自遊日記

定年後の備忘録

洛南に佇む「松花堂庭園」の紅葉

2013-12-10 17:02:00 | 京都 街歩き

洛南にひっそりと佇む「松花堂庭園」の紅葉も趣があります。

 

 

 

梅見門

 

 

 

梅見門を入って、振り返った図。

 

 

 

ここ「松花堂庭園」は

江戸時代初期に活躍した僧侶、松花堂昭乗に因んだ庭園です。

昭乗は、茶の湯や書道、歌道にも造詣の深かった文化人。

昭乗に因んで、庭園内にはいくつものお茶室があります。

 

 

 

 

お茶室「竹隠」の腰掛待合。

 

 

 

 

 

観光客も比較的少なく、思う存分行く秋を楽しめる庭園です。

 

 

 

 

 


応仁の乱勃発の地・・・御霊神社の紅葉

2013-12-06 15:08:22 | 京都 街歩き

 

御霊神社にやって来ました。

この神社は、京都御所の北の方角に在ります。

境内の紅葉も丁度見ごろでした。

 

 

 

境内に子供の遊ぶ像がありました。

説明文によると・・・

ただ呑気に遊んでいるのでなく、大きな水甕に落ちた子供を

大きな石で甕を割って、救出している場面を描いているようです。

中国の故事にもとずく作品で、命の大切さを訴えている作品だそうです。

 

 

 

ところで、この穏やかな境内で1467年応仁の乱が勃発(御霊合戦)

将軍の跡目争いと管領の勢力争いが複雑にからみあって

京の街はこの後、戦乱の渦に巻き込まれていきます。

応仁の乱は10年余り続き、やがて時代は戦国時代に突入していきます。

 

境内に、命の大切さを訴える像があるのも

わかる気がします。

 

ちなみに、応仁の乱の年号(1467年)の覚え方は

「人の世虚し 応仁の乱」

 

 

 

 

 


からたちの実がなる天寧寺

2013-12-02 12:18:33 | 京都 街歩き

同大キャンパスから北へ向かっている時、通りすがりの人が教えてくれました。

「この門から見る比叡山が綺麗ですよ」

教えてもらった通りに門から覗くと・・・

なるほど、門を額縁にして真正面に比叡山が見えました。

教えてくれた人に感謝です。

お寺の名前は天寧寺です。

 

 

 

 

 

お寺の垣根には、昔懐かしい「からたち」が・・・

まんまるい実がちょっと淋しげになっていました。

思わず、先般亡くなられた島倉千代子さんの

「からたち日記」や「からたちの小径」を思いだしました。

 

子供の頃は、からたちの垣根をよく見かけましたが

最近は、とんと見かけません。

子供の頃を思い出しながら・・・1枚パチリ。

  

♪ からたちも秋はみのるよ~

まろいまろい金のたまだよ~ 

 

 

  

 

境内の木々も、綺麗に紅葉していました。 

天寧寺は、予定外の収穫でした。

 

 

 

 

 

 


鴨長明の方丈

2013-12-01 16:12:28 | 京都 街歩き

 下賀茂神社の南に広がる糺の森の中に、河合神社があります。

左手の門を潜ると・・・

 

 

 

 ・・・立て札がありました。

 

 

 鴨長明と方丈の説明が書いてありました。

 

 

 

 これが長明が使っていた方丈です。

一丈四方のすこぶる簡素な草庵です。

長明は各地を転々と移動していたので、構造は組み立て式だそうです。

(屋根も壁も薄くて冬はさぞかし寒かったのでは・・・)

 

 

 

 

 方丈は糺の森の紅葉と黄葉に囲まれ、静かに佇んでいました。

 

因みに、鴨長明は加茂神社の神官の子に生まれ、

小さい頃から歌や文章の才能を示したそうです。

それでは、長明を偲んで「方丈記」の冒頭の一節を・・・

 

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて

久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人と、すみかとまたかくのごとし。