僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

守り人シリーズ(上橋菜穂子)

2015年08月12日 | よむ

つ、ついに完読した。

実家で帰省がてら読み、

本屋で読み、

図書館で読み、

ついには借りて読み、

苦節8か月、

守り人シリーズ全13冊を読破した。

もう1巻あとがきの恩田陸の一言が秀逸でね

「あなたはラッキーだ。

私たちは、母国語で読める」

ってあるの。

もうその一言尽きます。

ってくらいすごい物語なの。

ちょうどNHKで実写化します。

とか

本屋大賞で1位をとりました。

とか

あるので今が旬な1冊ではあるし

これからもっと旬になる気がする。

けれどそれはさておいても

ものすごい本なの。

素晴らしい点はいくつもあるが

あえてひとつに絞って挙げるとしたら

それぞれの立場をきっちり描いていることかな。

誰にだってそれぞれの正義ってものがあり

絶対的なものなんて一つもない。

単純に善悪に分けた物語でなく

各々がそれぞれの信念に従って

また葛藤を抱えながら動いている。

この点において作者の広い視野と

俯瞰的な視点があますところなく感じられる。

この壮大な世界観は

ファンタジーや児童小説などといった

分類による垣根を1ミリたりとも感じさせない。

脇役の一人一人の背景まで書いているので

読者それぞれに感情移入できたり

共感を得る人物があったりすると思う。

加えてなにより驚いたのは

伏線といってしまえばそれまでだけど

全ての巻が最終の巻につながっていることだ。

何巻も前に読んだ登場人物が

最終巻で活躍する場面は

長時間読み親しんだ読者冥利に尽きる

ニヤリとする瞬間で

最後の1ページまで楽しむことができた。


うおだい(清水)

2015年08月12日 | いろいろいただく

メヒカリの唐揚げ

クロムツの煮物

まご茶漬け

を頂く。

これはいい店を見つけた。

昼は鮮魚屋

夜は居酒屋

というだけあって

魚メニューがしこたま豊富。

お通しがナガラミってとこも気が利いている。

仕入れ元は定置ものがよく上がる由比漁港のようす。

期待できる要素だらけだ。

しかし静岡の煮物と麻婆豆腐だけは合わないなぁ。

煮物は甘ったるくて

麻婆はさらさらっと甘辛いでやんの。

それはさておいて再訪が楽しみな店だ。


豆天狗(金山)

2015年08月08日 | 麺をいただく

つけめんを頂く。

丸和と並ぶ金山のつけ麺2大巨頭なのだそう。

麺がまずすげえ。

キリッとエッジのたったカクカク平打ち麺。

肉もしーっかり炙って焼き鳥のようで異存なし。

どっぷりと深みのある旨み醤油と

表層のペッタペタの脂と

底に沈んだ柚子が実にうまくからみあい

さっぱりなんだけど

深みのあるうまさにつながっている。

板橋の欣家に似てる。


ミルクアンドハニー(栄)

2015年08月07日 | いろいろいただく

生いちごミルクを頂く。

九州発

原宿経由

名古屋着のプレミアムかき氷。

その名もミルクアンドハニー。

名古屋のおしゃれエリア、

矢場町のパルコとパルコの間に

夏休み限定でひっそりと開店。

券売機で食券(?)を買って渡すと

おしゃれすぎて敷居の高さすら感じてしまうおねいさんが

実にゆっくりと氷を削り

ハットのひさしがついたような容器で渡してくれる。

この氷が実にうまく削られており

例えて言うなら霜柱のような

柱状の薄い結晶体のよう。

これが口の中でふんわりと

しかも一瞬で溶けてしまう。

この独自の舌触りは

是非一度体感して頂きたいところ。

蜜はジャム状でこれがまた氷と相性がよく

口の中で幸せがとろけだすよう。