庭園巡りを終え、園内のお茶室「寿立庵」で一服しました。
先客があり、六畳台目の部屋でしばらく待たされました。
隣りに、三畳台目のお茶席がありました。
写真は手前座です。
床の間。
壁は油壁です。ワビ、サビの風情を醸し出しています。
因みに、この「寿立庵」は、桂離宮の松琴亭を模して建てられたものだそうです。
三畳台目の、にじり口。
にじり口を外から見た図です。
外壁は聚楽塗り。
材料に金属が少し混ざっている関係で、独特の斑点が見られます。
ホタルが飛んでいる様子に見えることから「ほたる壁」とも呼ばれるそうです。
八畳の間の先客のお茶も、そろそろ終盤の様子です。
お茶室の庭に必須の、四つ目垣としおり戸。
やっと八畳の間に入れてもらって、お茶をいただきました。
軸は「富貴是吉祥」でしょうか。
お茶をいただいた後、腰掛待合に座って茶庭の風情を楽しみました。
腰掛待合からお茶席を望む。
小堀遠州を彷彿とさせる石組です。
この後、横山大観、竹内栖鳳、伊東深水等々巨匠の作品も鑑賞しました。
たっぷり目の保養が出来ました。
名園の鑑賞と名画の鑑賞を併せて楽しめる、珍しい美術舘でした。