昨日5月2日は八十八夜、新緑がまばゆい季節の到来です。
世間では今年もG.Wといって夫婦・家族の思い出をつくる旅の情報であふれていますが、
年中休日の老人の私には退職を機会に20年間続けている小さな日帰り旅行があります。
西京極総合運動公園で開催される「京都市中学校総合体育大会開会式」を参観したのち、
急いで神戸のメリケンパークオリエンタルホテルの最上階のステーキハウスへ。
海を身ながら少し豪華なステーキランチ、ワインを飲みながら開会式の感想や昔話をして
食事を楽しみ、その後は、中華街や元町商店街をぶらぶらと。
老祥記の豚まんや、母の祥月命日(5月6日)に親族が集まるので法要用粗供養に亀井堂
の瓦せんべい、そして孫への手土産にチョコ等、気が向けば女房にちょっとした物を購入と
いった、近場の半日の小旅行です。
私たち夫婦にとっては思い出深い「開会式」の入場行進、今年は59回目でした。
私たち二人は偶然新規採用で朱雀中に昭和35年4月、同時に赴任したのですが、その年は
開会式が挙行されて第2回目の年でした。
しかも朱雀中が全市のトップを切って入場行進する学校というめぐりあわせでしたので、
着任して間もない新採体育教師の二人、生徒に名前も顔も覚えられていない状態で、
数百人の生徒を相手に指導したという思い出があるのです。本当に大変でした。
それから退職するまでの37年間、体育教師の時は勿論、管理職になってからも
ずっと携わってきた因縁深い大会です。
退職して今年は21年目、退職後はOBとして毎年必ず夫婦そろって参観していますから
58年間見続けてきたことになります。思い出も思い入れもいっぱいの開会式行進です。
今年は89校約7100人の参加でした。年々入場行進も上手になり、ユニホームがカラフル、
歩き方にも・小さな旗・横断幕等の工夫も見られ、夫婦で感想をかわしながら参観。
孫の行進も。
思えば現職時代は、開会式後は勤務校の生徒引率や応援にと出ずっぱり、
我が子の試合にすら応援に駆けつけられない、そのような休みのない連休でした。
神戸は亡母の故郷、私も4歳まで育った所です。退職後夫婦でゆっくりと過ごせるように
なり、母の法事の供養品を求めることもあって神戸まで足を運ぶのが決まりのように。
同じ場所に20年間続けていますが、不思議に飽きることなく、宿泊しようとも思わない、
夫婦のお気に入りの日帰り小旅行なのです。(ホテルのロビーで、おじいになった顔姿)
さて、最後はお決まりの今週に、出あった花たち、今週は「藤の花」です。
鳥羽水環境総合センターの藤が公開されていましたので4月28日(土)写してきました。
「藤」は日本原産の花木、つる性落葉小高木。その優美な花姿から古くから愛され、
平安時代に藤原氏の姓や家紋に使われてい花です。
ここ鳥羽水環境総合センターには前長約120mの藤棚があり、紫色のカーテンとなって
参観者を楽しませてくれています。(参観客が多く画像に人がはいらない苦労しながら)
藤の花は一輪一輪は蝶のような形のごく小さなはなですが、それが房となって数十㎝
から1m(ここでは約80㎝)にも連なる姿は私たちを魅了します。
棚の下にいると衣服が紫色に染まりそうで、ベンチに座って上を見上げる顔をなでる
風も藤色に染まっているような感じがします。