自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(68) 無事?帰国

2007-09-28 23:06:52 | 英国の旅

いよいよ帰国当日となった。
名残惜しい気持ちと、早く自宅に帰りたい気持ち、が交錯する。

帰路は、ヒースロー19:45発のJAL422便なので
荷造りには、たっぷり時間をかけられる。

たっぷり時間があるにも拘らず、ここで大きなミスをした。
スーツケースに荷物や土産を詰めこんだ後、
念のため重さを計ってみた。
(エコノミーなので20kgを越える訳にいかない)

残念ながら20kgを、少しだがオーバーしている。
さて、どうしたものか?
重そうなものは・・・と眺めると、ウイスキーが目に入った。
こいつをはずせば軽くなるぞ。

早速ウイスキーを取り出し、機内持ち込み用バッグに入れた。
スーツケースを計ると見事に20kgを下回っている。
よしよし、これで難問解決。

午後、タクシーでヒースローへ。道が空いており予定より早く着く。
チェックイン・カウンターでスーツケースを預け、意気揚々と
セキュリティ・チェックのコーナーへ。

ここで問題発生!あれれ~ウイスキーがひっかかった!!

機内に液体を持込めない事をすっかり忘れていた。
日本からロンドンに向かう時は、慎重に化粧品や目薬まで
手荷物からはずしたのに・・・。何というチョンボ。

係官から、えらい剣幕で詰め寄られる。
どうやら、ウイスキーをここで捨てて行け!
それが嫌なら、今から航空会社に預けて来い!と言っているようだ。

安いウイスキーとは言え、捨てるのは癪なので、
「これから預けてくる」と言い残して、
搭乗客の流れに逆らいながらJALの
チェックイン・カウンターまで戻った。
たまたま離陸まで時間があったので、JALで預かってくれた。
やれやれ。

お陰で、ウイスキーも没収される事なく、
無事日本の土を踏む事が出来た。
往路と違って帰路は緊張の糸が切れていたようだ。反省。

(写真は、帰国後もロンドンを偲んで愛飲している、ギネスとジン)







ロンドン・わがまま歩き(67) 帰国前日

2007-09-26 22:56:59 | 英国の旅
帰国を明日に控え、今日は街歩きも諦めて、のんびり
娘宅でくつろぐ。




ロンドンでのモーニング・ティーを楽しむのも
今日と明日で終わり・・・





我々夫婦に提供してくれた、暖炉のある客間とも今日1日でお別れ・・・





孫と遊んだ近くの公園を少し歩いた。
広大な公園を小川が貫通している。

この公園ともしばしのお別れ。






公園横にあるテニスコートを覗いてみたが、ゲームを
している人はいなかった。

そう言えば、しばらくテニスから遠ざかっている・・・
帰国後すぐに再開可か?ちょっと心配になる。









ご近所徘徊を終え、裏庭のティー・テラスでしばし休憩。
今回の旅をつらつら考えてみる・・・。

☆娘宅に泊っているので、滞在費の心配がいらない。
 従って時間を気にせず、好きな場所を、気の済むまで観光できる。

☆ロンドンは、地下鉄が網の目のように張り巡らされているので、
 自力で好きな場所へ容易に行ける。

☆英語圏なので、何とか最低限のコミュニケーションは図れ、
 加えて治安もそれほど悪くない。

うまい具合に、上記のような好条件が3拍子揃ったお陰で、
この度は、わがまま歩きを存分に楽しめたのでは、と総括。






多忙を極める娘婿も、今日は定時に帰宅し歓送会をしてくれた。
シャンパンを抜き、家族揃ってしばし歓談。

彼の赴任先がロンドン以外だったら、こんな旅も味わえなかった・・・
と思うと幸運に感謝。

ロンドン・わがまま歩き(66) サマセット・ハウス

2007-09-24 09:13:44 | 英国の旅
テンプル教会を出た後、フリート・ストリートを西へぶらぶら歩く。
王立裁判所、サマセット・ハウスを経由し、地下鉄エンバンクメント駅
に向かう。











テンプル教会の周りには、法律関係のオフィスがひしめいている。

パブもあちらこちらに有り。






フリート・ストリートに面して建つ、王立裁判所。
ゴシック様式の堂々たる建物だ。

今でも裁判官や弁護士は、かつら着用で法廷に出るそうだ。
傍聴も出来るようなので、次回訪英の際は是非見てみたい。






裁判所を少し西に行った所に、サマセット・ハウスがある。
エドワード6世の時代に、摂政として権勢を誇った
サマセット・ハウス公爵の自宅。

ハウスと言うから小さな1軒家を想像していたが、大間違い。
でっかい建物だ。
美術舘や政府機関も入っているようだ。






サマセット・ハウスの中央には噴水がある。
囲いも無いところから、水が噴き出すのでオドロク。

小さい子供が水を浴びて遊んでいた。






サマセット・ハウスから西に少し歩くと、テームズ川に架かる
歩行者専用の橋、ハンガーフォード・ブリッジに出る。






ハンガーフォード・ブリッジからテームズ川上流を望む。
左手には、ロンドン・アイが悠然と回っている。






右手奥にはビッグ・ベンも見える。

ロンドン・わがまま歩き(65) テンプル教会

2007-09-22 15:17:04 | 英国の旅

ダビンチ・コードで一躍有名になった、テンプル教会を目指す。

法曹関係の施設が集中している「テンプル」地区にあるはずだが、
まだ観光地化されていないので、探すのが結構大変。






路地裏を探し回ってやっと発見。
司法関係の建物に囲まれ、キュウクツそうに建っている。

この教会は、1185年にテンプル騎士団の本拠地として
建てられたものだそうだ。

テンプル騎士団は、もともとエルサレムに向かう巡礼者を
異教徒から守る・・・という事を目的として発足した、
武装修道士の集団である。

その後勢力を拡張し、最後は国際的銀行システムのようなものまで
確立していたようだ。

いずれにしても謎の多い組織である。





入り口らしき部分があったが、厳重に封鎖されていた。

教会内部の見学は無理かも・・・と思いつつ
横手に回ると、そこに正規の入り口があった。





秘密主義で、内部の撮影は不可では、と思いつつ入ったが
何と撮影OK。意外と開放的。

但し、有名観光地と違って来訪者は少ない。

教会は円形(ラウンド・チャーチ)の部分と
方形(チャンセル)の部分とから構成されている。





これは、ラウンド・チャーチの床に眠る騎士像。
ちょっと異様な雰囲気。

映画「ダヴィンチ・コード」では、トム・ハンクス演ずる
ラングドン教授達が「教皇の葬りし騎士」を探して、ここにやってくる。







ラウンド・チャーチの天蓋。





ラウンド・チャーチの壁面の彫像も、何かを語りかけて
いるような感じに見える。




写真は、方形(チャンセル)の部分。
こちらは、普通の教会の雰囲気と変らない。





教会裏庭への入り口。

陽光を浴びる明るい庭園からは、
「謎に満ちたテンプル騎士団の本拠地」の面影は
感じられなかった。

ロンドン・わがまま歩き(64) サザーク大聖堂

2007-09-19 22:44:19 | 英国の旅
地下鉄ロンドンブリッジ駅界隈を散策。







ロンドンブリッジ駅の西側には、サザーク大聖堂が聳えている。
ロンドン最古のゴシック様式の教会だ。





境内はまるで公園のようだ。
ロンドンっ子が三々五々芝生に憩っている。

アイスクリーム売りまで出ている。




サザーク大聖堂の銘版。
AD606年、尼僧院としてスタートしたようだ。





大聖堂の北側のテームズ川には、帆船ゴールデン・ハインド号
が係留されている。

これはフランシス・ドレイクが使っていた帆船のレプリカ。

因みに、フランシス・ドレイクは、エリザベス1世の勅許のもと、
スペイン商船に対する海賊行為で活躍した人物。

政府公認の海賊がいたとは、驚き。





大聖堂の南には、バラ・マーケット(BOROUGH MARKET)
が広がる。

「ハリーポッターとアズバガンの囚人」にも
この市場が出てくるそうだ。




旨そうなマグロのさしみが・・・











オリーブやチーズの種類が多いのにも、驚く。





大聖堂から東へ少し行くと、ちょっと怖いロンドン・ダンジョンがある。
中世の処刑現場の様子や拷問、魔女狩りの様子などが
リアルに再現されているそうだ。

ホラーフアンに人気のスポットらしいが、私はパス。

しかし、ロンドンブリッジの南詰め界隈は、いろんなスポットが
混在しており、興味は尽きない。

嵐山 散策

2007-09-17 08:50:52 | 京都 街歩き

    お茶の後は、のんびり渡月橋界隈を散策。






渡月橋の上流では、ボートや屋形船を楽しんでいる人が・・・。





    渡月橋の少し下流から亀山を望む。
    中央の亀の甲のような形の山が、亀山。
    右手奥は京都で一番高い山、愛宕山。





    渡月橋南詰めにある、法輪寺に参る。
    京都では、十三参りで有名なお寺である。

    この山門から100段あまりの石段が続く。





     参道脇に咲いていた、芙蓉。




    法輪寺の展望台から水尾山を見る。
    中央に鳥居の形の火床が、かすかに見える。

    京都の夏の風物詩、五山送り火では
    この山は、鳥居の形で燃える。





   小倉百人一首の殿堂、時雨殿へやってきた。
入り口に小倉百人一首の選者、藤原定家の歌が掲げられていた。

こぬ人を まつほの浦の 夕凪に 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ




館内には百人一首で遊べる仕掛けがいくつか設けられている。

これは歴史上の歌人と、かるた取りをするコーナー。
正面に対戦相手の画像が出て、手前にかるたが並べられる。

紫式部と対戦して勝った~。







     帰りは、懐かしい嵐電で四条大宮まで。

     久し振りの嵐山を、五感で堪能出来た。

     四季折々にいろんな表情を見せる嵐山・・・。
     紅葉のすすんだ時期に、また訪れたいものだ。

嵐山でお茶会

2007-09-15 18:22:21 | 京都 街歩き
長月茶会の案内をもらい、久し振りに嵐山へ出掛けた。





嵐電・嵐山駅を降りると、否が応でも美空ひばり舘の看板が
目に飛び込んでくる。

りんごの歌が多かったためか、舘の前にはりんごの木も。
美空ひばりは大好きだが、嵐山にはちょっと
場違いな気もするが・・・。
(現在ひばり舘は閉館中のようだが、リニューアル・オープンの
 話もあるようだ)




お馴染みの渡月橋。
子供の頃、夏休みになると毎日のように嵐山に通った。
渡月橋の少し上流の岩場でよく泳いだものだ。

昔はイキのいいお兄さんたちが、渡月橋の欄干から飛び込んでいた
ものだが・・・。
今は水量がぐんと落ち、とても飛び込める状態ではない。






きれいな舞妓さんが2人、渡月橋をバックに写真を撮っていた。
人力車に乗って観光中の舞妓さんも見かけた。

観光客が舞妓さんの衣装を着て、京の秋を楽しんでいる図だろうか。
しばし、見とれる。





渡月橋を渡り、中ノ島へやってきた。
中ノ島にある、料亭・遊月で昼食。




高い会席膳は避けて、安いランチメニューを注文。

加茂なすの田楽、ヨコワの山かけ、湯葉かけ冷奴だけ
の簡素なランチ。
季節限定メニューと言うだけあって、なすの田楽は美味だった。





今日のお茶会の場所はホテルの2階。
イス席なので、年配の人(我々夫婦も結構年配だが・・・)
に好評のようだ。





   
   「行雲流水」の扇子がかかっている。
    ススキが活けてあり、秋を感じる。




煎茶なので、作法にもあまり気をつかわず、いただける。

今日(9月9日)は重陽の節会。
重陽に因んで、菊花の饅頭が出された。

美味しい玉露に、美味しい饅頭、楽なイス席・・・。大満足。






ホテルの前でもススキを見かけた。
残暑を我慢するのも、もう少し・・・。

木津川サイクリング・ロード

2007-09-13 16:31:48 | 外出

久し振りに木津川サイクリング・ロードを走る。
残暑厳しいとは言え、風が爽やか。

右手に木津川、左手に田んぼを見ながらの走行は快適。
お気に入りのコースだ。

このサイクリング・ロードは京都の嵐山まで通じている。
(写真は、10年来乗っている相棒のMTB)






サイクリング・ロードの両脇には、茶畑も多い。





流れ橋が見えてきた。
時代劇の撮影によく使われる場所だ。

ここへ立ち寄るのも、私の定番ルートである。




自転車を押しながら、橋を渡っている人の姿が見える。
ゆっくり押しながら渡るのが、この橋を渡る時の、
基本的マナーである。





橋の中央部にて、ひと休み。
昨夜来の雨で木津川は増水しており、濁りも激しい。

欄干が無いので、よそ見は禁物だ。








サイクリングの途中、鎮守の森にも立ち寄る。
“トトロ”に出てきそうな、小さな森。
ここもお気に入りスポットだ。

バッタに遭遇したり、道端の青いつゆ草を眺めたり・・・
稲穂の上を渡ってくる風の匂いを嗅いだり・・・

ゆっくり自転車を漕いでいると、普段見えてないものも見えてくる。

人生の放課後は、のんびり自転車の速度で行きたいものだ。

ロンドン・わがまま歩き(63) トラファルガー広場

2007-09-11 21:58:32 | 英国の旅

トラファルガー広場の噴水越しに、ナショナル・ギャラリーを見る。






ナショナル・ギャラリーから広場を望む。
広場中央にはネルソン提督の像が聳えている。

ネルソン提督は、トラファルガー沖海戦でナポレオン軍と戦い、
イギリスを勝利に導いた英雄だ。

中央奥には小さくビッグ・ベンが見える。







ビッグ・ベンを少しズームアップ。







ネルソン像の基部は4頭のライオンで守られている。
三越のライオン像は、このライオンをモデルにしたそうだ。






突然、広場に電動二輪車セグウェイが現われた。

ブッシュ大統領が小泉前首相にプレゼントしたのと
同タイプのようだ。










無言で花束を配っていたが、どういう目的で配っているのか
よく解らない・・・。

地球環境を守ろう、とでも訴えているのだろうか?

ロンドン・わがまま歩き(62) ナショナル・ギャラリー

2007-09-10 19:03:48 | 英国の旅
念願のナショナル・ギャラリーを見学した。
ヨーロッパ美術の至宝3000点が集められており
1日では見きれない規模だ。

これがまた無料(寄付制)というのが嬉しい。
大英博物館といい、ナショナル・ギャラリーといい頭が下がる。







トラファルガー広場に面したナショナル・ギャラリー。
堂々たる構えだ。







ナショナル・ギャラリーのセントラル・ホール。
このホールの左手に進むとWest Wing、右手に進むとEast Wing
奥がNorth Wing。
夫々年代別に展示してあるので、非常に見易い。






イタリア・ルネッサンスの初期から19世紀末までの
ヨーロッパ絵画の名品がたっぷり並んでいる。

レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラント、
マネ、モネ、ゴッホ・・・

ウイークディに出掛けたので、館内も空いていた。
これだけの名品を、無料でしかもゆったりした環境で鑑賞出来
大満足だった。







欲張りな我々は、ナショナル・ギャラリーだけでなく、
お隣のナショナル・ポートレート・ギャラリーも覗いてみた。
もちろん、ここも無料(寄付制)だ。

ここは、イギリス史上有名な人物の、肖像画を集めた美術舘。
肖像画は伝統的にイギリスで盛んだった分野。
そういった意味で、ここは最もイギリスを実感出来る美術舘、
と言われている。






シェイクスピア、ヘンリー8世、エリザベス1世、
チャーチル、サッチャー、故ダイアナ妃・・・

教科書や新聞で見かける肖像は、ほとんどここから
出ているようだ。
1点1点丁寧に描き込まれており、なかなか見応えがあっった。
イギリスならでは、の美術舘だ。