、市町議会議員、支持者ら1000人が参集し「圧倒的勝利で12選を飾ろう」と気勢を上げた。
 二階氏は幹事長として選挙の陣頭指揮に立つほか、二階派会長として同志の応援もあり、選挙期間中の地元入りは難しく、公示日も東京、新潟県を駆け回るため、初めて候補者不在の出陣式となった。代わりに録音音声が流され、この中で二階氏は「皆様のお力をちょうだいし、一緒になって選挙戦を戦えることを誇りに思います。皆さんのご期待に応えるため、しっかり頑張りたい。共に営々と築き上げてきたふるさと和歌山をさらに躍進させ、子や孫の次の世代に引き継いでいこう」と呼びかけた。
 長男の二階俊樹秘書が「同志の皆さんのお力をお貸し下さい」と支援を訴え、吉井和視自民党県連幹事長、吉田擴新風会副会長、真砂充敏選対本部長(田辺市長)が「地元の誇りと名誉に賭けてぶっちぎりで圧勝できるよう皆さんのお力をお貸し下さい」とあいさつ。来賓の仁坂知事、鶴保議員、浮島前代議士、森下誠史県町村会副会長(美浜町長)、中村裕一県議らも支援を呼びかけた。


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