Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

500F2のカウルと512BBLMのリアフェンダーそしてアベンタドールのリアウイングと盛り沢山です

2017-12-28 20:47:21 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

今日の山陰は気温は少し上がりましたが摂氏10度には届かなかったみたいですね〜
そして途中から雨もパラつきました。

相変わらず忙しくてなかなか修理が終わりません(笑)
ポルシェの方の制作や部品の塗装などをしていたのでそのツケが回って来た感じですね。
そんな中ですがまたもや変わった依頼が来そうで・・・ちょっとナーバス!?
今度は50個らしい・・・ウ〜ンやっぱりバブルかな!?(笑)
まあ来る物は基本的に拒まないからね〜仕事の選り好みをするのは自分自身どうかと思うので・・・
それに困ってご依頼を頂くお客様の事を考えればね〜断る事はなかなか出来ないんですよね。

こんな事もやっています。
今、すぐに必要では無いのですが少し前にいつものN君に木製の展示ベースを作ってもらっていましたが忙しくてクリアーを塗るのを忘れていました。
クリアーを塗らずに時間が経過しますと反りが出たりして使い物にならなくなってしまう事もありますがガラス板の上に置いてみてもカタカタしないので大丈夫そうですね。
もっとも彼の所は確か・・・木材の乾燥機を持っていますので最適な水分量まで調整して置いて加工していますから反りは出にくいのですが・・・
少し明るめの色の展示ベースが少なくなっていますのでオイルステインで色を調整しましてクリアーを塗っておきました。


さてそんな中ですが少しずつでも仕事を進めなければね〜昨日まで直していたムルシエラゴは本日自宅に戻ってゆきました、喜んで頂ければ嬉しいですね。

入れ替わりに今度はエクゾトのフェラーリ500F2のフロントカウルが入院ですね。
お客様が買われてから仕舞い込んであった物を久しぶりに出したらカウルの一部にブリスターが出ていたらしいのです。
腐食らしいので塗り替えて欲しいという事なのですが・・・
私はこんな場合には爪楊枝で押してみます腐食の場合は大概の場合塗料が膨らんでブヨブヨしています。
爪楊枝でそれを押せば剥がれてしまいますね、そんな場合は塗り替え決定です。
しかし今回の場合はブヨブヨしていないのです。

ダメ元で600番程度のペーパーで削ってみました
出来るだけ回りにダメージが出ない様に木片にペーパーを付けて注意深く慎重にですね〜。
下地が出る事も無くブリスターが消えました・・・

このまま研磨で解決するかもしれませんのでペーパーをより目の細かな3000番のバフレックスに替えて・・・再研磨
それでも大丈夫なのでラプロスの8000番までおとしてみました・・・

この状態でも下地が出たり塗料が剥げてしまう事が無かったので今回は勝手ながら研磨の方向でやってみましょう。
今回はカウルだけ送って頂きましたのでカウルだけを塗り替えて周囲と色が違ってしまうと元も子もなくなってしまいますからね〜。
塗るならやはりボディが無いと不安な事も有ります・・・塗るのと研磨では研磨の方がお客様の懐にも優しいはずなのです。

研磨用のネルにコンパウンドを付けて磨きます。
エクゾトやBBRなどのダイキャストミニカーではボディカラーの上にクリアーは塗ってないのでコンパウンドをかけますとこの様にボディカラーが剥げてきます。
これは仕方が無いですよね〜。

最後のコンパウンドをかけました・・・
カウルのバルジの上側にブリスターが有ったのですが・・・もう見えなくなってしまいました。
下塗りに少しゴミが有ったのかほんの僅かに白い丸い物が見えますがよく見ないとわからない程度なので今回はこれで良いでしょう。
もしも再びブリスターが出るようなら再塗装が必要になってきます、その時はボディごと送って頂く様にお願い致します(笑)


続いて512BBLMです
この車は先日デカール加工をした物なのですがお客様の元に戻ってから傷が付いてしまった様でさぞかしお客様もガッカリされた事と思います。
いつも言いますが型が有る物はいつか壊れますし、誰でも不注意で・・・と言う事も有ります。
私も同じです。
でも大丈夫ですよ最小限の修理で治りますから〜!!直してみせますよ(笑)
フェンダーアーチの一番上の部分が何か硬い角の有る物と当たったのでしょうか?
塗装がチップしています・・・

これくらいですとウレタンのボディカラーを調色してゆきます
赤をベースに少し黄色を混ぜています・・・この色合わせが難しいですね。

小筆に付けてタッチアップです
塗装が割れて凹んでいますので少し盛り上げる様に塗料を置いてゆきます・・・
ウレタンはヒケが少ないですからこんな場合は楽ですね。

乾燥機で硬化促進しまして数時間です
ボディカラーが硬化しましたのでペーパーで研磨してコンパウンドで仕上げます・・・
もう傷は残っていませんね・・・これで良いかな!?


修理の場合タッチアップが良いのか全部塗る方が良いのか考えなければなりません
全部塗れば確かに良いのですが部品を全て外して塗り直し外した部品も接着剤等を落としたりクリーニングする必要が出てきます
また塗った色が100%他の部分と同じと言う事は事実上無理なのです、そのリスクを考えながらどの方法が一番良いのか検討して作業に当たる必要が有ります。
ただいたずらにお客様の懐を痛める訳にもゆきませんしね〜但しお客様の期待は裏切れませんからね〜この辺りの判断が大変難しい・・・。
この辺が他の方が修理をされない理由なのかもしれませんね〜。

ここからはアベンタドールですね
リアウイングが壊れてしまった物を修復しています
リアウイングを修理する前にウイングのカーボン柄をスキャンしてカーボン柄のデカールを作って置きました
それを貼ってゆきます・・・

一番目立つ上面から貼っています
このデカールは基本透明なデカールに線を入れただけなので重ねて貼ると問題が出てきます・・・重ねるとその部分だけ黒くなってしまうのです。
やっぱり下にグレーを入れて不透明にしておく方が良かったかもしれませんね〜

それでも何とか上面を完了しました・・・

そして裏側も貼りました・・・後はステーにも貼らなければなりません。
ステーは左右でカーボンの目を揃えないといけませんのでなかなか難しい・・・(笑)
下の写真は途中なので右下の部分にまだカットすべきデカールがはみ出していますね・・・
先ほども書きましたが裏側に折り返して貼るとデカールが重なってしまうので黒くなってしまいます
重ねずにカットする事になるのです・・・


明日はアベンタドールの補修と312Pの修理をしておきます