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Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

修理完了です

2021-11-24 20:09:53 | ミニカー修理

本日の山陰は曇り時々晴れ・・・たまに雨がパラつく変動の激しい天気でしたね。
こんな中ですが・・・朝一番で義父から一本の電話が家内の携帯にかかりまして、タイヤを冬用に替えてくれって事で・・・
今日は親孝行でタイヤ交換です。
義父も軽トラックはスバルサンバーを愛用していまして・・・市内の少し山間地に住んでいますので雪が降りやすいのです。
冬用タイヤに交換しました・・・ついでに12インチと13インチのタイヤの違いを比較してみました。
直径にして2cmくらいかな〜
でもこれくらい外径が変わりますとスピードメーターは狂いますよね。

義父の軽トラックは私のよりも一代前のモデルなのですがやっぱりベンチレーテッドディスクブレーキになっていました。
私が以前に乗っていたモデルは普通のソリッドディスクだったのでこの中間のモデルはどっちだったのか・・・興味が湧きますね。
でもまあどっちのブレーキでも効きに違いはないでしょう(笑)

午後からは隣の少し草が生えてきて緑が目立ってきた畑の耕運作業を行なっていました。

2反半ほどある様ですが、小さな管理機で耕運作業をすれば半日くらいはゆうにかかります。
まあ1日でできることがわかっただけでもOKかな!?

さて、この後は本業の開始ですね。
本日は昨日に続き修理です。
昨日塗ったホイールディッシュの部品をボディの赤い部分に当てて比較してみました。
流石ウレタンの調色レッドですね、色はぴったり合っている様に見えます。

フロントの左側だけ組み立ててみました
メッシュのスポークが少し太くなっているのがわかりますかね?
ディスクブレーキの見え方が少なくなっている様に見えませんか??

これで終わりかな〜と思っていたのですが、よく見ますと。
フロントウインドウが浮いていました
フロントウインドウの右上の部分がその部分です。

これは・・・多分修理を受けた時には気が付かなかった部分なのでサービスで直します。
この部分は特に請求はしないつもりです。
まあたまにはこう言う時もあります。

修理完了しました。
これでお客様にお返しできますね。

ワイパーも元通りに付け直しましてね・・・

本日、お客様にお送りいたしました。
明日には多分到着の予定です。

明日は通常営業日なので・・・多分忙しいはず(笑)
本業の方はS15シルビアかな!?

 

 

 


ケーニッヒ512BB修理しました

2021-11-23 20:29:13 | ミニカー修理

本日の山陰は曇り時々雨の天気でした。
隣りの畑ですが少し緑色の草が見え始めましたのでここの所で一度耕耘機をかけたい所なのですが、雨が多くてなかなか畑には入れません。

そうそう、昨日の今年最初で最後の忘年会ですが・・・
驚いた事が沢山有りました。
まずは飲みに出ている人の少なさです・・・
今までですと8割くらいは席が埋まる程だったのですが、席数も少し減っていてその上私達のグループが4人、少し若いカップルが夕食を食べに来て2人、私の親戚がたまたま1人と総勢7人でした。
しかもお店の経営も様変わりしていて飲む事よりも食事が中心と思える様な感じになっていましたね。
もっとびっくりしたのは・・・
私の住んでいる安来市は車で移動する事が多い(つまりバスも電車も数が少ない・・・と言うより無いに等しい)のですが・・・
友人が帰りに運転代行を呼んでもらったのですが、地元の運転代行は全て無くなっていました。
一軒も無いのです、この2年くらいの間に全部消滅したと言う事なんですね。
自家用車で動くのが基本の田舎でですよ!!
仕方なく友人は車をお店に預けてタクシーで帰りました・・・いや帰ったらしい(僕は記憶が無いので・・・笑)
お店の人も知らない間に運転代行が無くなっていたと言う事ですからね、居酒屋は当分お客さんが戻って来ないのかもしれませんね。

しかもタクシーを呼びますと運転手が少ないのかなかなか来ないんですよね。
帰りに駅前を覗きましたら一台もタクシーが無いのです。
その後、日交タクシーの前を通ったら一台も車が無い(お客さんを乗せて走っていたのか車自体が減らされていて無いのかは不明です)・・・丁度夜11時を過ぎた辺りだったのでお客さんを乗せて走行していたと信じたいですね。
いつの間にか社会構造まで変えてしまったコロナウイルスは恐ろしいですね。

まあ私も2年ぶりの忘年会ですからね・・・
2年も居酒屋さんが持ちこたえるのはなかなか大変なのでは無いかと思います。
飲みに出て・・・元に戻るにはかなりの時間と努力が必要になると言うのを痛感しました。
これは島根県だけのお話なのか全国的にもそうなのかよくわからないのですけどね。

今日も自宅の掃除をしてから出勤しております。
本日はシルビアをお休みして途中になっている修理を進めておきます。
と言うのも千葉県のT村さんが修理品を発送するとご連絡を頂いたので修理を進めておかないとアトリエの中が狭くなるかもしれないのです。

今日の患者さんはケーニッヒ512BBですね。
元を言えばドアミラーの参考物件で送られて来た!?物件です・・・確か・・・。

一見した所結構程度が良い様に見えますね。

ですが・・・
良く見ますとホイールのアルミの挽き物が錆びて来ていますね。
他の3輪は綺麗なのですがこの1本だけ腐食が酷いです。

取り敢えずボディ全体を台から外しましてタイヤを外しました
足回りを全部外したい所なのですが全部分解しますとそれだけでもかなりの出費になります(外したら必ず組立ても有りますから)
なのでなるべく手間をかけずに(お客様のご負担を少なくする為にね)・・・と思うのです。
外したタイヤには酸化したアルミなのかそれともタイヤから出た腐食性の油!?に関わる白い物体が付きまくっています。
よくわからないんですよね。

ホイールを磨く為にはエッチングのメッシュの部品を取り外さなければなりません、磨いていて傷を付けますと補修が困りますよね。
もう一つこのメッシュの色が問題でして・・・
お客様も指摘されている様に色が褪めているのではないかと・・・
で外してエンジンフードの上のスリットの上に乗せてみました。
確かにホイールのメッシュの部分は少しピンク色ですね。
メッシュのエッチングのスポーク部分が少し細い様にも感じまして裏側が透けてしまうので余計に色が薄く感じるのではないかと思っていましたが・・・それを裏切る事になりましたね。
色がここだけ褪める事は考え難いので色を間違えて塗ったのではないかと・・・

酸化してしまったホイールを磨きます。
ピンセットでつまんでいるのは目の細かいスチールウールです。
これで磨きました。
普通なら旋盤でチャックして切削して一皮剥きますが・・・それをしますとホイールが一回り小さくなってしまいます。
旋盤の切削傷と同じ様なヘアラインを残したかったのでこの方法にしました。

ホイールを磨き終わりますと・・・こんな感じです。
切削した面は何も塗布されていない様なので・・・他のホイールとのバランスが有りますからねこのホイールだけ塗る訳にもゆきません。
あくまでもオリジナルの形状を優先して修理します。

次はあの赤いメッシュ部品ですね。
細すぎるメッシュを少し幅を増してレッドは調色したレッドを塗り直します。
まずは分解して白いサフを塗っています。
サフの粘度は少し高めにしています・・・
理由は厚く塗りたいからですね。
サフを塗りますと表面にも塗料は付きますが断面にも塗料が付きますよね・・・

で今度は表面の塗料をペーパーで剥がします。
ポッテリと丸くなってしまうのが嫌だったのでね。
元々の赤いカラーは剥がさずに塗っていますと言うのも削った時に金属地が出てしまうと良く無いので研ぐ時のガイドになるかと思いましてね。
それにこの赤い塗料はシンナーで拭いた位では剥げませんでしたどうやらウレタンのレッドではないかと言う事になりまして密着強度も十分だろうと言う事で残しております。

もう一度サフを塗りまして・・・
メッシュの部分の断面の部分は少し塗料が厚めに付いてメッシュのスポークの幅が広くなったかな??
このレッドは一番濃いクレオスのレッドなのですがまだ少し明るいかな・・・

どうも色味が気になるのでもっと濃いウレタンのレッドをもう一度塗りましたよ
これなら大丈夫そうですね。

さて本日はここまでですね。
明日は組立てて修理を完了しましょう。


今日はメルセデスベンツの修理です

2021-11-01 20:44:09 | ミニカー修理

本日の山陰は・・・曇りかな〜
でも雨は降りそうでは無くて、明るい空ですよ。
出勤してすぐにしたのは・・・買い物です!?
家内をCafeに送り届けてから隣町の井澤商店さんに・・・ドライアイスを買いに行きました。
隣りの畑のおじさん2号!?(ここは今までのおじさんと違う方なので2号に・・・笑)にしておかないとブログをお読みになっている方は同じ人だと思ってしまわれますよね。
そのおじさんに畑に有る西条柿を頂きましたと言うか私がお願い致しました。
と言うのも今年は当方の柿も豊作だったので2回も合わせ柿を作ったのですがまだ十分に行き渡ってなかったらしく、今年は無いの?とご連絡を頂きました。
その方のお母様が柿が好きだったんですがほ場整備で畑の柿の木を切らなければならなくなったらしく・・・昨年新しい柿の木を植えられたらしいのですが・・・その木をご覧になって一言・・・
「私が生きているうちに成らないよね〜」って言われたらしく・・・その後何も言えなかったらしいです。
でもその奥さん・・・黙って柿を植えられたらしいです。
まあ桃栗3年柿8年と言いましてね柿は実が成るまでに時間がかかるのも事実なんですよね。

そのお話を伺って・・・どうしても今年も柿を食べて頂こうと思いまして。
隣りの畑のおじさんに木に成ったまま残っていた西条柿を頂きましたので今日はドライアイスを買いに走ったと言う訳。
もうシーズンの終わりなので渋を抜いている間にもどんどん柿が柔らかくなってゆきます、最後は「熟し」という状態になってしまうかもしれませんので少し手を打つ事にしました。
ドライアイスを入れてから全部蒸発したら冷蔵庫の中で保管しようと思っています。
ドライアイスの場合一晩で全部蒸発して二酸化炭素に戻ります、その後約5日間置いておきますと渋が抜けます。
普通は室温で行ないますが成熟が進行している状態なのでここからは柔らかくなって来るのが早いはずなので冷蔵保管してみようかと思っています。
冷蔵庫の中に入れてありますと柿が柔からくなるまでの時間を少し稼げるかもしれないのでね。
色々工夫をしないと何も進歩しないのは模型も農業も同じ事です。

次の患者さんは・・・最近修理が忙しくてモデラーなのか修理屋さんなのかよくわからなくなってしまいました。
まあそれだけ困っている方が多いと言う事なのかもしれませんね。
オートアートのメルセデスベンツの修理のご依頼です。
オートアートのミニカーはダイキャストのボディなので重量が有るのですよね。
まあ重量が有りますと足回りのプラスチックが耐えられなくて壊れる事も有ります。

輸送中に壊れるなんて事も有りますからね・・・今回のミニカーがどんな理由で壊れたのかは伺っていません。

最初に行なった作業はベンツのオーナメントの保護です。
足回りを修理する場合ひっくり返しての作業になりますがメルセデスベンツの場合ボンネットの先に付いているオーナメントが破損してしまう事が多いのでこのオーナメントを保護する為に厚紙で枠を作ってボンネットに貼っておきます。
これが一番最初の作業になるのです。
マスキングテープで貼る場合は出来るだけ余計な物に貼付けない事も必要です。
例えばナンバープレートですナンバープレートはデカールの場合も有りますので貼ったままにしておくのはちょっと怖いですよね。
一昨日の修理でフェラーリ126C2のところでも書きましたが注意すべきポイントなのです。

さてやっと修理箇所とご対面です。
作業台の上はカッターマットなのですが稀に金属粉も落ちていたりしますので屋根に傷を付けない様にメガネ拭きを敷いての作業です。
タイヤを外して足回りが確認しやすい様にします。
ホイールを支えるアップライトの上側を支える凸部分が折れてなくなっていますね。
ここを修理するにあたって・・・同じ様にプラスチックで凸部分をつくっても元々の強度が出ない恐れが有ります。
まあ一体整形と後で接着した物では強度が違うのは当たり前です。
ロアアームにはまだピンが残っていますのでこのピンに向けてロアアームの下側(画像では上下が逆になっていますので上からになります)から穴を開けました。
アップライトを支えるピンの太さは2.0mmなので最初は1.0mm程のキリで貫通させますそのままアッパーアームの凸の折れた中心部に向かって穴を貫通させます。
貫通したら次は2.0mmのドリルを使って穴を広げます。
最初に小さいドリルを使う方が穴がずれ難く正確な作業が出来ます。

穴が空きましたら次はロアアーム側から差し込んでアップライトを貫通しアッパーアームに差し込みます。
指で持っているのが2.0mmの真鍮線です、プラスチックの代わりにこれを使って強度を保とうと言う事です。

差し込んでアップライトが元通り固定されました。
ロアアーム側の差し込み部分のみ瞬間接着剤を流しておきましょう。
上側は接着しません。
理由は次に何か分解が必要になった時に外れないからです、アッパーアーム側の穴はピッタリに開けていますのでずれたり横にぶれたりしませんのでこれで十分のはずです。

真鍮のピンの色が目立ちますのでピンの出っ張っている部分だけシルバーをタッチアップしておきます。
見える部分ではないのでこれで目立たなくなりましたね。
ついでにタイヤを填めて元通りです。
そうそうエンジンのアンダーカバーも元に戻しておかなければなりませんでした・・・忘れずにしっかり接着しておきましょう。

左の前側のサスペンションもこれで元通りです。
骨折したままではタイヤがあらぬ方向を向いてしまうので格好が良く無いですからね。
強度も十分と思いますのでこれにて修理完了です。

そして梱包です。
輸送中にドアやトランク/ボンネットが開かない様にマスキングテープを貼っておきます。
例えば荷物がひっくり返ってボンネットが輸送中に開きますと箱の上側に例のオーナメントが当たってしまい最悪は折れてしまいます。
メルセデスベンツを送られる時(ロールスロイスもですけどね・・・こちらはミニカーが少ないしね・・・笑)には必ずボンネットをマスキングテープで2ヶ所以上止めておいて下さいね。
実際にこのミニカーが送られて来た時にはまさにその状態でして・・・まあ折れていなかったので良かったですが曲がっていました(滝汗!)
それも直しておきました。
このオーナメントが仮に折れていましたらスタジオロッソ製のオーナメントのエッチングに交換出来ますからご安心を(笑)・・・まあオリジナルとは違って来ますが・・・。



やっと修理の終わりが見えて来ました・・・(笑)
もう少しで完了になります!!
何と最近修理が多くてね、困っちゃいます・・・。

明日は定休日なので隣りのおじさん(2号の)に頂いた中手のタマネギを植えてしまいましょう。
天気が良かったらテラスの塗装もしておきたいですしね。
なかなか忙しそうな予感がします。


BBR1/18 Ferrari126C2修理です

2021-10-30 20:47:01 | ミニカー修理

本日の山陰も穏やかで雲はありますが晴れていました。
まあ秋晴れと言う程青い空は望めませんけど、この頃は良い天気が続きます。

今日は畑の仕事が昨日で一段落していますので畑の見回りくらいですかね・・・
10時頃には中に入りまして厨房のお手伝いを少し・・・

今日はBBR製の1/18Ferrari126C2の修理から始めましょう。
このモデルは比較的新しい様な気がしていますが・・・もう壊れてしまったんですね、残念な感じですね。

F-1マシンの1/18と言うのは今まで余り見る機会が無かったのですが・・・やはり大きいですね。
しかもサイドステップの部分がラクダのこぶの様な感じになっています。

直せるんでしょうか??

この修理ですが・・・実際に修理している時間よりも考えている時間の方が長かったですね。
他の修理でも制作でも同じなのですが作り方や修理の仕方は事前に頭の中で良く考えて方法と手順を決めます。
このミニカーの場合は考えている時間は半日くらいだったでしょうか・・・まあ考えながらも他の作業はしていますから全く無駄になる事は有りません・・・例えばラッキョウの畑で草取りをしながら・・・とかね。

でその考えた方法ですが・・・
こんな風にサイドスカートの部分が浮いてしまってデカールが引っ張られて剥がれています。
ミニカーを良く見ますとこのサイドスカートの部分だけがエッチングで出来ていましてボディはレジン。
デカールを貼ってからカットしてあればサイドステップが浮いてしまってもデカールは剥がれないのですが・・・それがイタリア製(!?中国製)の弱点でしょう。

まず最初に行なったのはベース板の裏に固定ネジが有りますのでそれを緩めようかと思ったらスエード生地の布!?を貼られていましてこれをカットして良いかお客様に確認が必要でした。
まあ実際にはカットしないと修理は不可能なんです。

ベース板には2ヶ所でネジ止めされていましたが、リア側はこんな感じでワッシャーを重ねて有りました、ちょっと一般の人が趣味で作った物ではないのですからワッシャーの重ねはそれらしく無いな〜。
でもこれがオリジナルなのでこのまま使います。

外したミニカーを作業台の上に固定します・・・手で持って作業をしますと壊れる元ですから(笑)
最初に行なったのがデカールのカットです

サイドステップの上側の部分にエッチングの段が有りますからそれをガイドにカットしています。
後側の破れてスカート側に付いていた部分はそのままにしていましてそこから後もカットしておきました。
そして浮いていたデカールをマークソフターを使って柔らかくしてボディ側に押さえ込みます。

続いて浮いて外れたサイドスカートの浮いた部分から前側をボディとサイドスカート部分にナイフを入れて外しました。
全部外しますとスカート側に残ったデカールの位置が狂ってしまいますのであくまでも後側は接着されたままの作業になります。
外しただけでこの様にボディに沿って平らになってしまいます。
デカールが破れた部分を見なかったらあのスカートの変形はいったい何なんでしょう?って感じですね。
この状態でスカート側の残っていたデカールをソフターを使ってボディに貼付けましょう。
もう破れ目も余り見えませんね。

反対側のスカートはまだ外れてはいませんが・・・(下の写真は右側のスカートの前側の部分です)
エッチングとボディの段が出来ている部分はデカールが浮いているのですがボディとスカートの収縮が違いますのでこんなヨレが出ていますね。
デザインナイフの刃を新しい物に交換してカットしておきます。
マークソフターではこのヨレが直らなかったのですが強力なソフターを使いますとソフターが付いた部分が艶消しになってしまい収拾がつかなくなる恐れが有りますのでこの程度にしておきます。
これでもカットはして有りますから左側の様にスカートが浮いてしまってもデカールまでダメージが行く事は無いはずです。

修理は壊れた所を修理するだけではなく反対側の同じ部分が破損しても最小限度で収まる様に手当てしておく事も必要だと思います。
こちらのカットはサービスです(笑)
本当は左右で見て違う所が有るのも不自然ですし左を切ったら右も切った方が良いかと・・・

さて修理の必要な左側に戻ります。
スカート部分に残ったデカールもボディ側に貼り直しが出来ました、スカートを外さずに作業をしましたので位置も狂っていません。
スカートに残ったデカールが落ち着いた所でここもデカールをカットします。
カット位置は保管場所と同じでエッチング板のすぐ上の部分です。
そしてスカートをボディから完全に外しました。
デカールはいくら完璧に戻したと言っても元々が割れていますから・・・
割れた部分からはほんの僅かにボディカラーのレッドが見えます。

ここからはタッチアップを行ないます。
まずは調色ですね・・・この微妙なクリーム色が難しいのです。
クレオスのホワイト/イエロー/No.53のライトカーキを使ってカラーを作ります。

この調色は経験がものを言う部分なので経験しか無いのです。
目が悪くなったら出来ない仕事ですね。

デカールの無い部分はこのタッチアップペイントを筆で塗って厚みを稼いでおきます。
2度程塗って厚みが出来たら周囲をマスキングします。
と言ってもマスキングテープをそのまま貼ってはいけません。
BBRのモデルはクリアーコートをしてないのでマスキングテープで簡単にデカールを持って行かれます。
なので手の甲に一度マスキングテープを貼って粘着を弱めておきましょう。
ただモノタロウなどの安いマスキングテープをお使いの方は2〜3度貼って剥がしてを繰り返してから使うのをお勧めします。
出来ればこの部分だけでも3M製をお勧めします、なぜなら粘着が大変強いのです。
で周囲もマスキングしましてエアブラシで塗ります。
と言っても艶が出るまで塗る訳ではなくサラッと塗るのを2〜3回繰り返します。
周囲の塗量の飛び散り方を見ればどの程度塗ったのか有る程度想像出来ますよね。
塗装後にはすぐにゆっくりとマスキングテープを剥がします。
これは大事な事でしてマスキングテープを通してシンナー分がデカールに達しますとデカールが柔らかくなってマスキングテープと一緒に剥がれてしまうん場合が有るのです。



まあ今までの長い経験からこのような方法や手順を考えましたこの手順を「あ〜でも無い」「こうでも無い」と半日も考えますとやっぱり疲れます(笑)
で完成したのがこちら・・・まだスカートは取付けていませんしブラックの部分はまだタッチアップしていませんが・・・

この後スカートを取付けましてベース板に戻しました。

しカートの部分に線が有るのはデカールをカットしたからここに切れ目が入ります
反対側も同じ様に加工して有りますので今後スカートが浮いてしまってもデカールに影響をする事は無いと・・・思いたいですね。

でもこれで終わらないのが修理です。
今度は裏のカットしたスエード生地の補修です。
この126C2の為だけにスエードを探しました、出来れば同じ薄いスエードを探したかったんです。

Amazonで発見しました!!
早速取り寄せて本日到着です。

採寸してっ早速カットしましたよ。

こちらが穴を開けてしまったベース板の裏側です
この加工をする場合は・・・当たり前ですがクリアーのカバーを被せたままひっくり返して作業をしますと楽ですがクリアーのカバーに傷がつかないように下には布を敷いて作業をしてください

カットしたスエードを貼りました。
元のスエードは剥がさずに上に貼っています。
元のスエードを剥がすのはなかなか大変でしてね、薄いので簡単に破れてしまうのです。
大きさを揃えれば上に貼っても大丈夫ですね。

これにて修理完了です。
一晩はこのまま置いておきまして明日異常がなければ発送します。
明後日には関東方面のM田さんの元に帰って行くと思います・・・無事に届くことを願っております。

明日は3台のカウンタックの修理を行います・・・多分ね。


1/43 599GTOのタイヤ塗装完了しました

2021-10-22 20:54:08 | ミニカー修理

本日の山陰は午前中は天気が良かったのですが、午後からは急に雲が多くなりその後は雷雨でしたね。
まあ天気予報である程度想像していましたので、そう慌てるような事は無かったのですが・・・せっかくですから天気が良い方が良いですね。

出勤してすぐ畑に出ましてこの所の寒さで葉っぱがなくなってしまった茄子の半分と花オクラを抜きました。
もう気温が上がらないので多分無理ですね。
最後に実っていた茄子は全て収穫して食べれそうなら食べてしまいます。
花オクラももう脇芽から出た所に咲いた花ですから小さくて使えないのです。
来年のタネはもう十分に確保していますから大丈夫でしょう。

雨が降るにはまだ時間がありましたので落花生を試し掘りしてみました。
まだ葉っぱは青々としていますが・・・
掘ってみて小さな豆が多ければまだ早いのかもしれませんが・・・大きなものが多く、小さなものは少なかったのでもう収穫しても良いのでは無いかと判断しましたが、その後雨が降りましたので今度晴れて天気が良くなったら収穫しましょう。

午後からは本業を始めます
今日は1/43の599GTOのタイヤから再開ですね。
昨日のキャストですが2個ずつしかキャストできませんから結構時間がかかるのですよ・・・
そして余分にキャストしたのは出来た物の中から出来の良い1台分を使うために何台分かキャストしていますので余計に時間がかかるのです。
このタイヤですがキャストするときに内側にパイプを入れて変形を抑えてシリコン型を作っていますのでタイヤの内径はパイプの分だけ小さくなっていますのでホイールに合わせて旋盤を使って内径を広げてゆきます。

そしてもう少し加工が必要なんです
と言うのもメイクアップさんのホイールはリムの部分の縁が少し高く作られています。
高さは0.2mmくらいですかね。
この出っ張りがあるのでレジン製のタイヤを付けるには大変都合が良いのです。
これが無いとレジンのタイヤとホイールの間にわずかに隙間ができるのです。
この出っ張りがあるとその隙間が見えなくなるのです。

出来たタイヤをホイールにはめてみます。
こんな感じです・・・
タイヤがクリーム色なのでちょっとピンとこないかもしれませんね。

でも横から見ますと先程の出っ張りが邪魔になってホイールが出っ張ってしまうのです。
なのでタイヤ側にもう一加工します。

ホイールの耳の部分が嵌るようにタイヤの角の部分を削っています・・・
ほんの僅かに削っているのが見えますかね〜??

この加工をしますとホイールはこんな感じで収まります。
これなら自然な収まりですね〜。
しかも、トレッドパターンも元のゴムタイヤ同様に綺麗に出来ていますね

次は塗装の準備をします

持ち手をつけました・・・実はこれが結構面倒なのです
と言うのもタイヤの内側につけないと全体を一度で塗る事ができません、普通の方ならタイヤの内側に爪楊枝に両面テープを巻いて取り付けられるかもしれませんが爪楊枝の影の部分は塗り残しができてしまうのです・・・これは経験上よくわかっています。
なのでこんな場合はタイヤの内側に斜めにドリルで穴を開けます、もちろん貫通しないように気をつけなければなりません。
その穴に爪楊枝を斜めに差し込みました。
これですと爪楊枝の影になって塗料が塗れないことはありません。

ウレタンサフを塗りました。
やはりウレタンサフの方が密着が良いので使いやすいですね。

サフが硬化しましたのでタイヤブラックを塗りました。
塗装が乾くまでは触れないですね。

今日はここまで・・・明日は599が完成します・・・多分ね。
オースチンも進められると思います。