現在、我々が街でみかける理髪店のサインポールは、赤・青・白の3色ですが・・・
昔欧米では、理髪師が外科医も兼ねており理容外科医と呼ばれていたそうです。
理容外科医のサインポールは、写真のような赤・白2色だったそうです。
このマークの由来については、いろんな説あるようですが、ご主人によると
瀉血(しゃけつ)の時に使う赤い棒に白い包帯が巻きついた姿、
という説が有力のようです。
瀉血の様子を描いた図が店内にありました。
昔は、血を抜けば病気が治ると信じられていたようです。
理容外科医が瀉血もしていたようです。
瀉血してもらう人は、赤く塗られた棒を握っています。
瀉血用の器具(ランセット)も、本物が店内にありました。
御主人から、瀉血のシーンを再現しましょうか、と提案があり
家内が恐る恐るモデルになりました。
医療知識が未発達な時代には、こんな治療が行われていたのですね。
御主人の蘊蓄話、超楽しく拝聴しました。
昔、ロンドンの「シャーロック・ホームズ博物館」を訪れたことがあります。
怪しげなものがいろいろ展示されていましたが、いずれも偽物です。
それに比べ、こちらの理髪店兼資料館には、世界各国から集めた
本物の貴重なお宝がいっぱいです。
これだけのお宝を集めるのに、家1軒買えるぐらいの費用をかけたそうです。
貴重なお宝を無料で拝見させていただいたご主人に感謝です。