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Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの原型の製作Ver.2

2015-03-06 18:52:43 | Ferrari308GT Rainbow
今日の天気のお話はアトランティックでしましたのでこちらは前置きをスルーします(笑)
まさかず~っとアトランティックのタイヤをキャストしていただけと思われていたら・・・私ご飯が食べられません(爆)

途中の時間でRainbowを作っていました。
まず最初にしたのが実車のボディとの比較ですね。
このエーダイグリップのミニカーは資料の無い時代に作られた(!?)ものなので私の目からみますとフロントとリアの絞りが効いていない感じがしていたのですが、実車の真上からの画像と比べてみますとそう悪くない感じがしてきました、私の思い込みだったのかな??
バックがPCの画面なので見え難いですがこんな感じなのですね。
PCの画像はリアのテールランプが見えている事からどちらか言いますと後側に寄った前上から写されている様なのでフロント側はレンズの影響で余計に絞られて見えますね。
それを差し引いてもミニカーの形状はまずまずの形状に見えます。

だいたい良いとわかればボディの気泡が有る部分をパテで埋めてゆきます、この場合流動性の良い少し柔らかめのパテが具合が良いと思いますのでパテの主剤にFRPの主剤を少し混ぜてやりますと柔らかくなります。
右のステップの部分やボンネットの裏側などは気泡が有りまして薄くなっているのです。
ダイキャストミニカーってレジンミニカーと違ってボディが薄いんですね~。

ボディが薄いので全体がナヨナヨします、早めにドアを接着してボディを補強しましょう・・・
ドアの接着は瞬間接着剤ですね。
何ヶ所かポイントで付けて位置関係を合わせてゆきます。
一度に付けてしまうと後で修正が大変ですよ・・・そうそうミニカーとしてのドアのヒンジは鋸でカットしておきますよダッシュボードを付けるのに邪魔になりますから。

瞬間接着剤で接着するだけでは完全に接着した事にはなりません。
と言うのも接着面が余り大きくないのです、なので裏側からプラリペアーを使いまして完全に一体化します。
ボディの強度もかなり上がりました。
プラリペアーがクリアータイプなので画像ではよく見えないですね・・・。

ドアはボディサイドに入る凹みを合わせて接着していますがその凹みも幅が違いますのでラインが揃いませんね。
なのでパテで修正致します。
一度にパテを盛ってしまいますと修正が大変ですから上下にマスキングテープを貼りパテが余分な部分に付かない様にしてパテを盛ります。

マスキングテープを剥がしますとこんな感じです。
余分な部分には付いてないでしょ?

次はその上側にパテを盛りますがここもマスキングテープを使って盛ります。
面ごとに作業をするのが良いと思います。

ライトの部分も若干凹凸が有りましたからパテを盛っています。
その他の細々した部分もパテで修正・・・

Fウインドのモールは全て削り取りましてガラスが入る部分を少し凹に掘っております。
繊細な部分なのでちょっと怖いのですが丁寧に作業をしますと必ず完成致します・・・(笑)

リアのテールランプのレンズもクリアーレジンを流してあったので取り出してみました・・・
使えるかどうかはわかりませんが・・・

ボディの原型の製作

2015-03-05 17:39:46 | Ferrari308GT Rainbow
レインボウをご依頼のお客様はこのエーダイのミニカーがこの車のイメージで有る事をお聞きしていますのでベースになるのはエーダイグリップのミニカーですね。
ただそこは古いミニカーですので十分とは言えない部分が有りますからその部分はキッチリと修正してゆきたいと思っています。
まず始めにした作業はミニカーの複製を取る事でしたね、
そうなんですミニカーを直接加工してしまえば簡単なんのかもしれませんが古いミニカーを潰してしまってもどうかと思いますしね・・・そして盛る場合はパテが有りますが削るとなりますとアルミダイキャストはかなり硬く左右を同じ形状に・・・と言う時には結構難しい作業になります。
また後で問題になる事になりますがダイキャストミニカーと言うのは厚みがあまり無いのです。
ですから削っていくと穴が空いてしまう事も多々有ります。
だからシリコン型を作って一度レジンに置き換えてゆくのです、ただ複製を作るのでは無くそこにいくばくかの手を加えてゆくベースと言えばわかりやすいかな?
こちらはドアやグリル、テールレンズなどですね。

こちらは下側のシリコン型も完成したボディの型ですね。

ボディもすんなりと抜けてきました・・・
まだ少し粘土の汚れが有りますが、まずまず奇麗な状態になりました。

抜けてきたボディはこの通り無傷です・・・まあ当たり前なんですが。
ウインドフレームの上側にプラ板が付けてあるのはこのフロントウインドのフレームがギミックのルーフの開閉の為に少し低いのです。
つまりこの部分を延長したものが作りたかったのでここにプラ板を貼っておきました。
レジンの一体で作る事で強度が上げられるのです。
後でプラ板で足して作る事も出来ますが原型の強度としてはかなり低くなってしまいます。

レジンの流れる溝を作ります。
ミニカーのボディはダイキャストなので結構薄い事は書きましたがこの湯口は普通ならもっと楽な部分に付けるのですがボディが薄い事やボディの内側に何も出っ張った部分が無い事などからボディの端の方に付ける事になります。

レジンを流す前にP.Pテープを使って壁を作ります。
この壁で囲まれた部分にレジンを流して溜めておきます。

いよいよレジンを流しました。
ほぼ真空状態なので沸いた様に泡が出ています。
温度を考えなかったら沸騰している様に見えますね。

その後真空を解除しますと液体のレジンが流れて製品が出来ます。
が・・・取り出しの時にシリコン型が倒れてしまいまして空気が入ってしまいました。
片側のサイドシル(ドアの下側の部分)に空気が入ってしまいまして強度が無くなってしまいまして取り出しの時にパッキリと折れてしまいました。
ガッカリですね~。

2度目のキャストでボディが完成致しました、ちょっとバリが多めですがベースとしては問題無いですね。

こちらはドアですが・・・これは大丈夫の様ですね。

忘れ物が有りました。
ホイールやドアの内張り、シートダッシュボードですね
これも複製を作っておかなければなりませんね。

少しずつですがレジンの部品が揃ってきましたのでレジンウォッシュに浸けて脱脂をしようと思いましてレジンウォッシュの瓶を開けたらいつ浸けたのかわからない部品が入っていました?いつ入れたのか何の為に入れたのか・・・全く記憶が有りません。
部品を見ますとコブラのホイールとかレーシング43のデルタのステアリングとかシートは何だろう社外品のバケットが入っていましたね・・・?

シリコンを落としたレジン部品ですね・・・少し気泡が有りますが。これはご愛嬌という事で・・・。

テールレンズは透明レジンでキャストしておきました。
最終的に完成したらクリアーレッドを塗って仕上げます。

ボディのバリをおおまかに落としてみました・・・
かなり奇麗なボディになりましたね。
フロントウインドウの上側の部分は削って整形をしているのがわかりますね。

シリコン型の製作

2015-03-03 22:03:32 | Ferrari308GT Rainbow
随分久々のFerrari308Rainbowです。
今までの状態を説明しておきますとボディの内側に油粘土を詰めてベースの板から持ち上げておきまして、周りにプラ板で枠を組んでシリコンを流しています。
つまりボディの表側のシリコン型をとった訳ですね。
今日は下の板を外して油粘土を掘って取り出しています。

だいたい取り除く事が出来ましたがまだ油粘土がこびりついていますので奇麗に取り除かなければいけません。

爪楊枝やヘラなどを使って細かい所に入り込んだ油粘土を取り除くのはかなり時間がかかります。
コツコツと作業を進めるだけですね、それ以外にこの問題を解決する事は出来ないでしょう。
最終的にはブレーキクリーナーを使って油粘土を溶かす様にして取り除きます、但しこれを使いますとアルコール分がきちんと蒸発するまでは作業を中断しなければなりませんしダイキャストボディなど金属の物をではアルコールの蒸発で潜熱を奪いますので表面に結露が出ますから金属が常温にもどって結露が無くなるまでは次の作業に移る事が出来ません。
実はこの次の作業はシリコンバリアを作る為にワックスの塗布をしなければならないので水分は邪魔なんですね。

そしてシリコンを流します。

これで今夜一晩置いておきますと明日の朝には脱型出来ますね。
明日は定休日なのでレジンの匂いを気にせずにキャストが出来そうです・・・(笑)

久しぶりに虹を見ましょうか!

2014-11-23 19:27:49 | Ferrari308GT Rainbow
この所あまり出番が無かったレインボーですがやっとシリコンを流せました。
シリコンを使う作業というのは他の作業と一緒に行なうと問題が出る事が有ります、その一つが仮組だったり塗装だったり致します。
塗装中というのはおわかりになると思いますが知らぬ間に指に付いたシリコンが塗装を弾いてしまいまして最初からやり直しになりかねない事態に発展してしまいます。
では仮組は?
と思われるかもしれませんが仮組中もシリコンが付いてしまいますと接着剤に影響が出てしまう事や後々の塗装には確実に響いて来ます。
しかも使っているシリコンゴムが透明なので付いた事に気が付かず・・・と言うのが更に事態を悪化させます(笑)
今日はトロップフェンワーゲンのタイヤのシリコン型を作る為にシリコンを使いましたから一緒に308GTレインボーにもシリコンを流しておきました。
下の画像はグリルとかテールレンズ等ですね。

流した直後なので気泡が有りますが次第に消えてゆきますからご心配なく!

こちらがオートクリエーションの内装やダッシュボードと永大グリップのホイールなどですね。
ホイールはまだどれを使うのかわかりませんが一応コピーしておいた方が良いと思いまして・・・


そしてこちらが大物のボディですね。

あれ?
良く見えませんか?
シリコンの表面が反射して写り込んでいまして良く見えないかもしれませんね・・・少し大きめに写してみましょう~!

ボディが見えましたか?
フロントウインドウの上側に白いプラ板が見えますでしょうか?
実はこのミニカーはルーフが脱着出来る様な構造になっておりましてその為にフロントウインドウの高さが少し低いのです。
本来ですと一度レジンで複製をしてからフロントウインドウの上側を整形して再び型取りをすると言う手間をかけますが、今回はここにプラ板を最初から浸けた状態で型取りしてレジンの一体整形で出来たボディを修正して使おうかと画策したのです。
後でプラ板とかで整形するよりも一体のレジンなら強度も十分じゃないかと考えたのです、しかも何度も型取りをしますと収縮に依る影響が大きくなって来ますからね~。
ちょっとミスがありましたね・・・シリコンが少し漏れていまして部品がシリコンの表面よりも出っ張ってしまいましたね・・・ほんの少しなんですが・・・後でシリコンを足しましょうかね~。


雨が上がりました~!

2014-11-03 23:20:44 | Ferrari308GT Rainbow
本日は午後から安来アサヒほろにが会の親善ソフトボール大会です。
昨日まで雨が降っていましてメンバーさん(会長は特にね!)は心配をされていましたが、僕は余り心配をしなかったんですよ。
ほとんど気にしていなかった・・・まあ忙しいのも有ったけど降るか降らないかの2種類しか無いのでね。
心配しても天気は変わらないですからね、なる様になる訳です。
自営業になってからクヨクヨと考える事が無くなったですね。

午前中に少しだけ進めた制作を更新しましょう!
今日はラジエターの上に付いている冷却水のタンクを作ってみましょう。
このタンクはキットの部品ではラジエターと一体で作られていましたのでラジエターの整形をする時にカットしてしまいましたから作らないといけないのです。
このタンクは実車画像を見る限りメッキの様ですがひょっとしたら真鍮の磨きだしでゴールドなのかもしれませんが・・・一応クローム系のカラーという設定にしておきまして洋白の丸棒から削り出します。
まだザックリとですが・・・

ラジエターの方も準備が必要ですタンクの下側から金属のパイプが出ていましてラジエターの前を通ってボディまで入っています、このパイプを通す様にラジエターの前側中央を削っておきます。
ついでに見た目を確認する為にサイドのオイルクーラーも仮組していましたが・・・パーティングラインがメッキのせいでかなり目立ちますね・・・これはこのまま使えないですね。

ラジエターの上側に作ったタンクをあててみます、大きさ形状は・・・?
少し太いかもしれませんね~もう一度作り直します。
これをこのまま削り直すのは出来ないのですよ、水滴型なので旋盤につかむ部分が無いのです。
チョイチョイと簡単に作っている様に見えるかもしれませんが、それは誤解でしょうね。
部品の作り直しですか?結構有ります、考えている時間は作っている時間の2~3倍ですね。
でもいちいち全部書く訳にはゆきませんからね・・・読んでもつまらない部分は書かないっすよ。

少し細目のタンクを削り直しまして長さも少し短いです。
取り付け用のピンを取り付けていますがこれは多分エンジンとつなぐ為のパイプを兼ねています。
最小限のハンダで取り付けます、ハンダが表面に流れると汚くなりますから注意しましょう。

1500番程度のペーパーまで何種類か番手を替えて磨きますこれも最後のバフ掛けまでの長い道のりの一つです。

ボディに取り付けて様子を確認します。
作り直した物は長さ/太さ共に良さそうです・・・。

切り取ってしまったこの部品もこれでやっと使わない事が決定的になりました。
まあ切り取る時にニッパで切ったので・・・使えない部品になってしまっていましたがね。

部品にバフをかけます、まあこれは機械でする事だから僕はしっかりと支えて熱いのを我慢すれば奇麗になります。やっとそれらしい部品になりました。

ボディに取り付けるとこんな感じですね。
前側のエンジンと結ばれるパイプの部分もメッキでピカピカなんですね。

ちょっと気になったのがこの水滴型のタンクとラジエターの間が少し開いている事でしょうか・・・特に後ろ側は水滴型であるので空いて見えますね。これはちょっと考えます、実車は特にステーらしき物は無い様なのでフィッティングを考えましょう。
オイルクーラーもパーティングラインの有る面を削ってみましたがメタルの面をいくら磨いてもクロームの様な光り方をしませんのでここはちょっと考えなければなりませんね・・・。

今日はここまでですね、続きは明日考えましょう。

今日はちょっと疲れました!