12日の木曜日、懸案の庭の松の木を伐りました。
朝8時ごろ増田淳さんが中学3年の長女エミーさんとアメリカ人の友人のマーティンさんの3人でやってきました。
早速作業の準備に取り掛かります。
松の根元に太いロープをまわし、それに器具を取り付けます。
淳さんが腰に色々な道具を付け、靴の内側に刃がついた器具を足に取り付けます。
ロープを松の幹にまわし、足の刃物を幹に打ち込んで体を支えます。
幹にまわしたロープを次第に上げて行き、足も上に打ち込んで行きます。
幹がまっすぐだったので、どんどん登っていきました。
天辺に着くと、松の枝に別なロープを結びつけ、枝が直接下に落ちないようにして、
枝を切り落とします。マーティンさんは根元の器具に結びつけたロープを体で支えます。
枝は空中で止まり、それを別なロープでエミーさんが引っ張って、西側の安全な場所にゆっくり下ろします。
私と家内、作業を見に来た長女、前の晩から来ていた次男がその枝から小枝を払ったり、松葉を取ってゴミ袋に詰めていきます。
こんな風にして枝を全て切り落とすと今度は幹です。
幹にまわしたロープと足の刃物で体を支え、じぶんの目の前の切断する幹にロープを結びつけ、チェーンソーの刃を入れます。切断した幹が西側に落ちるように斜めにも刃を入れ、後ろから最後の刃を入れて、自分の向こう側、西側に落とします。ロープで支えられて幹はゆっくり下ろしてゆきます。
幹を上から順番に60センチぐらいずつ切断し、高さ7,8メートルになってから根元から西側に切り倒します。この時も幹があらぬ方に倒れないようロープでしっかり西側に引っ張ります。
淳さんは事故が起こらないよう常に慎重に目を配り、3人の息がピッタリ有っていました。
最後に倒した幹をマーティンさんがチェーンソーで運べる大きさに切断してくれました。
エミーさんは中学3年の割には体も大きく明るく受け答えして、しっかりお父さんの手伝いをしていました。
普通なら学校ですが、こうして親の仕事の手伝いをする方がはるかにいい勉強になるでしょう。
私たちの社会は学校至上主義に毒されています。それでかえって不登校が多くなったりしています。
職人仕事は中学生ぐらいから始めなければ本物にならないといいます。
そうは言っても時代の流れは逆らいがたいものがあります。
でも淳さん御夫妻は信仰の力を支えにそれに挑戦しています。
そしてお嬢さんは笑顔の素敵なしっかりした女性に育っています。
作業は4時過ぎに終わりました。費用は仕事の危険や作業の大変さを思うと驚くほど安い料金でした。
淳さん御一家がこのまま歩んでいかれるよう祈っています。