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Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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メーターパネルの制作

2021-11-06 20:39:02 | Austin Healey 3000

本日の山陰も実に穏やかな晴れ間が広がっていました。
山陰の晴れの日も今日と明日くらいでしょうかね・・・
天気予報によりますと来週からは天気は下り坂で月曜日くらいからは気温もかなり低くなるらしいです。
まあいきなり雪が降る様な事は無いでしょうけど、気温は10度代の前半くらいで冷たい雨になりそうですね。

今日もまだピーマンを収穫して来ましたがさすがにこの気温ではピーマンも終わりそうですね。
と言う事で晩生のタマネギを植える為のマルチを敷いておきました。
現状では1000本程は植えられると思います、ピーマンが終わりになったらもう1000本追加出来そうなんですけどね。
マルチの張る位置が少しずれてしまいましてね・・・1列分無駄になってしまいました。
残念ですが仕方が無いですよね(笑)

で午後からは本業のスタートです。
本日はオースチンヒーレーです。
ボディのドア上側に付くモールを取付けます。
このモールですがドアの上側の内側にビス止めされているみたいでしてドアの厚みの部分はクロームでは有りませんが実車はシルバーの様ですね。磨いてないステンレスと言ったら良いのかもしれませんね。
先に厚みの部分にシルバーを塗ってからモールを接着しています。
このモールですがドアの切れ目の部分にはきちんと糸鋸でカットラインだけは入れておきました、この部分をドアの筋彫りに合わせて接着しています。

反対側のモールも取付けましょう。
この時代の車はボディにモールが多いですね。
まあそれだけ華やかでは有りますが作るのはとても大変ですね。

次はダッシュボードです。
私は実は考え違いをしていたのかダッシュボードの部品をボディカラーで塗っていました。
まあ年式や輸出先の仕様で替わって来るのかもしれませんが・・・
ダッシュボードのメーターパネルはダッシュ上側のレザーのカバーと同じカラーにするのが当たり前でした。
でその部分にメーターパネルが付きましてメーターが4個付きます。
そのメーターのリングを作りましょう。
まず旋盤で削ったのはスピードメーターとタコメーターのリングです。
このメーターリングですが内側が斜めに削られていましてちょっと変わった形状をしています。


少し前に作ったメーターパネルの塗装が乾きましたのでハンダ付けした周囲の洋白の板に塗った塗料を綿棒にシンナーを含ませた物で拭き取っておきます。

で・・・またメーターリングを削っております。
一見同じ物をまた作ったの?と言われるかもしれませんが違うのです。

先ほど作った物は水温計とガソリンの油量を示す為の物でして少し小さいのです。
最初に作った物は内径が2.6mm程ですが次に作った物は内径が1.5mmでかなり小さく感じますね。

採寸してから削ってメーターリングを作りましたが・・・
それでもたまには雰囲気が違って来る事も有りますのでメーターパネルの上に並べてみました。
この状態ではまだ接着はしておりません、あくまでも確認が優先なんですよね。

続いてメーターパネルのデカールを作ります。
英国車なら一般的にはスミスのメーターが使われる事が多かったりもしますが、この車は違うのかもしれません・・・もしかしてデザインは違うけど中身はスミスなのかもしれないですが・・・よくわかりません。
車によって色々なメーターパネルが有りまして、なかなか難しい所なんですが特徴をよくつかんで作れば見た目はそう悪くなる事は無いと思います。
英国のスポーツカーはメーターを替えて楽しむ事も有りますからオリジナルにそうこだわらなくても良いのかもしれませんが・・・今回はオリジナルにしておきます。
特徴としては中央に黒い●がデザインされています。
周囲の部分に数字が書き込まれています。

デカールをカットしてメーターの凹みの部分に貼付けましてソフターで馴染ませます。

次は助手席の前のダッシュボードに取付けられている金属製のアシストグリップを作りましょう
このアシストグリップは取り付け面に金属の楕円形の取付け座金がある特殊な物でして、洋白帯金をカットして穴を開けておきました。
本当はこの板の中央には指が入りやすい様に楕円形の凹みが有るみたいですが、さすがに1/43では難しいですね(笑)
もしもこの凹みまで作るの有れば他の方法でトライする事になるでしょう。

アシストグリップを取付けましてメーターリングも接着してみました。
少しずつですが雰囲気が良くなって来ました。

次はステアリングやスイッチ類を作らなければなりませんね。
またまた問題が沢山有るんです(笑)

 

 

 


ボディの磨きから旅行カバンの制作です

2021-11-04 20:40:12 | Austin Healey 3000

本日の山陰は午前中からお昼頃にかけては雲が多く曇り時々雨の天気でした。
午後からは回復して来まして晴れ間が見えて良い天気でしたよ。

そんな天気ですので午前中は畑に出る事もままならず・・・
と言っても畑は見回っておきます、作業はしてないですよ。
雨をもらってもまだ昨日植えたタマネギは立ち上がっていません、まあ気温が低い事やマルチシートのお陰で雨がまだ十分に根に届いていないのかもしれません。



今日は朝から本業です・・・朝から本業を進めると凄く進むと言う事では有りません。
考えている時間も必要なのでね。
午前中はオースチンヒーレーのボディを磨いていました。
曲面に微妙な角が交差しているボディなので磨きには気を使います。
いくら中研ぎを入れてウレタンクリアーを2度塗りしていても気をつけておかないと角の部分でボディカラーが出てしまうと終わりになってしまいます。
じっくりと腰を据えて磨くしか方法が有りませんね。
ダッシュボードの上側のレザーのカバーを取付けてみました。
フロントスクリーンは干渉しないかまた隙間は均一なのか確認する為に仮留めして有るだけなので接着はしていません。

ここでランチタイムのヘルプの時間です。
呼び出しが来ました・・・今日は予約が有りますので楽かな!?などとタカをくっていましたら・・・あっという間に満席になって隣りのギャラリーでお待ち頂くお客様が出る始末です。
そしてオーダーが津波の様に押し寄せて来ました。14時までがランチタイムなのに・・・それ以降はパンケーキのオンパレードです。
洗い物をしてお昼ご飯を食べたらもう3時半を過ぎていました。
しかもグッタリと疲れてしまいますよね(笑)
他所のCafeの厨房係の方はどんな仕事のし方をしていらっしゃるのでしょう??
またこの後夕方からの営業も有りますよね・・・疲れませんか??
しかも普通は仕込みも有りますしね・・・。
当方はお昼だけの営業なので夕方は仕込みだけなんですけどね〜。

厨房係が終わってからアトリエに戻って窓の外を見ますと中庭のアメリカフーが紅葉していましてしかも西日が当たって綺麗でした。
この数日の間に紅葉がどんどん進みましたね。

午後遅くなってからはメーターパネルを作ります。
真鍮板にメーターの文字盤のはいる穴を開けまして周囲を切り抜きます。
この車の場合はメーターの間隔は広めに配置されていまして少し余裕が有る様に見えますね。

パネルを切り出しましたら周囲に洋白の帯金をハンダ付けましましょう
と言うのもこのパネルの周囲にはモールが入っていますのでそれを再現しておきたいのです。

モールの部分にはバフを掛けてピカピカに仕上げておきます。
そしてこの部品を内装のカラーに塗装しまして縁の盛り上がっている部分だけシンナーを含ませた綿棒で拭き取ればモールが際立つ・・・予定です。

ボディはコンパウンドを水洗いをして乾燥中なので先にトランクの上側に付ける旅行カバンを作ります。
このカバンは革製で金具はゴールドメッキという想定なんですね。
カバンの持ち手を作ります。
持ち手の部分は本体と同じ皮製、両端はゴールドの金具らしく磨いて仕上げておきます。

カバンの下側になる本体と蓋の部分の間に蝶番を付けます。
この部品もゴールドなので真鍮の部品を磨いて作ります。

上側の持ち手の部品も接着しました。
金具も取付けてカバンらしくなって来ましたね。

最後に蓋と本体の間の留め金具(ロックの部分ですね)を取付けます。
大きめのカバンではロックが2個付くタイプも有りますが今回は大きめの物を1個の仕様にしておきました。

これで安心して遠出が出来そうですね。

明日もオースチンを進めますよ!!
今日はチョッと疲れましたので早めに休む事にしましょう(笑)

 

 

 


エッチングが届きました・・・そしてボディの磨きに入ります

2021-11-02 23:02:44 | Austin Healey 3000

今日はちょっと珍しく・・・届いた荷物から・・・ご紹介をしておきましょう。
最近珍しくヤフオクでポチってしまったキットです。
メイクアップの1/43ローラT70ですね。
あのタミヤの1/12のプラモデルと同じ物です。
一時期はこれに憧れていましてね〜
これをロードカーにしている様な記事をどこかの本で読んだので、昔タミヤのプラモデルを作りましたね。
メイクアップからも1/43キットが出ている事は知っていましたが私が1/43の世界に足を踏み入れる前の事なので持っているはずも無く・・・

ボディは何となくプロバンスムラージュの様なレジンの色です。
当時のお値段は7500円らしいですが・・・今回はそれより少し安かったですが送料を入れれば同じ位でしょうか?

いつの日か作りたいキットがまた増えてしまいました・・・家内と息子には叱られそうな気がしますが・・・(笑)

1/43キットと一緒にもう一つ箱が届きました。
1/18のフェラーリ16Mのミニカーです。
こちらは限定で作られているみたいでしてルックスマート製のレジンモデルです。

なんと凄い色でしょう!!
こんな色の実車が有るんでしょうか??

内装も凄いカラーですね。
白いシートって汚れが目立つので使い難いでしょうね・・・実車ならですが。

もう一つは同じく1/18のフェラーリ430スパイダーです。
こちらはダイキャスト製でフルオープンモデルです。
ただしエンジンルームなどを見ますとそれなりのディティールで如何にも子供のおもちゃ的な感じです。
これをニコイチして16Mのフル開閉モデルを希望しておられたのですが・・・残念ながら実車のお話が流れたみたいでして・・・お蔵入りになりそうです。

では今日も本業です。
オースチンヒーレーの塗装も進みましてこれからクリアーを研いで磨く工程に入ります。
これが終わると最終組立てが待っていますし、まだメーターなどの細かな部品を作らなければなりません。
このオースチンのキットにはエンブレムなどはデカールで準備されていましたが・・・さすがに由緒正しい古い英国のキットなので黄ばんでおりまして使い物にならないのです。
それに現代の精巧な作りのミニカーと比較するとちょっと精密な感じに欠けてしまうのも事実ですね。
と言う事でエッチング製のエンブレムを作ってみましたこれだけ有れば何台分も有ります(笑)

ボディの磨きを始めます
まずは2000番のペーパーで埃やクリアーのウネリを削っています。
塗料の寄りが少ない塗り方をしてもゼロにはなりませんからね。

そして3000番のバフレックスで全体を研磨します。
その後ラプロス8000番で研磨しています。
コンパウンドをかけようかと思ったのですが・・・ちょっと時間がなくなってしまいました。

続いて取り出して来たのは・・・マーク43のインスパイアです
少し前にも同じ加工をしましたが・・・あのリアウイングを追加した物です。
あのブログをご覧になっておられた他のお客様から自分の乗っていた車にも付いていたので同じ様に付けて欲しいと言うご依頼です。
当時、この車はかなり流行っていましたのでお乗りになっていた方も多いかと思います。
でも皆リアスポイラーを取付けてあった様な記憶が有りますので純正かと思っていました・・・無い物が有るのを知らなかったと言うのが本当の所です。
マーク43さんリアウイング付きも作って下さいよ・・・
でまたプラ板から加工してゆきます。まずは0.5mmのプラ板をカットして削っています。
両サイドの部分が前に突き出した様なデザインなのでカットしてから削って仕上げる事になりますが、これが結構大変なんです。

ウイングの下側の両端には足を作る為にプラ板の0.5mmを2枚ずつ重ねて追加します。
なぜ1.0mmを1枚ではないのか・・・後でこの下側をアーチ状に削りたいので段を付けておきたいのです。
その分削る量が少なくて済みますし削った量がその段が無くなる事でよくわかるのです。

下の写真は削っている途中で確認の為にトランクの上に載せてみました。ウイングの足の部分はトランクの筋彫りよりも内側になる様にしておきましょう。
足の部分はもう少し削って軽快に見える様にしなければなりませんね・・・まあ色が白いので余計に大きく見えてしまう部分も有るかもしれませんが・・・

リアウイングの裏側と言うか下面をさらに削って厚みを少なくしております。
そして前後の幅も一回り小さくして・・・少しスマートにしてみました。
塗装用の持ち手を付けて塗装の準備です。

続いて行なっているのは塗料の調色です。
当時のタッチアップペイントを買って来ました・・・と言ってもホームセンターには古過ぎて在庫が無かったので色番を調べて取り寄せて頂きましたが・・・
メタリックの粒が粗過ぎるし・・・模型の色=実車の色ではないので・・・全く使えなかったです。
タッチアップペイントではグリーンの色が明る過ぎるんですよね。
しかも上記の様にメタリック粒も粗くて違和感が有ります。
仕方が無いのでいつもの様にクレオスのシルバーをベースに調色しました。
今回はシルバーNo8と色の元のシアン、同じく色の元のイエロー、そしてブラックで作っています。
なぜ色の元を使うのかと言いますと普通のブルーやイエローは透け止めにホワイトが混ぜられている物が多くてシルバーに混ぜますと色がくすんでしまうのです。
このインスパイアのグリーンメタリックは透明感の強いスッキリとした色なので色の元を使っています。

でグリーンを塗ってみました。
塗ってみますと色が変わる場合が有りますので・・・ミニカーと比較してみます。
なぜ色が変わるかについてはエアブラシを使って塗りますとメタリック粒の立ち方で濃く見えたり薄く見えたりする様なのです。
まあ塗料も液体の状態ではメタリック粒も自由に動きますから見え方はかなり違って来るのでしょう。
下は最初に塗った塗料が少し明るかったのでブラックを追加してやり直した後の画像です。
少しピンボケしていますが色はまずまずではないかと思います。

で・・・クリアーを塗りました。
クリアーはミニカーと同様にウレタンクリアーです。
実はこの時点でもまだ安心は出来ません、クリアーで色が変わってしまう場合も有りますからね。
今回は大丈夫そうでした。
この後乾燥機で2時間かかってクリアーを硬化させました。

続いてハイマウントストップランプの赤いデカールを貼ります。
リアウイングの下側についていますので見え難いのかと言いますと実はそんな事は有りません。
結構よく目立つのです。
この後、再びクリアーでコーティングしておきまして完成ですね。

そしてミニカーに取付けました。
まあやっぱりリアウイングが有る方が良いですね。
フロントにもプラスチックの削りカスが飛んで来ていますね、湿度が低いので静電気でゴミが寄って来ます。

リアからのショットも・・・
I澤さんこれで如何でしょうか?

この後、静電気の防止ブラシで掃除したのは言うまでもありません、良い物が有るんですね(笑)

 

さて本日はこにて終了・・・お休みでもよく働きます(笑)
明日は広島まで納品に出掛けます、早く帰れれば本業も進めます。

 

 

 


オースチンヒーレーは中研ぎしました

2021-10-31 20:27:32 | Austin Healey 3000

さて本日の山陰も雲はありますが良い天気でした、が昨夜・・・多分夜中に結構雨が降ったみたいでして・・・夢心地の中で雨の音を聞きました。今朝起きてみますと道路が濡れています。

畑は水を含んでいまして・・・入らない方が良さそうですね。
隣りの畑のおじさん(いつもとは違う側の畑です)からタマネギの苗を頂く事になりました。
中手の種類らしく・・・結構大量に有るみたいです。
畑の準備ができたら頂きに伺いますとお願いしておきました。
多分この1〜2日で畑の準備は完了すると思います・・・雨が降らなければですが。

でお昼の厨房係・・・今日はS百合さんが来てくれていますので楽だった(笑)
午後も早めにアトリエに戻ります。

その後はアトリエで本業をすすめましょう。
さて今日もまずオースチンヒーレーから開始ですね。
昨日はウレタンクリアーを塗りましたので今日はもうカチカチに硬化しています。
でも一応乾燥機で1時間程加温して硬化にとどめを刺しておきました。
でボディを1200番程度のペーパーで研磨します。
スジ彫りの周囲とかにクリアーが盛り上がっているんですよね〜、これがウレタンクリアーの良く無い部分です(笑)
でも盛り上がらない塗り方も有るんですよ・・・
2回目のクリアーはその盛り上がらない塗り方で塗ります。
この塗り方をするのには訳が有るのですボディ全体が曲面で有る事またボディサイドにはプレスラインが合って形状が結構複雑である事など・・・研ぎ出しをやり難い形状なんですよね。
うっかり下地が出ますとまた最初からやり直しになってしまうので、こんな方法を使うのです。

よく見えないかもしれませんが2度目のクリアーを塗りました。
2度目のクリアーは筋彫りの周囲が盛り上がらない様に塗ります。
まずウレタンクリアーはシンナーを多めに入れて結構粘度が低い状態に致します。
そして最初は遠くからふわっと塗っています。
ボディの表面にミストが付く状態ですね。
艶は有りません。
10分程置きますとシンナーが蒸発してクリアーの粘度が上がった所でさらに塗り重ねます・・・今度は半艶くらいになる様に・・・艶が出る様では塗り過ぎです。
そして10分程置いてシンナーを飛ばしてから3回目のクリアーを塗り重ね多少艶有りになる状態(まだ完全では有りませんよ)にします。
また10分置きまして4回目を塗りまして艶が戻る位に塗り重ねます。
10分のインターバルを取る事でシンナー分が飛んでボディに塗られたクリアーの粘度が上がって筋彫りの脇に移動するするのを防止出来るのです
では最初からこの方法で塗れば良いじゃないか!?
と思われるかもしれませんがこの方法ですと塗料の厚みが少ないので塗り分けの段とかデカールの有る場合にはその段が消えないのです。
ですから最初は普通にウレタンクリアーを塗って中研ぎをしまして塗り分けやデカールの段を取りまして仕上げにこの方法で塗ってゆきますと研ぎ出しが楽になりますし失敗して下地を出してしまうリスクが減ります。
でもクリアーを塗りますと今日はもうこの先このボディに触る事が出来ないのは何時もの事ですね・・・これだけはしょうがないな〜!!(笑)

コンプレッサーを動かしたのでついでにシャーシ側も塗っておきます。
シャーシの裏側はメタルの磨き仕上げにウレタンクリアーを塗って酸化防止にしておきましたが、ホイールハウスの内側はまだフラットブラックに塗らなければなりません。
ついでにフラットブラックに塗っておきました。

ここからは修理です。
ちょっとお話が前後してしまうのですが・・・このミニカーの所有者のU野さんだけにはわかりますよね(笑)
事情が有ってブログでは昨日のC2さんの修理を優先してしまったのでね。

患者さんはメイクアップアイドロンのカウンタックLP400Sですね。
何と色違いで3台です。
どんなご相談かと言いますと・・・
特に壊れた訳では無く・・・気が付かれたみたいなんです!!??
何に?

カウンタックにリアウイング・・・まあ定盤ですよね。
良く見ますと・・・わかりますか?

リアウイングが斜めに付けられています。
リアウイングの左側が少し前側に出っ張っているのです・・・。
なのでこうしてボディ後端部と透かしてみますとリアウイングの右後端部分はボディの角になっていますが、左側は前にずれているのがわかりますよね〜。
実はこの三色のカウンタックは全部こんな感じにウイングが付いているのです。
多分工場の美人のお姉さん・・・同じ人が組立てたんじゃないですかね〜??と言う事でお客様と意見の統一が出来ました(笑)

で・・・もっと良く観察しますと。
リアウイングのステーの前側の位置が狂っていますね。
カウンタックはこのウイングが付いている部分にはトランクになっていまして、その前側がエンジンルームなのですがエンジンフードとトランクフードは別々ですのでその間には筋彫りが有ります。
左側のウイングステーは筋彫りにより近い所に付けられているのです。
下の写真でわかりますよね。

僅か0.3〜0.5mm程なのですがボディの中心部でこのズレですからウイングの端になりますと大きなズレになってしまいます。

もっと問題だったのは・・・このリアウイングのステーですが・・・3台とも瞬間接着剤で付けられているのです。
まあ理由はわかるのです・・・
このウイングですがステーは斜め後にオフセットした感じの物が付けられていますウルフ仕様ですと台型なので良いのですがこの後にオフセットしたものですとバランスが悪いので接着剤がゴム系やエポキシ系ですと硬化するまで何かで支えておかなければならないのです。
下の写真ですよ・・・今回はエポキシ系を使っています。
さすがに瞬間接着剤を使う勇気は無いですね(笑)

作業効率から瞬間接着剤を使ったと思われますね。
だけど硬化するのが早いので微調整が出来ず目で見たままで接着してしまったから皆同じ様に斜めに接着されたのではないかと・・・それとも治具が合ったけど治具が曲がっていたのかな??

でも今回ラッキーだったのはウイングが無事に外れた事ですね。
ウイングステーは筋彫りに近い所に有りますから筋彫りの角の部分はウレタンクリアーが薄い(表面張力の問題で)からウイングを外す時に塗装まで一緒に剥げてしまう事も有るのです。
このメタリック系の塗料ですと補修は難しそうですしね。
とてつもない費用がかかってしまうのです。

今回は3台とも大丈夫でしたが・・・余りやりたく無い作業ですね(笑)
心臓に悪いです・・・瞬間接着剤が外れた時に「パキ!」って言うのですが塗料が剥げた時の音と似ているのですよね。
ゆっくりと目を開けて確認して胸を撫でおろす私でした。
今日は必要以上に疲れました。
修正が終わったカウンタックのリアウイングはこんな感じです。

ビニール袋で包んで元箱に納めて修理完了です。
これでお客様も喜んで頂けるのでは無いかな・・・!?と勝手に思っています。




明日はまだ心臓の止まりそうな作業が有ります・・・私の心臓が耐えられるのかな??(爆笑)
次はオートアートのベンツの修理を行ないます。


ウレタンクリアーを塗りました

2021-10-29 20:18:54 | Austin Healey 3000

本日の山陰は雲が多いながらも晴れていました。
出勤時には少し雨がフロントウインドウにパラパラッと落ちましたがその後回復して風は強いながらもまずまずの天気でした。

今日は出勤してからオクラが植わっていた畑を苦土石灰を入れて起こしました。
この畑は晩生のか中手の赤タマネギを植えようかと思っています。
但し起してからは2週間程は置きたいのです、11月中頃には残りのタマネギが植えられると思います。
タマネギが終わると秋ジャガイモを掘って収穫しまして・・・今年のメインの作業は終わりかな??
残るのは草取りですね。

マスキングテープを使ってミラーの鏡の型紙を作ります。
かなり小さいので悪戦苦闘です。
ステンレス板にはって切り出したのがこちらです。
ピンセットで挟んでいますが・・・見えますかね??
もっと簡単に作るならミラーテープなどを貼ってデザインナイフで切り出しても良かったんですが、他のアイドロンのモデルと並んだ時にやはりステンレス製でないと違和感が有ると思い・・・如何にも直しました・・・と言うのは好みじゃないのです。
あ〜これは私の趣味と言うか考えなんですけどね。

次はステンレスの板に切り出したミラーを貼っています。
ヤスリやハサミを使っています切り口の部分にカエリが有りますから接着したらペーパーをかけて均しておきましょう。

そしてバフ掛けしてピカピカに磨きます。
せっかくのステンレスなのでピカピカに仕上げます。
右側に置いて有る綿棒ですが・・・ごく一般的な大きさの綿棒でして・・・特別巨大な物を使っている訳ではございません。
綿棒の綿の部分に鏡の部品が3つ収まりそうな感じですね、大きさが比較出来て面白いかも・・・。

汚い指で申し訳有りません。
バフで磨きますと指が汚れてしまうんですよね。
鏡一枚がこんな大きさなんですよ・・・もうゴミと同じです(笑)

ミラーを仮組しようとミニカーを確認しましたら・・・
何とウインドウが浮いています。
このシルバーの個体は左右のサイドウインドウとフロントウインドウの左側のAピラーの部分が浮いていました。
ウ〜ンこれは困ったぞ・・・お客様には言ってない部分なんです。

こちら側もまだ隙間は無いですが・・・上から軽く押さえますとパクパクしていますのでNGですね。
見てしまいますとこのままお返しする訳にはゆきません。

そう思ってメタリックレッドの方も確認しますと左のウインドウがNGでした。
全部でサイドウインドウ3枚とフロントのウインドウが1枚ダメですね。
まあ古いモデルになりますからこれはしょうがないです。

レッドメタリックの方は修理完了です
ミラーも付きまして・・・元の姿に戻りました。

問題はシルバーの方ですね
外したサイドウインドウの接着部分をこらから補修します
フロントウインドウのAピラーの部分の下側が浮いて隙間が見えていますが・・・見えますかね??

まずはフロントウインドウから修理です。
一旦外しまして再接着しています。

そしてサイドウインドウです
こちらも再接着して接着剤が硬化するまでマスキングテープで押さえています。
ついでに先にワイパーを取付けましたよ!!。
サイドウインドウを貼っているマスキングテープは邪魔にならないので並行して作業が可能でした・・・。

接着剤が硬化しましたのでマスキングテープを外しまして修理完了です。
これでミラーもウインドウも元通りになりました。
ミラーの色味は問題無さそうですよね・・・
色合わせ・・・意外と大変なんですよね(笑)
でも修理屋さんはこの作業をオミット出来ないんですよね。

オースチンヒーレーはマスキングテープを剥がしました。
拭き漏れはなかったのですが特徴的なラインが少し気に入らない部分がありましてちょっとだけ修正ですね。
ブルーの塗料は予備を残していますのでエアブラシでぼかして塗ればそう難しい訳ではありません。

そしてウレタンクリアーを塗っておきました。
ウレタンクリアーを塗ればまた当分の間触れなくなってしまいます。
まあここは気長に待たないとね・・・塗料が柔らかい間に触ってしまって指紋がついてやり直しになりますとダメージが大きいですからね。

クリアーを塗るとよくわかるのですがボディサイドのホワイトがアイボリー系で良かったような気がしますね。
なんとなく柔らかなボディラインとマッチして優しい雰囲気が出ていますね。
PCで画像を検索した時に出てくる写真はこの部分が意外と真っ白に見えてしまうのですが、ずっ〜と前にどこかのイベントで見た車はココがアイボリーホワイトだったのです。
まだ20代の頃で確かロータスヨーロッパTCに乗っていた時だったと思います、あのイメージが忘れられないんですよね(笑)

明日はオースチンのボディを研いで2度目のクリアーです・・・多分ね。
そしてカウンタック3兄弟のリアウイングの修理、そしてやった事が無いBBR1/18のフェラーリ126C2の修理と・・・濃い所が残っています(笑)