呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

旨いカツ丼はカツ丼らしいカツ丼なのか

2007-11-11 22:29:11 | 丼・カレー・ラーメン・パスタ・そば
やっと行くことができました。
神田の新店「やまいち」
ここのカツ丼が喰ってみたかったのだ。

神田の名店「勝漫」で職人をしていた方がオーナーとの意見の相違とかで退店。
なんと歩いて30秒の場所に独立して出店したのだ。

カツ丼1,600円はちょいと高いが、とにかくロースカツ丼を注文。
11時の開店と同時のほぼ満席。

来たカツ丼は「勝漫」とほぼ同じ味。
丼が小振りな分、カツトップとご飯の一体感、つまり丼としての完成度は格段に高い。

ごま油の効いた揚げ油でカリッっと揚がったカツはサクサクで、肉はジューシーで脂身に風味が凝縮されている。
割り下汁は、「勝漫」よりだくだくではなくて、程よい濃さと甘味。
長ねぎを合わせてあって、卵は半熟以上の状態。

旨い!
しかし、やはりカツ丼ではない。
カツ丼にあるべき一体感が感じられないのだ。
トンカツ店のひとつのメニューであるものでしかない。

やはり、自分にとってはトンカツ店のカツ丼の最高峰は銀座「とん喜」の850円のカツ丼だ。
半分の値段で満足の行くカツ丼がいただける。しかも銀座で。

カツ丼らしいカツ丼を味わうなら、そば屋のカツ丼が言いですな。
カツは最悪だけど。

「やまいち」は更に高いけどロースカツ定食を喰ったほうがいいのだろう。

しかし、喰っていた時は香ばしくて好ましかったごま油の風味が夜まで残って胸焼けがひどかった。
みんな、これに気づいていないのかなぁ。
江戸っ子なんだねぇ。みなさんは。

大阪喰い倒れ街道3(完結編)

2007-11-11 13:37:48 | 呑んだり喰ったり語ったり
ようやく中古の液晶モニターを手に入れて復活。
昔の電子レンジほどの大きさのある、G3マックの専用モニターをラックから下ろすと・・・・
オオッ、景色が変わった。

さて、大阪与太話の続きです。

ホルモン道場をもうひとつの気分で出て、さらに通天閣方面に向かい、
ジャンジャン横丁が途切れたあたり。
ありました!「ホルモンうどん」で有名な「丸徳」
かなり腹はメタボ状態ですが、これは是非喰っておきたい。

間口が狭くて中が見えづらい店に勇気を出して入ると鰻の寝床のように奥に長いカウンターに先客が3名。

キムチにやっこをつまみにビールを飲むオッサン。
泡盛をあおりながらうどんをすすっているサラリーマン。
音を立てながら凄い勢いでうどんをすすっているフリーター風のオニイチャン。

オニイチャンの近くに座り、悩みつつ瓶ビールを注文。
すでに2軒回って結構呑んでいるからやめればいいのに。
外はまだ明るい・・・・。

「キリンですか?アサヒですか?」と聞かれ、ここは大阪だからアサヒだよなぁ・・と思いつつ「キリン下さい!」と東京もの丸出し。

つまみに「ホルモン豆腐(ホルモン入り)」というのを注文。
はて?ホルモンの入ってない「ホルモン豆腐」ってなんだろう。
品が来て納得。
ホルモンの煮汁で真っ黒になった豆腐の上にホルモンがゴロゴロ乗っていて、関西ならではの青ネギがばさっとかかっているもの。
豆腐に味が染みていて旨い!
ホルモンは脂コッテリのてっちゃん(豚の小腸)とフワ(豚の肺臓)がメインのようだ。

豆腐をヤリながらビールを呑んでいると、丼を持ち上げて汁一滴も残さずうどんを喰い尽くしたアンチャンが店主らしいオバチャンに話しかけ始めた。
耳ダンボのわたしが聞いた限りだと、アンチャンは実はテレビ番組制作会社のADのようで、取材の打合せをうどんの味を褒めながらやっているようだ。

「では!」とアンチャンが「うどん代はええよ」というオバチャンの言葉に躊躇なく「ドーモ!」と言って出ていった後、ようやく本命の「ホルモンうどん」を注文。

ここの「丸徳」は「ホルモンめん」として「うどん」「そば」「中華麺」の3種類から選ぶことができる。
もちろん、「うどん」にしましたよ。

出てきたうどんは大阪の細い丸うどんでしたが、汁が真っ黒に近い色。
これは大阪では珍しい。
また、汁からほんのり泡盛らしい香りがする。
どうもここのお店は沖縄出身の方が始められたようだ。

ホルモンの脂が汁に浮いて熱々で、甘味のあるしっかりした味の汁に細めんの丸うどんが旨い!

しかし、予定通りなんだけど予定外だったのが、これまたたっぷり乗ったホルモン。
さすがに喰えねぇ~。

ホルモンを除けてうどんをすすり、汁を飲んでいると、娘さん(オバサンだけど)らしき人が「ホルモン抜きのうどんもできますから、今度はゆーて下さい」とささやきかける。

「ありがとね」残してしまったことを詫びつつ、ごちそうさま。

トイレを貸してくれと言うと、トイレは無いので近所のパチンコ屋に行ってくれとのこと。
これも、らしい感じで納得。

まだ明るい外に出て、閑散としている昔ながらのパチンコ屋のトイレを借りて、
「よし、西成のアーケード商店街を抜けて10年ぶりぐらいに飛田新地を見に行ってみよう」と歩き出した。