Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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スキャンの準備の続きです

2012-07-08 14:21:06 | Bluebird 1933
機械があれば簡単にスキャンが出来る・・・とお思いかもしれませんが機械というのは人間の手助けをする物ですので指令を発しなければ何も役に立ちません。
しかし指令と言っても完璧な指令というのは大変難しいですね。
そしてスキャンがしやすい様に形状を変えてやらなければなりません。

本日の作業はそんな形状の変更作業になります。
画像の部品はよく見えないかもしれませんがオイルか冷却水のポンプでしてこの部品は左右から型を合わせて両サイドをモールドしてあります。
こんな場合は片側を犠牲にして一方の面だけ形状をスキャンする事になりますのでスキャンしない面は削ってしまいます。

ここでメーカーから取り寄せたスペアパーツが役に立ちますね。
スペアパーツから同じ部品を取り出して来まして今削った面と反対側を削ってやります、並べて一緒にスキャンすれば両方の型を一回でスキャンする事が出来ます。不幸にもスペアパーツが入手出来ない場合はシリコンゴムで同じ部品をコピーしておいて同様の作業をするか油粘土に半分埋めておいて片側をスキャンして反対側に埋めて再度スキャンすれば良いのですが・・・シリコンゴムで複製するのとどちらが楽でしょうね~(笑)
片側ずつ削った物は合わせればこの通りもとの形状になる事を確認しておきます。


今まで両面をスキャンする為に中央で切ったりしておりますが普通の鋸では無駄になる部分が多くてうまくいきませんでした。
本日使用しているのは有限会社プラッツさんが販売しておられる『職人気質』シリーズとでも言いましょうか・・・その中のハイパーカットソー0.15PRO-Cという鋸でしてカットする刃の厚み0.15mm!?しか無いのでカットしても無駄になってしまう部分が大変少なくて済みます。
この鋸は元々数年前の静岡ホビーショーでアレックという会社(元々はたしかCMCの1/18ミニカーを輸入しておられたはずですね)がもっと短い刃渡りの物を販売していらっしゃいましてもっと刃渡りがないと1/43はおろか1/24のボディなどが加工出来ないですよね~?と私が言ったからなのか!?(他の方にも言われたのか真偽のほどはわかりません)次の年の同ホビーショーでアレックさんが作って来られたのです。その時は業者招待日だったので販売は出来なかったので知り合いの模型屋さんから取り寄せてもらいまして使っております。刃の厚みが薄いから無駄になる部分が少なくて非常に良く切れます。
もしどこかの模型屋さんでご覧になったら一度使ってみて下さい、けっこういけますよ。


ついに部品の加工が完了致しました。
但しどれもこれもスキャンして使うのではなく旋盤で挽き物を作った方が良い部分はカットしてスキャンさせない様にしておくとデータが必要以上に大きくならなくていいですね。


スキャンさせる部品はスキャン中に動いてしまうと正確なスキャンが出来ませんのでプラ板に接着して固定致します。
間隔を最低限開けておいてなるべく小さなマスの中に並べる事が必要になります。
スキャンする面積が広いとPCのメモリー容量がかなり必要になって来ますので出来るだけ小さくコンパクトにしたいですね。

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