Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの制作

2012-06-07 18:51:56 | Heinkelキャビンクルーザー
タイヤを作る予定でしたが、タイヤを作る前にホイールもそのまま使う訳にはいかないのでホイールを先行して作らないとタイヤのサイズが決まらないのです。
キットのタイヤホイールを基礎にサイズを決めないといけません、なぜならキットボディが正確に1/43かどうかわからないからですね。
推測ですがこのキットは今の様に3Dキャドデータを駆使して作られた物では有りません。
なので原型師がタイヤやホイールなどとボディのバランスを見ながら作った物なので基本的なバランスはキットのタイヤの大きさに合わせる事に致します。
キットのホイールはリム部分が無くディスク部分とドーナツ状のタイヤの部品ののみですからリムはディスク部分の寸法の中で作った方が良さそうですね。
という事でリムの外径は6.5mm程度と致しました。
真鍮の挽き物で合わせホイールを作る為に荒削りで外径6.5mm内径4.0mmのパイプを作りました。


中央の穴が4.0mmという事はブレーキドラムの外径が4.0mmになるという事になります。
中央部分に5.5mmのエンドミルで凹みを付けております、深さは1.0mmで一段ツバの様に出ている部分はホイールをブレーキドラムに取り付ける為の段でここの厚みは0.4mm程度になる予定です・・・ちなみにホイールの幅は2.5mm程度でしょうか!?


リムの端に有る段を付けております。
リムの端には僅かな段がついておりますのでそれを削りますが、私の持っている中グリバイトは最小直径が6.5mmとホイール内側と干渉してしまいますので中グリバイトの外周をグラインダーで削って小さく致しました。


リムの段が完成致しましたこちらが表側になりますが如何でしょうか?
この後リム幅が2.5mmになる様に突っ切りバイトで切り取ると裏側の加工が始まります。


裏側は6.0mmのドリルでリムの端の段を作ります。
普通のキリを使うとリムの段の部分は斜めになりますがこれは表と裏を見分けやすくする為に気にならない範囲で形状を変えてある訳です、もしも裏表を間違えるとオフセットが変わってしまいますからね~。


次はエンドミルでホイールの裏からドラムが入る部分を削ってゆきますが削る前に先ほどの内側のツバの厚みの部分にマジックで黒く色をつけておきます、これは目視でこの部分の厚みを見る為ですね。色が付いていないとどの部分なのかはっきりと判断する事が出来ませんからね~。


ホイールを削る前に作っておいたブレーキドラムを填めてみました。
ドラムがホイールの奥に有る場合はドラムの縁をもうしこし削ってドラムがもう少し手前に出て来る様に調整致します。
ドラムが奥に入り込んだ感じになるとワイドトレッドな印象になりますのでこの車の印象とは違って来る事が有ります。


普通の1/43キットに比べるとかなりホイールが小さい印象ですが実車も小さいのでこんな物でしょうか。
こんな小さな部品を作るだけでも結構に時間がかかる物でして制作がなかなか進まないナ~