竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

蕗の薹

2013-01-23 10:18:10 | 山野草
今朝はめずらしく暖かい朝、6時の気温は6度でした。
昨日の雨のせいか蕗の薹が顔を出しました。


庭の水仙も咲き始めました。


なんとなく春の気配が感じられる朝です。
 
源氏物語の朗読もいよいよ「若菜 上」に入りました。
源氏の栄華にこれからは陰りが現れてきます。物語はいよいよ佳境に入ります。
若い頃に読んだ時は光源氏の立場に同情していました。
 
ところが歳をとると、源氏と女三宮との結婚が本来無理で、柏木こそ似つかわしい相手と感じられます。その柏木が結ばれたことを源氏に見破られて、懊悩の末死にいたります。
 
柏木と女三宮の子が源氏の子として育てられる薫です。この薫も宇治十帖では実らぬ恋をします。柏木、薫のラインが源氏や夕霧、匂宮のラインよりも心に残ります。
 
源氏物語には月の姿がしばしば描かれます。居尻でも月は小平よりもはるかに身近な存在です。昨夜風呂に入った時も月が明るく、すぐそばに木星が光っていました。
 
今よりも遙かに暗い平安朝の夜では、月の姿がもっと鮮やかだったでしょう。
自然がもっと身近で、その分自然の不可解さ、恐ろしさも身近だったことでしょう。
 
今は帰らぬ昔ですが、ここにいるとちょっとだけ身近に思われます。
 


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