Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エッチングを使わなくてもステアリングは作れます(笑)

2012-06-12 09:27:24 | Heinkelキャビンクルーザー
確かに今回はたまたまなんですがエッチングを使わずにステアリングを作る事に挑戦しないといけなくなりました。
通常ならセンターのスポーク部分をエッチングで作りまわりのグリップ部分を真鍮線で、中央部を旋盤で挽いて作るというのが多いのですが、今回はスポークは丸い棒の様な形状ですしここをエッチングで作れば四角になります。
丸い形状の部分が四角ではちょっと雰囲気が違いますよね。
仕方ないので昨日ステアリング中央部を旋盤で挽きました、この部分の寸法は昨日の画像でご覧頂ければわかりますが直径は2.5mmくらいか・・・厚みは1.2までは無い・・・1.0mm位かな~!?
その厚みの部分に0.3mmの穴を等間隔に3個開けておきます。
この時点で既に自分自身でも出来るか出来ないか自信の無い所であります、等間隔に3ヶ所というのは割り出し円テーブルを持っていますので出来ない事は無いです。
しかし私のフライスでは0.3mmの穴はちょっと無理そうですね。
キリが折れてしまうでしょう・・・多分ね。
これなら全ての作業が旋盤も割り出し円テーブルも持っていない大多数のモデラーさんと同じ状態であると思います。
こんな状況下で本当に出来るのか、かなり不安しかも日にちが変わってしまっているので途中で失敗しても昨日のブログを消すわけにはいかない・・・(笑)
非常にストレスのかかる状況ですね。

さて穴は手作業で何とか開きました(余りにも小さくて画像に写らないので穴の画像は有りません)
開けた穴にスポークになる0.3mmの洋白線を通してみました。
洋白線を使ったのは真鍮よりも少し硬く強度上有利な事、またスポーク部分をメッキの様に磨く事も出来ますから後の事を考えてですね。
センターのスポークの出口付近はセンター部分が少し出っ張っているので真鍮パイプの内径0.2mm外径0.6mmの物を内径0.3mmに拡大して長さ0.5mm程に輪切りしています

ステアリングの右側に今度は外側のグリップ部分の真鍮パイプです、小さな真鍮パイプが見えますでしょうか?
これがその加工をした真鍮パイプです。
ステアリングのスポークにも1個だけ通してあるのがわかりますね。


グリップ部分の内側にも同じ様な造形が有りますので1本のスポークに付き2個の真鍮パイプを通しておりますが内側の1個とスポークをセンター部分にハンダ付けして固定しております。
もちろん外側の1個はまだ固定しておりませんのでグリップの大きさによって自由に移動する様になっております。


グリップ部分はいつもの様に0.6mm程度の洋白線を焼き鈍して丸い棒に巻いてグリップを作りました。
更に今回はスポークを位置決めする為にグリップの3当分した位置に糸鋸で切り目を入れてスポークがグリップの中央に来る様にしておくと良いと判断しています。
普段作らない方法ですので手探り状態ですが・・・。


実車画像のステアリングと比べて良い雰囲気に出来上がりましたね、これで一安心です。


キットのステアリングは右側今回制作した物は左側でまだ加工用の持ち手が付いたままです、そのまま使うには少し太すぎますからね。


昨日からのエッチングを使わないでステアリングを作るという公約!?をやっと果たせたかな(笑)
確かにエッチングは寸法をきちんと出す事が出来ますし使うべき所に使えばその効果は計り知れないですが一方これに頼り切ってしまうといかにも平面的な完成品に見えて来る様に感じるのは私だけ?
それじゃエッチングを使わないのか、と言えばそれもまた違うのですけどね。
しかしこんな小さなステアリングを作るのに11個の部品をハンダ付けで組み立てるのは時間と手間がかかりますね(笑)
まあ場所と使い方次第と言う事ですね、いや~模型も奥が深いですね(笑)