草花探訪

季節の草花苗づくり

緑息吹く季節

2018年04月18日 | 花の写真

桜の花ばかりを気にしているうちに時は流れ、緑が息吹く季節になっていました。

新学期がスタートして約10日、通学路には甲高いはしゃっぐ子たちの声が響きます。

給食も始まり、1年生の子たちに給食の感想を聞きながら、そっと顔色や緊張の度合いを

確かめるのが私の今の日課です。

子たちもそれぞれ気を使っているのでしよう、上級生は新1年生を挟むようにして歩き、楽しく会話の

声を響かせながら通学路を通っていきます。

そして私はすべての子が順調よく学校生活をスタートできるようにと祈るような気持ちで、見守り

隊活動を務めるています。

 

さてもう一つの日課の早朝ウオーク、風が薫りどこからとなく青葉の匂いが運ばれてきて歩くのには

最適の気候です。ふっと中学生の頃の記憶がよみがえってきて郷愁に浸ったり、懐かしい友をしのんだり

しながら歩いています。

北野から平野そして衣笠山のふもとまでと、往復約1時間のコースが私のウオーキングコースですが、

衣笠山の麓には私の母校の中学校があり、70年ほど前には毎日通っていた道でもあり、今は孫が

通う通学路でもあります。

70年ほど前、この一帯は田園風景が続いていました。小川も流れていて田圃も畑も空き地が点在して、

帰り道によく遊んだところです。

今は住宅が密集しかっての面影はありませんが、カメラを持参して歩きながら久しぶりに草花を

探してみました。

 

最初はオドリコソウ、どんな隙間でもはびこるように生え、抜いても抜いてもはびこってくるので

雑草扱いにしていました。でもよく花の様子をみると「花が輪になって踊る踊り子に見える」

ところが名前の由来のとおり、予想外にかわいさがありカメラに収めました。

カラスノエンドウのさやを子供時代には笛に仕立ててよく遊んだものです。

今の子ははたしてそのような遊びをするのだろうか?花は色も形もかわいいのですが

私のカメラではこれが精いっぱい。

次はスミレです。

日当たりさえよければどこでも生えてていて、タンポポと並んで身近な野草の代表。

この花には失敗の思い出が。草花を育てるのが趣味の私が道端に生えてるスミレを移植しようと

何度も試みては失敗した花。調べてみると花をつけている株を移植するのは素人では難しと。

種を採取して種から育てるのが良いのだそうです。

続いてノイチゴ、子どもの頃はどこにでも生えていて格好のおやつがわりでよく食べたものですが。

春の花と言えばタンポポ、虫はモンシロチョウ。

モンシロチョウとタンポポの花の写真を写すのに苦労しました。蝶は花にとまると羽根を

閉じるのです。

綿毛が飛び散る様子をと風の吹くのを待ったのですが少々の風では飛んでくれませんでした。

オオイヌノフグリ。花は小さいですが薄青色で美形。どうしてこんな名がついたのか、ふしぎです。

早春から咲きだすかわいい花。

レンゲソウ、昔は水田の緑肥にと栽培されていたのですが。今は身近に水田もなく、化学肥料

の普及でレンゲ畑にするところも少なくお目にかかれません。

(写真は昨年廣澤の池の西側で写したもの)

野草の花の次は今週の花「里桜」(八重サクラ)です。

平野神社には珍しい品種の桜樹が多く、開花の時期も多くはソメイヨシノ桜が散ってから。

私の一押しは「白雲桜」です。ソフトボール大の大きさ、本殿左横にあります。

薄黄緑色・緑色した桜。「ウコン」と「御衣黄桜」の二種。

清酒黄桜の本店にはこのどちらかの桜の木が。(ウコンだったような記憶が)

濃紅色の八重サクラの代表「関山」。

平野神社の代表的な桜「平野妹背桜」(一つの花に雌しべ二個ずつついているらしい)

「普賢象桜」は葉化した雄蕊が象の花や牙に似ているところから。