自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(40) アフタヌーン・ティー

2007-06-29 22:07:04 | 英国の旅

ドーバーから、バスは一路ロンドンを目指す。
途中、田舎のパブで、アフタヌーンティーをいただく予定だ。





田舎の細い道をバスは走る。
道の両側には、なだらかな牧草地帯が広がっている。










やがて、田舎のパブが見えてきた。
JACKDAW (小型のカラス)という看板が出ている。

因みにイギリスには、小型のカラスが多いようだ。









このパブでアフタヌーンティをいただく。

スコーン、ティーサンドイッチ、ジャム類、クロテッド・クリームと
たっぷりの紅茶。 おやつにしては、ボリュームたっぷりだった。

アフタヌーンティは、イギリスのベッドフォード公爵夫人がビクトリア時代に
発案したと言われている。

伝統的な「アフタヌーンティ」は食器、食材、作法等にも
いろいろ凝り、加えて品のいい会話を楽しむ・・・ものだそうだ。
日本の「茶道」にも相通じるものがあるようだ。

我々がこの田舎のパブでいただいた、「アフタヌーンティ」は
超・カジュアル、超・簡略版のようだ。
しかし、「アフタヌーンティ」の雰囲気だけは、充分味わえた。







許可を得てカウンター部分を撮らせてもらった。
昼下がりのパブは暇そうだった。






午後の紅茶をいただいた後、パブの周りを散歩。

パブの向かいには、農家らしき建物があった。
こんな田舎で、パブをやっていけるのが不思議。






パブのすぐ横は放牧地。






木陰では、羊がのんびりお昼寝中・・・。
のどかな片田舎の昼下がり。




ロンドン・わがまま歩き(39) ド-バーの白い崖

2007-06-29 15:35:59 | 英国の旅




リーズ城、カンタベリー大聖堂を巡った後、
英仏海峡に面した港街、ドーバーへやってきた。

ドーバー海峡に面して、石灰質の白い崖(ホワイト・クリフ)が
屹立している。

海峡を挟んでフランスのカレーまでは34KM。
この海峡を泳いで渡る人も、時々ニュースで見る。

海峡の下をくぐるトンネルには、イギリスと欧州大陸を結ぶ
列車「ユーロスター」が走っている。






山の上にはドーバー城が聳えている。

BC43年にローマ人がここに灯台を築いたそうだ。
その後12世紀になってヘンリー2世が城郭に仕上げ
今のお城の基になったようだ。

第2次世界大戦では、この城にオペレーション・センターが置かれ、
ドイツ軍の砲撃を浴びつつ、迎撃に活躍したそうだ。

ロンドン・わがまま歩き(38) カンタベリー(歩行者天国)

2007-06-27 21:47:13 | 英国の旅

大聖堂の見学を終え、歩行者天国になっている
門前の街をブラブラ散歩。






こちらは、ソーセージを売る屋台。
若者や子供に人気。





メキシカン・チリ・カシューナッツがあった。 

試食してみたら、辛くて旨い。
ビールのつまみに良さそうなので、1袋購入。 




ハーブに漬け込んだ、塩辛そうなハムがあった。
農家のおばちゃんが、自分で加工して、売っている雰囲気だ。

早速これも試食。 
ちょっと日本に無い新鮮な味。
日持ちもするようなので、1塊ゲット。

お土産に持ち帰り、目下ビールのつまみやサラダに活躍中だ。





買い物の後、広場の時計塔のふもとでひと休み。
ふと空を見上げると飛行機雲が・・・

巡礼の街カンタベリーの古い塔と、ジェット機の航跡のコラボレーション。
過去と現在が、時計を軸に融合中の図、といったところか・・・。

ロンドン・わがまま歩き(37) カンタベリー大聖堂(大回廊)

2007-06-26 22:44:46 | 英国の旅




大聖堂の奥、聖歌隊席の方へ進む。







トリニティー・チャペルには、ブラック・プリンスの像が、
フェンスに守られ、眠っている。

エドワード3世の長男、エドワード皇太子の墓碑である。
15世紀のフランスとの戦いで活躍した、勇敢な人物のようだ。

本人は地下の祭室に葬ってくれ、と言って亡くなったそうだが
国民の人気が高く、特別にこのトリニティー・チャペルに
安置されているそうだ。











ここは、戦士のチャペル。
イギリス史の様々な時代の騎士や戦士の碑が並んでいる。

中央には、サマーセット伯爵他3体の像が静かに横たわっている。
壁に架かっている旗は、東ケント連隊の軍旗だそうだ。











大回廊(グレイト・クロイスター)と地下聖堂を見てから
出口に向かった。

中世の時代、この大回廊を多くの修道士達が歩き、
瞑想に耽った事だろう。

まるでハリー・ポッターの映画の一場面を見ている気分だ。

天井には、百合と獅子をあしらった、中世のイングランド王室
の盾が飾られている。
この紋章は、フランス(百合)がイギリス領の一部である事
を主張しているようだ。


ロンドン・わがまま歩き(36) カンタべリー大聖堂(ステンドグラス)

2007-06-24 17:59:36 | 英国の旅

東側の祭壇方向を撮る。
息を飲む高さ、広さ・・・。

高さを強調した典型的なゴシック様式の身廊だ。
列柱の垂直の線に導かれ、上方を仰ぎ見る時、
信者なずとも、天の高みへの昇揚感を感じる。

身廊と翼廊の交差部に架かっているアーチは、
天井の重さを分散させる機能を持っているそうだ。






西側には、大きなステンドグラスが入っている。






天井を見上げる。
画面の下の部分は、ベル・ハリー・タワーの天井部分。
大聖堂の一番高い部分である。

あまりにも高いので、中央部の十字架像を識別するのは
難しいかも。

画面の上の部分は身廊の天井部。
ゴシック建築の典型的スタイル、リブ・ヴォールトで天井を支えている。






身廊中央部にある、説教壇。
ジョージ・ボドリー設計の華麗な説教壇だ。












大聖堂各所に散りばめられた、ステンドグラスが綺麗。
旧約聖書や新約聖書を題材にしたものが多い。

中には、病人が回復するが、聖トーマス・ベケットの聖碑にお礼参り
をしなかったため、再び病んでしまう・・・という
ちょっと変った図柄もあるようだ。

現代を生きる我々に比べ、もっともっと宗教的な世界に生きていた、
中世の人々にとっては、ステンドグラスから差し込む光に対する感じ方も
格別のものがあったのでは・・・。


ロンドン・わがまま歩き(35) カンタベリー大聖堂(外観) 

2007-06-23 15:43:47 | 英国の旅

リーズ城を後にして、次の訪問地カンタベリー へ向かう。
道の両側には、菜の花畑が広がっていた。





菜の花畑の真ん中に十字架が見えた。
爆走するバスの窓越しに撮っているので、ちょっとブレているが。

ここはカンタベリー大聖堂への巡礼者の道だ。
昔は、こんな風に十字架を眺めつつ、巡礼者は歩いてカンタベリーへ
向かったのだろうか?








カンタベリーに到着。
大聖堂の入り口が見えてきた。

ロンドンの南東約85Kmに位置するここカンタベリーは、
イギリスで最初にキリスト教の布教が始まった聖なる地である。

今では、イギリス国教会の総本山だ。






大聖堂の入り口にやってきた。
この門をくぐった所に、大聖堂が聳えている。





門の前では陽光を浴びて、観光客が休憩中。

巡礼が盛んだった中世でも、沢山の巡礼者が
ここで一息入れたことだろう。







門の向こうに大聖堂が見えてきた。





大聖堂全景。
597年、ローマ教皇から派遣された修道士アウグスティヌスが
ここに大聖堂の前身を建てた。

そして1170年に大事件が起こる。
神権と王権の争いが激しかった時代、時の大司教トーマス・ベケットが
ヘンリー2世の手にかかってこの大聖堂で暗殺された。

その後ヘンリー2世は祟りを恐れ、大聖堂への巡礼を呼びかけた。
以後、急速に巡礼者が増えた由。

暗殺事件の4年後、大聖堂が焼失。
その後約500年かけて再建されたそうだ。

長期にわたる建設のため、ロマネスク、ゴシック、バロックなど
時代、時代の建築様式が混在しており、興味深い。






入り口上部には、聖職者や君主の像が並ぶ。






このあたりは、ロマネスク様式で建てられているようだ。

中央の塔は、高さ76mの巨大なベル・ハリー・タワー。
街のどこからでも眺められる。

蛍狩り

2007-06-22 16:03:40 | 外出

宇治市植物公園へ先日出かけた。
目的は蛍の鑑賞。

近くに住む小学生の孫娘とその友達、それに私達夫婦の
計4名で、弁当持参で出かけた。

7時前に公園に到着、公園のベンチでお弁当をほおばる。
こんな夕暮れ時の入園は初め。不思議な世界だ。

7時半頃に、蛍鑑賞地域と指定されているエリアに移動した。
遊歩道の足元を照らす明かりにも、風流なカバーがかけられ、雰囲気満点。
明かりを嫌う蛍のため、照度を抑えているようだ。

モミジ、コナラ、アカマツなどの林の間を小川が蛇行している。
この小川のほとりに、蛍が出るようだ。
既に沢山の人が、しゃがんで蛍を待っている。

次第に薄暗くなってきた。
8時前、数匹の蛍が飛びはじめた。
出た出た出た~。大きな歓声があがる。

最初は貴重品扱いの蛍だった。人が指さす方を、必死で探した。
しかし8時を過ぎて、あたりが暗くなると、あちらでもこちらでも
沢山の蛍が飛びはじめた。
蛍の乱舞をたっぷり楽しんだ。

生まれて初めて蛍を見た、孫とその友達も大喜び。

そう言えば、私も蛍を見るのは数十年ぶりだ。
子供の頃は、京都・嵐山の渡月橋の少し下流でよく蛍狩りをした。
家に持ち帰り、蚊帳の中に放ち、蚊帳に止った蛍を鑑賞したのも
今では、懐かしい思い出だ。

今や、蛍狩りも蚊帳も、死語になってしまったが・・・



音もせで 思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりも あはれなりけれ
  
                  源 重之

ロンドン・わがまま歩き(34) リーズ城(牧草地の羊)

2007-06-21 22:00:36 | 英国の旅

水車小屋兼要塞跡から流れ出る、小川。





この小川は、お濠に注いでいる。






広い、湖のようなお濠。
この写真の右手には、広大な牧草地が広がっている。





牧草地まで行ってみた。

一匹の子羊が・・・






子羊は仲間と合流・・・





3匹そろって、丘の上のパパ、ママたちの方へ移動開始した。






丘の上の木陰では、お父さん羊や、お母さん羊たちがのんびり
お昼寝中。
3匹は無事グループに合流。  赤ちゃん羊の姿も見えた。

のどかな春の牧草地風景。



   

   広大なリーズ城の敷地には、緑の牧草地以外に、
   ブドウ園や、温室、迷路もある。
   今回は、こちらの方は巡る事ができなかったので、
   グーグル・アースで上空から眺めてみる。

   画面右がブドウ園、中央四角い部分が迷路。
   この迷路は、2400本のイチイの木を植えて
   造られているそうだ。

   中央、白い建物は温室のようだ。







   
   更に上空から、リーズ城を眺めると、こんな感じになる。
   湖水に浮かぶ、お城の姿がよくわかる。

   

ロンドン・わがまま歩き(33) リーズ城(白鳥の湖)

2007-06-20 17:24:23 | 英国の旅

リーズ城の、湖畔を散歩。





人懐っこい白鳥は、少々近づいても逃げない。






白鳥が優雅に泳いでいる。

♪ラーラララララーララ~♪
思わず「白鳥の湖」を口ずさみたくなる光景だ。







ここは野鳥の天国。
左側の鳥は、一本足でくつろいでいた。これで休憩になるのか?

リーズ城をとりまく広大な牧草地では、羊ものんびり草を食んでいた。
対岸に点のように見えるのが羊君。

後ほど、対岸の羊君の方にもご挨拶に行った。






こちらでは、おしどり夫婦が巣ずくり中?

イタズラされたりした経験が無いのか、ここの鳥は総じて
あまり人間を警戒しない。
ここまで信頼されれば、慈しみたくなるのが人情。

のどかな湖畔だ。






お城の近くのイングリッシュ・ガーデンにやって来た。








この花は始めて見た。名札がついていなかったが、
イギリス固有の花だろうか?






こちらは、お馴染みのチューリップ。
ハーブも沢山みかけた。







イングリッシュ・ガーデンから森に通じている小径。

ここリーズ城には、お城、大きな湖、深い森、広大な牧草地
全て揃っている。

向こうの森の中から、白馬に跨った王子さまが、
突然現われてもおかしくない、そんな雰囲気のリーズ城だ。

ロンドン・わがまま歩き(32)  リーズ城(王妃の浴室)

2007-06-19 19:05:58 | 英国の旅

王妃の寝室にやってきた。かなりスリムなベッドだ。

写真では小さくてわかりにくいが、ピンクのベッドカバーと
グリーンのダマスクス織りには、HとCの組み合わせ文字が
織り込まれている。

これはイングランドのヘンリー王の頭文字と
フランスのキャサリーン王女の頭文字を組み合わせたものだそうだ。







こちらは、王妃の浴室。シンプルで優雅な浴室だ。
薬草で香りづけされた湯に入られたそうだ。





日本人の感覚からすると、洗い場が無いのはちょっと不便・・・
と感じるが。








中世の風情を遺す中庭が見えてきた。





かなり修復の手が入ったようだが、
それでも充分に中世の風情漂う、噴水のある中庭。
小じんまりしている所が何ともGOOD。

王や王妃の憩いの場だったのだろうか・・・。





螺旋階段中央に立つ、十字軍の騎士像(木製)。
剣と楯を持ち、ライオンの子供を従えている。





             大きな出窓。




            小さな窓。






ラムリーの騎馬像。
樫材に彩色を施したもので、英国最古の騎馬像のようだ。

見所いっぱいの優雅な古城を、心ゆくまでエンジョイ出来た。

次いで、お城の庭を散策。