![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/9d/ef595021e4cff705af39d7ad3f07ee13.jpg)
晴れた!
台風4号の近づく中
5時10分
常念を目指して表銀座コースを南下。
5時20分
雷鳥のご家族といきなりばったり!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/31/ade1f6bc686cb6078b5fa13574f16bcf.jpg)
これは出だしからマックスハイテンション!
大天井を眺める雷鳥くん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/32/671b5bae1ff8a636952d36498f23ea9a.jpg)
さて先を急ごう。
本日の行程は燕山荘2704mから
大天井岳2922mを超えて
表銀座を常念小屋2466mまで南下する
5時間半の稜線歩き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/eb/342b531110ba8e317ff5ca35f083c5ce.jpg)
5時45分蛙岩。
何が蛙なのかわからないけど
カメラを向けずにいられなくなってしまう
雰囲気のあるこちらの岩の塊が蛙岩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/37/ac50c34713a9e69e13281768740101f8.jpg)
蛙岩をすぎると大下り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/c8/1f8e796648c5f155b8e1332b62581a1a.jpg)
実に快適。
虫が多いことを除けば・・・。
この辺り実に小虫が多く
文字通り並行しながら歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e3/60aa6b67c3f8fe0ed7ca49f32b6e1d54.jpg)
これさえなければ実に快適なのだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/c9/18d496bf470a4a671874394c5ecbce39.jpg)
この辺りに為右衛門吊岩なる巨岩もあったようだが
よくわからず素通りしてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b2/563afa6cda3e8e911fe7c152aaf19501.jpg)
さて晴れ間がのぞいたのは早朝の一瞬だけで
完全に雨模様になってきた。
喜作レリーフ直前でレインカバーをつけ
レインスーツにそでを通すも時すでに遅し。
この時すでにザックは浸水していたようす。
7時50分喜作レリーフ到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/14/94be820c1f71f8be7bca0bb2b290648d.jpg)
ここからが本日最大の登りの始まり。
まずは槍ヶ岳、常念岳、燕岳の三俣分岐で
槍ヶ岳コースの人たちとお別れ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/5e/8e72994f0b5cd7b013ef1efdc72b29bf.jpg)
合戦尾根であった人々の
7割くらいは槍に向かうものと思われ
この先は静かな山旅となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/fd/14fd8065451e09668f77272aaf4ba467.jpg)
稜線に出るため
斜面を横切る急登が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/33/b48c67fcc0da0fde2d5f4d2ef394082c.jpg)
振り返ればここまで3時間の道程が・・・。
8時40分
大天荘到着!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/dd/b4f20cbfaaeab9bc948a0c53af33b703.jpg)
山小屋にザックをデポして
雨の中大天井を目指して岩歩き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/16/3a4060362a7059d84dd877aa48551565.jpg)
平たい礫の上をガシャガシャ歩くこと10分。
8時50分
大天井岳2922m登頂!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/15/897dfbc3a9db484df9cf65143cb63ac0.jpg)
もう雨雨雨。
なにも見えねえ。
9時大天荘帰着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b4/edce479847ac9d6132e301331f848959.jpg)
デポのザックを回収しつつ
同じレインスーツの若者と遭遇し会釈。
なんとなく疲れの飛んだ瞬間。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/60/deec1e4927bb99b49c7f6c410c3a56e7.jpg)
ここから先は
登りの全くない
雲上の散歩道。
途中東天井岳へ寄り道するつもりが
分岐を見落としてしまったようで
スルーしてしまった。
後で調べると直覚に折れる標識から
砂礫を上ると東天井だったようす。
おしいことをした。
ハイマツの中をガサガサと進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/18/ae3dd88fbd0ad57fbf2ffc97708ea95c.jpg)
晴れてさえいれば
とんでもなくご機嫌な鼻歌ルートとなるはずが
とにかく雨と霧で
五里霧中を彷徨うような道が続く。
あまりにもイベントのない日となってしまったので
予定になかった横通岳に寄り道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/eb/9e8dc5cc2e01d85e194901d3ec821487.jpg)
山頂まで実にルートのはっきりしない
砂礫を上るような道で
山頂らしき高台に出てからは
さらにルートが不明瞭。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/e6/3cbdda15bff340293e8fd54fc48a8554.jpg)
ふみ跡も少なくルートの目印もなく
気が付いたら切れ落ちた岩場の直上を歩いていた
なんてこともしばしば。
霧が深い日は
遭難してもおかしくないくらい。
進んでは戻ってを何度か繰り返して
11時10分
なんとか横通岳2767m登頂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/35/673b03658373aeefb0539b4e327b5538.jpg)
久々の難ルートだった。
常念側へのルートは多少ふみ跡があり
なんとか元の縦走ルートに戻る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/9108434f204ac9145a1f756ee10161b1.jpg)
11時40分
常念への縦走ルートは意外にも樹林帯へ。
この高さで樹林帯に突入するとは思わなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/50/106f425dde81fe1ffd44fcd121d21ae5.jpg)
樹林帯を抜けると視界がぽっかり開くと
そこは常念小屋テント場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/bd/af513236469f61930a6f64ddc464df6a.jpg)
幕営の手続きを済ませて
おビールを頂く。
昼過ぎに雨がやんだので
濡れた装備を乾かしながら
目と鼻の先の常念岳の様子を見ることに。
13時30分登頂開始。
みなアリンコのように
ジグザグと頂きを目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/1a/2b765436d9786e46e11e365995db4e89.jpg)
小屋から見える範囲を
30分ほどで登り切って気がついた。
あ、小屋から見えるのは山頂じゃねーや。
と。
永いのはむしろここから。
前も後ろも上も下も真っ白の中
ただただ進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/90/596a899a592c0dc5425ee1ae807a148a.jpg)
先にうっすらとかすむ影を目標に
あれが頂上かな
あれが頂上かな
と進むが
どれも頂上ではない笑。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/14/e7bfc3d96064dc52b1a46dc999b7d05f.jpg)
案内はしっかりして
迷うことはないが
霧で目標が定まらず
いつまでも歩き続けるのがつらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4f/ae7f1604ce9a0a6dc83420f518bed09b.jpg)
あそこの見える人影が今度こそ頂上!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ae/cda64946c1bbd21dddb13270704ab3b1.jpg)
と思ったら連続ケルンエリアに突入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/95/db480bf95c984fbd94822e891698040b.jpg)
頭上に祠のような物体を視認!
今度こそ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/84/4262979a962b6b54ef04f4402f19be19.jpg)
と思うがこれも頂上でなく。
ただこの祠のような物体をこえてしばらく行くと
今度こそ
14時40分常念岳2857m登頂!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/a2/a3883d79c19cc42ee9d7e73264690f27.jpg)
いやぁ長かった。
手ぶらで登ったのに1時間20分もかかった。
コースタイムでは1時間だったのに・・・。
明日の蝶が岳へのルートも下見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/8b/3446326b2304a922cdd33e1bb6ce5560.jpg)
めめめめっちゃキレとる・・・・!!!
これはおっかないなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ca/3955be04f54bf872c843a5cab4178228.jpg)
なんにも見えないけどしばらく山頂を堪能。
常念はどこから見ても三角錐ってきいてたけど
どうもそうじゃない気がする・・・。
15時三股分岐。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/24/634c764f0d6383c326cbcddb204daf38.jpg)
三股への下りは注意と小屋に書いてあったけど
なにがあったんだろ。
ケルンエリアをすぎて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/25/e467eb59e4069dbff9f30127ab365018.jpg)
片側が切れてるエリアをすぎて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f9/87d89d1871870df5179a0f4cc1a7edfc.jpg)
ようやく小屋を眼下に見下ろすエリアへ戻ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/8b/2fc0ee56a65d4fc8560718c8b7d92448.jpg)
ここで神様がくれた
1日頑張ったご褒美か!
なんと北側の雲がわずかながら晴れて
横通から大天井・燕までが
部分的ながら露わに!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b5/0b917928bd7896fec84c0b5306941f67.jpg)
全てが一度に晴れる瞬間はなかったけど
2日間の道程を一望できるのは
縦走登山の中で最大の喜び。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ca/898276fcaa688e187b4b74510ecee3e0.jpg)
思いがけない僥倖に
時間を忘れて30分、
至福の時を過ごす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/61/c058ee8370971edc8e268bd05ec0e9ef.jpg)
なおテントに戻ってからは
一晩中雨と風が激しく、
特にベンチレーションからの雨漏りには
夜を徹して悩まされる。
外に出て入り口を縛ればそれでよかったのだけど。
台風がやってきたぽいし
常念の登頂したし
蝶が岳までは行かず
明日は一の沢へ下山かな。