自遊日記

定年後の備忘録

「影の王国」読了

2008-11-27 16:59:34 | 読書


このほどアラン・ファースト著 影の王国(KINGDOM of SHADOWS)
を読了しました。

アメリカ人の作家アラン・ファーストは、「文学的スパイ小説」の
書き手、と評されているそうですが、確かにスパイ小説の面白さ
だけでなくプラス・アルファーがある本です。
 
舞台は、第ニ次世界大戦勃発前のヨーロッパ。
主人公は、ハンガリー貴族の末裔で、パリで広告代理店を経営。
一方で民間人のスパイとしても活躍・・・といった形で
物語がはじまります。

ヒトラーの野望に不安を覚える、中・東欧の様子が、
綿密な時代考証にもとずき、描かれており興味深く読めました。

数年前、中欧3ヶ国(チェコ、ハンガリー、オーストリア)を
訪れた際、プラハ城では、侵攻してきたヒトラーが、演説した
バルコニーも見ました。

感慨深げに語っていたガイドさんの姿やバルコニーを思い出し
ながら、読み進めました。


ピーナッツ堀り

2008-11-23 23:01:51 | 花・自然
先日、生まれて初めてピーナッツ堀りなるものを、体験しました。
収穫も結構楽しめましたが、採れたてのピーナッツの塩茹でも、絶品でした。








写真は木津川にかかる、「流れ橋」です。時代劇によく使われる、橋です。
私の、お気に入りのサイクリング・コースでもあります。

それはさておき、ピーナッツ掘りの会場(畑)は、この「流れ橋」の近くにありました。








畑に着くと、もう何組かのグループが、ピーナッツを掘っています。
写真右手には、ソバ畑が広がっています。








青い棒と青い棒の間が、1人分の収穫スペースです。
家内と2人で参加しましたので、2区画分を掘れます。
結構な収穫量でした。








スコップを使わなくても、葉の部分を持って引っ張れば、
簡単に掘り上げる事が出来ます。

土の中から、ピーナッツが出てきます。
ピーナッツが、こんな風に土の中に出来るとは、知りませんでした。








ひと房にこれだけ沢山の実がくっついています。

ピーナッツは、花が咲いた後、子房柄(しぼうへい)というヒモのようなものが
地面に向かって伸び、やがて地中にもぐり込む。
そして、地中に殻を作り、その中に実を結ぶのだそうです。

ピーナッツを漢字で、「落花生」と書くのも納得です。
花が落ちた所に実がなるようです。








塩茹でして食べるのが一番美味しいと教えてもらったので、帰宅後早速
茹でて食しました。

普段食べ慣れているピーナッツとは、一味も二味も違うオツな味でした。
枝豆に近い食感です。クセになります。
当分我が家のビールのつまみには、この塩茹でピーナッツが活躍しそうです。

「松花堂庭園」の紅葉

2008-11-19 09:34:47 | 京都 街歩き
この日曜日、洛南の名園「松花堂庭園」を訪ねました。
京都の紅葉も、かなり進んできました。





       清流には、よく肥えた鯉が泳いでいます。
       着物姿の女性がエサをやっていました。








          金明孟宗竹越しにお茶室が見えます。
           日曜茶席で賑わっていました。

  因みに、この金明孟宗竹(天然記念物)は、黄金色の節のひと節飛びに、
  緑の縞があるめずらしい竹です。
  さながら、市松模様のようです。
  「お金に明るい」という字を書くので、縁起の良い竹と珍重されているようです。








    お茶室の庭から、先ほどの金明孟宗竹を見た図です。
    このお茶室は、金明孟宗竹を借景にしています。








      梅見門あたりの紅葉も、かなり進んできました。








        梅見門から中露地を覗いたところです。
  この先に草庵茶室「松花堂」がありますが、ここから先は撮影禁止です。







     梅見門くぐった所から、振り返って外園を見た図です。







      昭乗垣をバックにした、モミジのグラデーション。
      庭園が赤一色に染まるのも、もうすぐ・・・。

鳥羽へ「ゴルフ旅行」

2008-11-17 16:02:12 | 国内旅行
先々週は、火、水の両日テニスでたっぷり汗をかき、
木、金の両日は、ゴルフで汗をかきました。
スポーツの秋とは言え、ちょっとハードな一週間でした。

ゴルフは、メンバー・コースでなく、鳥羽まで
足を延ばし、鳥羽カントリークラブでプレーをしました。

プレーの後は、相差の民宿で一泊。
  海鮮料理で一杯・・・。
ちょっと早い、忘年会をやりました。










昼前に、仲間とゴルフ場に到着し、1日目はハーフだけ回りました。
写真は、鳥羽カントリー1番ホール。







海が見えるホールもあります。
生憎の曇天で、ちょっと解りにくいですが中央奥に
海(的矢湾)が見えています。

ちょっぴり、リゾート気分を味わえます。







クラブハウスが見えてきました。
写真は、9番のロングホールです。

ハーフしか回ってないのに、沢山叩いたので、1ラウンド
回った気分です。






ラウンドの後は送迎バスで相差の民宿へ。
ゴルフ場からは、10分ほどの距離にあります。

海に面した漁師宿で、ちょっと早い忘年会。







鯛の活造り、伊勢海老の造り、アワビの造り、サザエ、煮魚、
茶碗蒸し・・・。
新鮮な魚介類に大満足でした。

しかし酒量の方は、それほど伸びませんでした。
今日は、帰宅時間の心配もせずに、いくらでも飲めるのに・・・。
私を含め、仲間も年をとったという事でしょうか・・・。
それとも、明日のプレーに備えての作戦でしょうか・・・。

ほどほどに食べ、ほどほどに飲んだ後は、潮騒を聞きながら
バタンキューと眠りに落ちました。

翌朝は、鯛のあら炊き、伊勢エビの入った味噌汁、干物・・・
漁師宿ならではの旨い朝食を満喫。

民宿の車で、8時過ぎにゴルフ場に到着。
予定時間より早くスタート。
前も後ろもプレーヤーがいない、まるでゴルフ場貸切り
のような状態でプレー出来ました。

スポーツの秋、食欲の秋、両方を満喫出来た、いい旅でした。

「役にたたない日々」読了

2008-11-14 17:33:39 | 読書

このほど、佐野洋子著「役にたたない日々」を読了。

思わず引き込まれてしまう本です。 本音炸裂の本です。
ご自身の老い、病気が本音で語られています。
面白うて、やがてしみじみと、人生を考えてしまう本です。

著者の佐野さんは、絵本作家でエッセイスト。
絵本では「100万回生きたねこ」が有名だそうです。
乳がんで、余命2年と宣告されたそうです。

一部を引用しますと・・・
   六十八才は閑である。
   六十八才は誰からも求められていない。
   六十八のバアさんが何をしようと、しまいと注目する人はいない。
   淋しい?
   冗談ではない。
   この先長くないと思うと天衣無縫に生きたい。
   思ってはならない事を思いたい。
   ・・・・・・

      心に残る一冊となりました。

ボンゴレ・ロッソ

2008-11-12 18:54:36 | オヤジの料理

昼食に「ボンゴレ・ロッソ」を作りました。
パスタ料理の定番メニューです。
アサリの旨味がトマトソースに溶け込んで、美味でした。

使用したハーブはローズマリーとバジルですが・・・。

何年か前に、庭に植えたローズマリーは大きく繁り、草というより
木になってきました。バジルもこぼれ種からどんどん増えています。
ミントの増殖も止りません。

これらハーブ類は、基本的には野草だから繁殖力旺盛です。
一方、これらハーブ類を消費するスピードは鈍く、なかなか追いつきません。

我が家のハーブ・コーナーは、さながら雑草コーナーの様相を呈しています。
頑張って、ハーブ大量消費レシピを探さないと・・・。

天竜峡

2008-11-09 16:41:17 | 国内旅行
        リンゴ狩りの後、天竜峡に立ち寄りました。





      天竜下り乗船場横の、姑射橋から天竜川を望む。
        まだ紅葉にはちょっと早い感じでした。







           あっ、天竜下りの船がやって来ました。







          グイグイ遠ざかって行きます。








      姑射橋から、天竜川に沿う遊歩道をぶらぶら歩きました。
    しばらく歩くと、対岸に龍角峯と名付けられた巨岩が見えて来ました。

      この巨岩のつけ根のあたりに、船が横付けされつつあります。








           船がぴったり横付けされました。
     突然船上の乗客達が、小船に向かってお賽銭を投げはじめました。
      よく見ると小船の上に、鳥居のようなものが立っていました。
             どんなご利益があるのでしょうか。








         長野県の飯田市は、水引の郷だそうです。
           水引の全国シェアは70%の由。
    昼食で入ったレストランにも、松竹梅の水引が飾られていました。


           今回の日帰りバスツアー、
フジりんご3Kg、青りんご1Kg、ラ・フランス1Kgのお土産も付いており、
          結構内容充実していました。

但し、家内の分と私の分、併せて10Kgのリンゴを私1人で持たされる
      羽目になり、最終局面ではちょっと疲れました。

りんご狩り(信州)

2008-11-08 16:31:38 | 国内旅行
     先日、信州へ「りんご狩り」に行きました。
   晴天に恵まれ、のんびりと信州の秋を楽しめました。






      昼過ぎに飯田市にあるりんご園に到着。
関西ではリンゴは育たないので、リンゴが木にぶら下がっている姿
を見るとワクワクします。







     りんご園の向こうには、南アルプスの山々も望めます。
    頂上が白く見えるのは、既に冠雪しているためでしょうか。





 



         たわわに実る、りんご、リンゴ、林檎・・・。








りんご園では、これからシーズンを迎える「フジ」と、既にシーズンに入っている
「陽光」の2品種が実っていました。

食べ放題なので、何個でも食べられるのですが、実が大きいので私も家内も
1個を食べるのが、やっとでした。

蜜の入った、もぎたてのジューシーな「フジ」は絶品でした。









      園の入り口には、姫リンゴも植わっていました。
       これは観賞用で、かなり酸っぱいそうです。







           帰路、味噌蔵に立ち寄りました。
             信州と言えば味噌の本場。
           美味しい味噌もゲット出来ました。









       味噌蔵の前庭には、りんごが植えられていました。
      信州では街中でも、あちこちでリンゴの木が見られます。
        関西の人間からすると羨ましい限りの光景です。

「日々の非常口」読了

2008-11-04 09:50:29 | 読書

このほどアーサー・ビナード著「日々の非常口」を読みました。
著者のアーサー・ビナード氏は1967年生まれの米国人。
大学卒業後直ぐに来日。日本語で詩を書いている人だそうです。

この本には、面白いエッセイがたっぷり収められています。

そのうちの一部「月極」という項を紹介しますと・・・

  「日本語を勉強して何が一番難しかったか?」と時々聞かれる。
  その時、私の頭にすぐ浮かぶのは「月極」だ。
  和英辞典で「げっきょく」と引いても出てこない。
  東京の街を歩いていると、あちこちで「月極」という看板のあがった
  パーキングを見かける。
  てっきり「月極」という名前の大企業が、東京の駐車場市場を
  独占しているんだ・・・と長い間思っていた。
  
  在日6年目に青森に出かけた時、「月決め駐車場」という看板を
  見つけた。   一瞬にして、大企業 が消えた。
  

最近、クイズ番組で、漢字の問題がよく出されていますが、日本人でも
漢字に四苦八苦しています。
日本人でも大変なんだから、外人が漢字を覚えるのって、超大変だろうと、
同情してしまいます。


他にも沢山ユニークなエッセイが収録されています。
たまには、外人の視点で日本を眺めてみるのも、面白い
のではないでしょうか。お薦めの本です。

男のロマン「手造りログハウス」

2008-11-02 22:20:23 | 外出
ログハウスを建てる、それも業者に頼んで建てて貰うのでなく、自力で建てる・・・。
こんな、常人にはちょっとやそっとで出来ない事を、友人が見事にやってのけました。

先日、この友人の「手造りログハウス」へ、中学時代の同級生数人と押しかけました。
ログハウス見学会兼ミニ同窓会といった雰囲気で、バーベキューも楽しみました。









友人が建てたログハウスは、京都の北 京北の里にあります。
北山杉に囲まれた、静かな場所です。

ログハウスを裏手から見た光景です。
母屋の他に、庭に東屋(あずまや)まであります。
もちろん、どちらも彼が自力で建てたものです。

左手の階段を降りた所には、小川が流れています。
絶好のロケーションです。








               こちらは、正面玄関。

   角材を積み重ねた壁は、重厚感あり。山荘の雰囲気がいっぱいです。










             内部は、こんな雰囲気です。



   
 




           屋根裏部屋(ロフト)から階下を覗く。
        女性軍が、早々とバーベキューの準備を始めています。








          材木の噛み合せ部はこんな具合です。
壁はこのようにジョイントしながら積み上げ、更に心棒を通して緊結するそうです。
7mほどの材木を積み上げていくのは、大変な作業だったようです。

電気工事、屋根工事以外はほとんど自力でやったそうで、
完成までには5年近くかかったようです。









母屋もさることながら、庭に建つ東家の方も、私は気に入りました。

ここでバーべキューをしたり、お茶をしたり・・・使い勝手が良さそうな空間です。








          東屋の対面には、北山杉が林立していました。









         東屋から見た、杉林の光景です。

因みに、このログハウスに使われている原木は、北欧からの輸入材だそうです。
輸入材で出来たログハウスが、北山杉に囲まれて建っている・・・。
ちょっと不思議な光景です。








ログハウスを見せてもらった後は、柔らかな秋の陽射しを浴びながら
庭でバーベキュー。

まるで自分の別荘でバーベキューをやっている気分で、皆んな、よく食べ、
よく飲み、よく喋りました。

お金が要る、暇が要る、技術が要る、根気が要る・・・。
3拍子も4拍子も揃わないと実現不可能な、手造りログハウス。

これを見事独力で成し遂げたY君に乾杯!