自遊日記

定年後の備忘録

鴨長明の方丈

2013-12-01 16:12:28 | 京都 街歩き

 下賀茂神社の南に広がる糺の森の中に、河合神社があります。

左手の門を潜ると・・・

 

 

 

 ・・・立て札がありました。

 

 

 鴨長明と方丈の説明が書いてありました。

 

 

 

 これが長明が使っていた方丈です。

一丈四方のすこぶる簡素な草庵です。

長明は各地を転々と移動していたので、構造は組み立て式だそうです。

(屋根も壁も薄くて冬はさぞかし寒かったのでは・・・)

 

 

 

 

 方丈は糺の森の紅葉と黄葉に囲まれ、静かに佇んでいました。

 

因みに、鴨長明は加茂神社の神官の子に生まれ、

小さい頃から歌や文章の才能を示したそうです。

それでは、長明を偲んで「方丈記」の冒頭の一節を・・・

 

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて

久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人と、すみかとまたかくのごとし。