竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

熊谷守一美術館と池袋演芸場 東京散歩 18 

2016-10-15 11:49:52 | 東京散歩

昨日従兄と一緒に池袋演芸場に行きました。
従兄との待ち合わせは10時に池袋西口、演芸場は12時半からです。
それまでの時間を過ごす場所がないかと探したら、ありました。
自由学園の明日館と熊谷守一美術館です。

西口から25分ほど歩く熊谷守一美術館に行きました。
西口の駅前は道路が何本も入ってきてちょっと迷います。
でも山の手通りを越えて要町の地下鉄駅を過ぎると間もなく標識が出ていました。
それに従って普通の住宅街を歩くと美術館がありました。



熊谷の自宅を改装した小さな美術館で作品がすべて豊島区に寄贈されて、豊島区立になっています。
一階は油絵が中心で、守一独特のシンプルな線の絵が並んでいます。


私は以前彼が上野美術学校を卒業する時の卒業制作の自画像を見てその真摯な表情に心を打たれました。
この美術館には違う卒業制作の絵が飾ってあったので、きっと何枚か習作があったのでしょう。



二階は彼の書や水墨画、これも自由な雰囲気のいい作品でした。
この画家は学校在学中に父を亡くし、家業も破産したので、
ずっと貧乏暮らしが続きました。
晩年に評価されて文化勲章授与の話があった時に自分は国家のために何もしていないからと断ったそうです。
書や水墨画を見ると仙人を思わせる雰囲気がありますね。

熊谷守一美術館を出て西口に戻り、自由学園の冥日間に行きました。
ここは羽仁もと子の創立による自由学園の元の校舎です。


親交のあったフランク・ロイド・ライトの設計によるもので、国の重要文化財に指定されています。

太陽光を取り入れた明るい建物で、池袋の喧騒から離れた静かなたたずまいがあります。



昼食をとってから池袋演芸場に行きました。
ここは地下にある小ホールで、座席が映画館のような階段状になっています。
新宿末広亭には何度か入っています。あそこは古風な江戸の雰囲気がある寄席ですが、
ここは小さくてちょっとモダンな寄席で、落語家が話の枕で、この舞台がちょっとやりにくいような話をしていました。



漫才や手品、紙切りなどがありましたが、落語家たちが力があってそれぞれ面白かった。
従兄は寄席ははじめてで、結構楽しんでいたようです。


寄席にいるときに携帯に電話がかかって来ました。
ホールを出てから掛けなおしてみると、居尻にいる近所の友人からでした。
我が家の裏の枯れ木が家に倒れてきているという連絡でした。
屋根が少し壊れているかもしれません。・
来週火曜日に行く予定を早めて、明日の日曜日に掛川に向かいます。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿