自遊日記

定年後の備忘録

本 「ご老人は謎だらけ」

2014-12-26 19:05:29 | 読書

このほど、佐藤眞一著 「ご老人は謎だらけ」を読みました。

 

人間の知能には、加齢とともに衰えていく「流動知能」と

 年をとっても衰えない「結晶知能」があるそうです。

「流動知能」は、計算の速さや図形処理能力といった、いわば脳の性能、

片や「結晶知能」は、理解力や洞察力といった経験に基づいて

獲得された能力をいうそうです。

 

しかし、誰でも年をとれば自然に「結晶知能」が高まるかというと、そうではなく

積極的に外に出て人と会話を交わしたり、

自然に触れたり、本を読んだり、映画を見たり、スポーツをしたりして

心を動かし、考え、その知的な体験を自分のものにしていく努力が必要

と筆者は説いています。

ちなみに、筆者は大阪大学教授で医学博士です。

 

このところ、人や物の名前がすぐに出てこなくて困っていますが

何とか「結晶知能」に活路を見いだしたいものです。

 


大阪歴史博物館~難波宮跡公園

2014-12-25 18:52:22 | 外出

大阪城の大手門を出て南下。

大阪歴史博物館が見えてきました。中央のモダンな建物がそうです。

ここで2時間ほど時間をつぶして忘年会に参加する予定でしたが・・・

オーマイガー! 火曜日は定休日で閉まっていました。うかつでした。

 

 

 

 

博物館の横に高床式の建物がありました。

時間つぶしにじっくり見学。

5世紀ごろ、ここ法円坂一帯にこのような高床式の建物群があったそうです。

 

 

更に南下して難波宮跡公園へ。

 

 

 

 

列柱跡。

ここ法円坂に、天武天皇の難波宮と聖武天皇の難波宮 と2時期に都があったそうです。

大阪歴史博物館が休館日だったおかげで、想定外の見学が出来ました。

 しかし、忘年会会場へはちょっと早く着きすぎました。 

 

 

 

 


初冬の「大阪城」

2014-12-24 08:52:12 | 国内旅行

 大阪城は何度か訪れていますが、天守閣北側の極楽橋を渡るのは初めてです。

 

 

 

極楽橋から内濠をのぞむ。 

 

 

 

極楽橋を渡って山里丸跡の坂を上ると、大阪城がそびえています。 

 

 

 

初冬のやわらかな陽射しを浴びる天守閣。

この撮影スポットは、東南アジアからの観光客でいっぱいです。

あちこちでイー・アール・サンの掛け声が飛びかっていました。 

 

 

一番櫓を眺めつつ豊国神社へ。 

 

 

 豊国神社入口に立つ、秀吉の像。

 

 

 

来年の干支はヒツジさんですね。 

 

 

唐派風の上に千鳥派風を重ねた拝殿。

今更立身出世を願っても手遅れですが、おだやかな老後を願ってお参りしました。 

 

 

 

 

 

 


迎春準備「十両」と「百両」

2014-12-23 08:39:13 | その他

 

先日園芸店で「十両」と「百両」をゲットしました。

上の写真が「十両」で下が「百両」です。

「十両」は別名ヤブコウジ。よく山なんかで見かけるもので

特段珍しくもないのですが、赤い実がついていたので購入しました。

 

「百両」はちょっと珍しいので購入。

江戸時代に人気のあった植物で、「百両」以下では手に入らないところから

「百両」の名がついたそうです。

 

これで我が家の庭には「一両」「十両」「百両」「千両」「万両」が勢揃いしました。

この中で園芸店ではあまり売ってないのが「一両」です。

「一両」は鋭いトゲがあり「蟻通し」の別名があります。

庭に「千両」「万両」に加えて「一両」を植えておくと

「千両」「万両」が年中 「有りどうし」につながる・・・

ということで縁起がよいと言われていますが

残念ながら我が家ではまだ実感できていません。

来年はなんとか・・・


本 「小福歳時記」

2014-12-22 14:26:46 | 読書

このほど、群ようこ著「小福歳時記」を読みました。 

肩のこらないエッセイ集です。

食べ物に関するものが多くありました。

食の本を山のように読んだあげくにたどり着いた結論は・・・

「知らないものは食べるな、生まれた土地のものを食べろ」だそうです。

あたりまえすぎる結論ですが・・・

 

 

 

 

 


ならまち散策

2014-12-17 18:15:36 | 国内旅行

猿沢の池を眺めつつ、南へ向かうと奈良町です。

 

 

 

格子や虫籠窓などがある、昔なつかしい町屋が多く残っています。

 

 

 

奈良町の一角にたたずむ庚申堂(こうしんどう)

軒下には病気や災難を代わりに受けてくれるという、お猿さんがいっぱいぶら下がっています。

ここは昔からの庶民信仰の中心地だそうです。

 

 

そういえば、お猿さんがぶら下がっている家がいくつもありました。

 

 

こちらのお店にもお猿さんがいます。

 

 

まちを歩いていると、欄間のような彫刻がある塀がありました。

おしゃれな塀です。

 

 

こちらは「奈良町物語館」です。

奈良町の情報発信基地として活用されています。

 

 

町屋の壁にちょっと珍しいものを見つけました。

「ネパールの伝統的飾り窓」と説明がありました。

1970年開催の大阪万博でネパール館に使用されていたものが

こちらへ寄贈されたもの、だそうです。

 

 

昼食は、奈良町の「心樹庵」という店でとりました。

町屋を利用した素朴な店でした。

 

 

ランチはこの定食1種類のみ。

五穀米のごはん、あご(トビウオ)の出汁が効いた味噌汁、鯛味噌が美味でした。

 

 

 

 

 

 


関西の迎賓館 「奈良ホテル」探訪

2014-12-13 18:24:30 | 国内旅行

奈良ホテルは、

明治42年、主に外国からの賓客をお迎えする ことを目的に建てられたホテルだそうです。

100年以上経っても色あせることなく、創業時を彷彿とさせる

重厚で華麗なホテルです。

 

 

客室。

屋根にはシビがのっかっています。 

火災除けのまじないだそうです。

 

 

玄関を入ったところは吹き抜けになっています。

釣燈籠を模した珍しい和風シャンデリアが格天井からぶら下がっています。

オードリー・ヘップバーンがこのシャンデリアをバックに家族写真を撮ったそうです。

外国の方は、この吹き抜けのコーナーが特にお気に召すようです。

 

 

 

ロビー「桜の間」 から見る紅葉。

 

 

 

ロビーには由緒ありげな時計がありました。

今上天皇が即位された時に、お祝いの意を込めて設置された時計だそうです。 

15分ごとに美しい音色が奏でられ、両陛下もお聞きになられたそうです。

 

 

ロビーに置いてあるこちらのピアノも何やら由緒ありげですね。

大正11年にアインシュタイン博士が滞在されたときにこのピアノを弾かれたそうです。

 

すごい人たちがこのホテルを利用されているようです。

昭和6年にはリンドバーグ、昭和11年にはチャップリン、昭和11年にはヘレンケラーetc

 

 

 

多くのVIPが歩かれた階段。

 

 

階段の擬宝珠はもともと金属製だったそうですが、戦時中に供出し、

その代用品である、赤膚焼の擬宝珠が現在も使われているそうです。

歴史を感じる擬宝珠です。

 

 

 

 この角を右に曲がると客室が並んでいます。

 

 

 

客室入口のドアは背が高く、まるでどこかのお役所の雰囲気です。 

 

 

 

 

昔は「朝食の用意が出来ましたよ~」

の合図はこの銅鑼でしていたそうです。

戦時中、空襲警報が鳴ったときは、この銅鑼も鳴らして防空壕への

誘導にも使ったそうです。

 

 

 

 

 ホテルの廊下から見る若草山。

昔ホテルで植えた木が成長し、今では視界を遮るようになってきた由。

昔は若草山の全貌が見渡せたようです。

 

 

 

 庭からティーラウンジを見る。

 

 

庭の片隅に由緒ありげな松がありました。

 

 

 

 

乃木将軍お手植えの松、とあります。

明治44年、大阪で行われた師団対抗演習に参加された時宿泊され、

記念にと将軍ご自身の手で植えられたものだそうです。 

 

 まさに歴史を感じるホテルでした。 

 

 


絵本「絵で見る ある町の歴史」

2014-12-11 11:00:11 | 読書

このほど「絵で見る ある町の歴史」を詠みました。

大人も楽しめる、楽しい絵本です。

 

 

 

ヨーロッパのある川べりの町が、太古の昔から現代まで

どのように変遷してきたかを描いています。

 

 

想像上の町ですが、時代時代で変化していく様子が

解りやすく描かれています。

活字の少ない、絵本も良いものです。

 

 

 

 

 

 


奈良 「世界遺産・元興寺」

2014-12-10 16:02:01 | 国内旅行

 

町屋に架けられていた元興寺の写真に触発されて、元興寺を訪ねました。 

 

 

 

 

元興寺にやってきました。

ちょっと地味な感じですが、奈良町の中心的存在ともいえる古刹です。

「がんこうじ」でなく、「がんごうじ」と読むようです。

 

 

 

 国宝の極楽堂です。

奈良時代の高僧、智光が残した極楽曼荼羅がご本尊です。

屋根は、丸瓦を重ねた行基葺き、という古いものだそうです。 

 

 

 

 

境内には多くの石仏群がありました。

極楽往生を願う庶民信仰の証のようです。

 

 

 

現在奈良町と呼んでいるところは、もともとは 元興寺の境内だったようです。

お盆の盂蘭盆会、お釈迦さん誕生を祝う灌仏会も

ここ元興寺から始まったそうです。

仏教の源流を感じるお寺でした。

 

 

 

 

 

 

 


奈良 「名勝・旧大乗院庭園」

2014-12-06 12:30:22 | 国内旅行

今西家書院のすぐ北にある大乗院庭園を訪れました。

東大池では水鳥が気持ち良さそうに泳いでいました。

 

 

 

 

この庭園は、平安時代に築造されたものだそうです。

その後15世紀末になって、大乗院の門跡である尋尊が

当時の庭師の第一人者と言われた善阿弥に依頼して改造したものだそうです。

「南都随一の名園」として知られていたそうです。

ちなみに、善阿弥は銀閣寺の庭園も作った優れた庭師だったようです。

 

 

 

この塀の向こう側あたりに、大乗院があったそうです。

 

平安時代を感じる、のびやかで雅びな庭園でした。