ある書物に「日本には春夏秋冬の四季だけでなく、二十四の気という季節、
七十二もの侯という季節があり、旧暦をもとに暮らしていた時代には、人は
そのような季節の移ろいを細やかに感じ取って生活をしていた」とあります。
つまり、今の時期を昔風に言えば「大寒」、一年で最も寒さが厳しいとき。
私が子供だった頃(70年以上前は)今よりもずっと寒かったように思います。
登校途中に道端の水たまり(70年以上前ですから舗装もされていません)や、
防火用の軒下に置かれたバケツの氷を割りながら歩いたりしたことを懐かしく
思い出します。
ところが80歳を過ぎた今、早朝ウオーキング途中で感じる冷たさは肌を刺す
ほどではなく、防寒用のマフラーも厚手の手袋も不要なぐらいです。
夜明けの日差しも柔らかく、頬を撫でる風も早春を思わせる温かさです。
前回のブログで紹介しましたが梅の名所北野天満宮では早咲きの梅が
咲き始めていますし春はすぐそこまでやってきています。
そこで今週は京都府立植物園へ足を運び早春の花を探してみました。
植物園北入り口を入ると葉ボタンでかたどったハンキングが出迎えて
くれます。
球根ガーデンでは水仙やスノードロップが。
冬の花の主役は椿・山茶花です。
年の暮れ読んだ本の中に老人の生き方として大切なことは「老いには逆らわ
ない」事と「体力をつけようせず元気さを保つこと」とありました。
わたしの新年の抱負はこれをそっくりいただくことにして早くも3週間が過ぎ
ます。
私達83歳の老々夫婦は幸いにも風邪もひかず、食欲もあって昼食・夕食は
一緒に食べ、今はテレビ観戦した応援力士の今日の取り口等たわいない会話
をしながら春を待っています。
最後に天満宮の早咲の紅梅と白梅。