自遊日記

定年後の備忘録

東福寺の紅葉① 退耕庵

2009-11-30 17:28:05 | 京都 街歩き
どこへ行っても綺麗な紅葉が見られる季節になりました。
京都も、今紅葉真っ盛りです。
先日、家内と東福寺を訪ねました。
好天に恵まれ、良い紅葉見物が出来ました。







    ここは、東福寺の北門を入ったすぐの所にある、退耕庵です。
    この退耕庵・客殿で石田三成、小早川秀家、安国寺恵けい等が
    関が原の戦いを前にして、謀議を行ったそうですが・・・







     こんな綺麗な庵で、そんな物騒な謀議がこらされたとは、
            ちょっと想像できませんね。








         退耕庵の向かい側にある、龍眠庵のモミジです。
              圧倒されそうな大きさです。

















               本堂へ向かう参道の紅葉です。
           白壁をバックにすると、紅葉が一段と映えます。







        本堂脇のモミジも、しっかり紅葉していました。







         今、東福寺の境内は紅葉に埋まっています。

興福寺「国宝 阿修羅展」

2009-11-28 22:32:11 | 国内旅行
先週末、奈良・興福寺へ「国宝 阿修羅展」を見に行きました。
10時頃に興福寺に着きましたが、既に長蛇の列。
約2時間並んでの入場でした。







写真は、阿修羅立像、釈迦如来坐像、薬王菩薩立像など国宝、重文級の仏像が
沢山展示されている、仮金堂です。

仮金堂入り口に辿りつくまでに、2時間かかりましたが、それだけの価値がありました。
ほど良い照明に浮かびあがる、ちょっと憂いを含んだ阿修羅像の素晴らしさは
まさに感動ものでした。
残念乍ら、堂内は撮影禁止でした。

3月から6月にかけて東京国立博物舘で展示された際も、大きな反響を
呼んだそうですが、やはりお堂の中で見る仏像は格別です。








     仮金堂での拝観を終え、北円堂にやってきました。
  こちらは興福寺伽藍で現在に残る堂宇としては最も古いものだそうです。

    こちらでは、国宝の弥勒如来坐像、四天王像などを拝観出来ます。







         北円堂の方は30分程度並んで拝観出来ました。








    国宝級の仏像を安置する、この建物(北円堂)自身も国宝です。
  721年に創建され、その後焼失などを繰り返し、この建物は1210年に
             再建されたものだそうです。








        興福寺の五重塔と、左手に少し見えている建物は東金堂です。









  帰る途中、とある塔頭の塀越しから、見事なカリン?が顔を出していました。
          澄みきった青空をバックに、凛とした姿。

   まるで阿修羅像(3つの顔と6本の手を持つ)のように屹立していました。

四国旅行(平家屋敷~大歩危小歩危)

2009-11-23 17:50:02 | 国内旅行
     
         かづら橋のすぐ傍に、「琵琶の滝」があります。

         平家の落人たちが、都の華やかだった生活を偲んで、
            この滝の前で、琵琶を奏でながら
            慰めあったと言い伝えられています。







    大歩危に向かう途中、歴史民族資料館「平家屋敷」に立ち寄りました。








          田舎を思い出す、懐かしい建物です。







     屋敷の中には、平家由来の宝物や民具が展示されていました。
          これは、古い機織機でしょうか。

   この家のご先祖の堀川内記という人が、安徳天皇の御典医だったそうで
          平家滅亡の後に、ここ祖谷に入山した由。
          現在の当主は、20代目にあたるそうです。







        いろりの火は絶やさないよう、気をつけているそうです。
           煙で燻され、柱や梁は黒光りしています。

          部屋の中がちょっと煙いですが、懐かしい匂いです。








                 石臼がありました。

           祖谷の粉ひき唄に、こんな1節があります。
   ♪祖谷のかずら橋  ゆらゆら揺れど  主と手を引きゃ こわくない♪
  こんな唄をうたい乍ら、祖谷の女性達はそばを挽いていたのでしょうか・・・。









    平家屋敷の見学を終え、出てきたら、昔懐かしいボンネットバスが
      停まっていました。祖谷を巡る、定期光バスのようです。

       素朴なかづら橋、平家屋敷、レトロなバス・・・
     古き良き日本の原風景を、祖谷でたっぷり味わえました。







              吉野川沿いを北上。
           このあたりが大歩危でしょうか。

  エメラルドグリーンの川面と、白い岩肌のコントラストが綺麗でした。







   ゴムボートによる急流下り(ラフティング)を楽しんでいる人もいました。
        このあたりは、ラフティングのメッカだそうです。
     





     どこからが大歩危で、どこからが小歩危かよくわかりませんが
           渓谷美をたっぷり楽しみました。







          井川池田ICで高速に乗り、帰路につきました。
     瀬戸大橋の真ん中あたりにある与島PAで休憩、向こう側は岡山県です。
         夕闇迫る中、与島PAを出発し京都まで走りに走りました。

       2日間で約900kmの走行は、ちょっと疲れましたが、
    四国の東半分を巡るドライブ旅行は、私と家内の楽しい思い出となりました。


四国旅行(桂浜~祖谷のかづら橋)

2009-11-18 19:03:05 | 国内旅行

     安芸の土佐ロイヤルホテルを出て、一路桂浜へ向かいました。







              今日も生憎の曇天。
          朝が早いせいか、観光客もまばらです。








          若い頃、家族4人で高知を訪れた事があり、
              桂浜は懐かしい気分です。









      坂本竜馬像は、以前訪れた時は下から仰ぎ見る感じでした。
 
       今は像の傍らに展望台のような施設が作られており、
    階段を登って竜馬の横顔を真近で眺められるようになっていました。

         竜馬さん、今の日本を如何お考えでしょうか?








     高知市内の観光はスキップし、直接祖谷渓へ向かいました。
   高知ICから高知自動車道に乗り、大豊ICで降り32号線を走って祖谷渓へ。

          かづら橋が見えてきました。








       この、かづら橋は、剣山に源を発する、祖谷川に架かる橋で、
              重要有形民族文化財だそうです。

             平家の落人が、追手を逃れるため、
            切り落としやすい橋を架けたという説や

             弘法大師が、当地を巡行された際架けた
               という説もあるようです。










              あれ~ちょっと渋滞気味です。







            下を見ると結構スキマが多く、おまけに揺れるので、
                 結構怖くて、楽しい橋です。







          橋の両側も、こんなにスキマが空いており、スリル満点です。







           幅は1.5m、長さは45mあるそうです。
           皆さん慎重に足を運んでいますね。







             下から見上げるとこんな感じです。
            水面からの高さは、14mあるそうです。









     橋の近くの茶店で、名物の祖谷そばとアメゴをいただきました。

      そばも美味でしたが、アメゴ(あまご)が特別美味でした。

  店主に旨さの秘訣を訊ねたところ、何といっても焼き加減が一番とのこと。
    焼きが浅いと生臭くなり、焼きすぎるとパサパサになり、
    ジューシーさが失われる。焼きかげんが命だそうです。

       この店では、じっくり1時間かけて焼いている由。








     絶品のアメゴを頬張りながら茶店の窓から、かずら橋を撮る。
        相変わらずへっぴり腰で渡る人が見えますね。
          楽しくて美味しい、かづら橋でした。

    さて、日本の3大奇矯は、このかづら橋と岩国の錦帯橋、甲斐の猿橋
         だそうですが、やっと1つをクリア出来ただけです。
        残りの2つも、何とか元気なうちに制覇したいものです。

雨あがりの「松花堂庭園」

2009-11-14 18:46:40 | 京都 街歩き
洛南の隠れた名園「松花堂庭園」を散策しました。
紅葉がかなり進んできましたが、昨夜来の雨風でかなり散っていました。







                 もみじ散り敷く小道







            鯉のいる小川にも、落ち葉がいっぱい。







              お茶席「竹隠」への露地。






                「竹隠」の腰掛待合。






               腰掛待合から「竹隠」をのぞむ。






               お茶席「松隠」への露地。







               

         「松隠」の蹲(小堀遠州デザイン)にも紅葉が・・・。






                     梅見門











                  紅葉、黄葉。






              ど根性大根ならぬ、ど根性松。












                緑に映える紅葉。

         陽光を浴びるモミジも綺麗ですが、雨あがりのモミジも
              それなりに風情がありました。


四国旅行(土佐ロイヤルホテル)

2009-11-13 18:12:49 | 国内旅行
室戸岬から安芸までは夜道の走行となりました。
京都から500km前後の走行で、ちょっと疲れました。

6時過ぎに安芸の土佐ロイヤルホテルに到着。
入浴後、「和食旨いもんバイキング」の席へ。ここでやっと元気回復しました。






      



      



       
      
         好きなものを、好きな量だけ食べられるバイキングは有り難いです。
           それも、洋風のバイキングと違って和食のバイキングは、
                飽きがこなくてGoodです。

         伊勢海老の石焼蒸し鍋や、もどり鰹のたたきは、さすが本場の味、
                 新鮮で美味でした。

         珍しいものでは、土佐の祝いの席に欠かせない「虎うつぼ」もありました。
         獰猛そうな姿態からは想像出来ない、淡白で上品な味でした。

         他にもフォアグラ、フカヒレ、イベリコ豚を使った創作料理もあり
                 私も家内も大満足でした。      
      








      
                  翌朝、ホテルの周りを散策。
                   ツアー客も多そうです。






      
                       明るいロビー








      
               広い敷地には、教会もありました。







      
             ホテルの横には、テニスコートもありました。

        こんな所で、旨いものを食べて、みっちりテニス合宿でもやれば
                低迷中のウデも上がるかも?







      
        ホテルの部屋から、黒潮カントリーのコースがよく見えました。
        月末には、ここで「カシオ・ワールドオープン・ゴルフ」 が開催されます。
              石川遼君の活躍が楽しみですね。

        テニスが出来て、ゴルフも楽しめ、食事が旨い・・・
        ここ土佐ロイヤルホテルには、又仲間を誘って訪れたいですね。


                

四国旅行(ウミガメの故郷・大浜海岸)

2009-11-10 15:09:20 | 国内旅行

          鳴門を出て55号線を一路南下。
   徳島から高知に少し入ったあたりの、大浜海岸に立ち寄りました。

          ここは海亀の産卵上陸地だそうです。








            波も静かで、穏やかな浜辺です。
         「日本の渚100選」にも選ばれた景勝地です。
         ここなら、海亀も安心して産卵出来そうですね。

            子供が波打ち際で遊んでいました。
           一瞬、海から上がってきた亀に見えました。








        大浜海岸には、うみがめ博物舘・カレッタがあります。
             ちょっと覗いてみました。

       水槽では、うみがめが気持ち良さそうに泳いでいました。
           うみがめの生態を観察出来ます。







          
          孵化した小がめが、海に戻っていくまでの様子も、
               詳しく説明されていました。

           地下60cm位のところで卵から孵化した小亀は、
            まず巣の中で、団体で大暴れするようです。

           すると天井や壁が剥げ落ち、少し地上に移動する。
          これを繰り返し、1週間弱かけて地表に出るそうです。







          世界の海亀が何点か展示されていました。

         これは、タイマイ(別名ベッコウガメ)です。
          ベッコウ細工の材料に使われています。








          大浜海岸を出て、55号線を南下。
        海を見ながらのドライブは爽快そのものです。








            途中、日和佐城が見えましたが
         寄り道している余裕がなく素通りしました。









            絶壁の続く、千羽海崖も見事でした。
             こんな景観が約2km続きます。

          天気がイマイチだったので、水平線がぼやけています。








         高知県の東海岸を南へ南へと、ひた走ります。

      一般道ですが、車も少なく快適な走行を楽しめます。
         さすが南国土佐、ヤシの木も増えてきました。








              あっちで停まり・・・








             こっちで停まり・・・
          
        道草しながら、のんびり走っていたため
        予定時間をかなりオーバーしてしまいました。








             次第に暗くなってきました。
        宿泊予定地の安芸までは、まだかなりの距離があります。







            室戸岬に近ずいてきました。
            写真は夕闇迫る夫婦岩です。









               室戸岬にやっと到着。

      青い海をバックにした白い灯台を撮るつもりだったのに~  
   暗くなってきたのと、時間が無くなってきたので、灯台の撮影は断念しました。

     中岡慎太郎像を撮っただけで、すぐに室戸岬を出発、安芸に向かいました。
   

四国旅行(鳴門の渦潮)

2009-11-08 16:54:10 | 国内旅行
      先般、家内と四国半周のドライブ旅行にでかけました。

      当初は3泊~4泊ぐらいで四国一周を計画していたのですが、
    諸般の事情で、1泊2日で四国半周、という慌しい旅となりました。

       かなり強行軍でしたが、念願の四国ドライブ旅行が実現し
            私も家内も大満足でした。






           明石海峡大橋を渡り、淡路SAで休憩。
           近くの淡路島公園に立ち寄りました。

         後方かすかに見えるのが、明石海峡大橋です。







            写真は、公園に建つハイウエイオアシスです。
            以前は賑わっていたのに、閑散としていました。

            隣接するSAにお客さんを奪われている感じです。








       オアシスの庭に、ブラシ状の花が咲いていました。
            煙突掃除に使えそうな花です。
              








         淡路島を縦断し、大鳴門橋にさしかかってきました。
               この橋を渡ると、徳島です。

            助手席の家内が写真を撮ってくれました。








               大鳴門橋を渡っています。
        橋の真ん中あたりが、兵庫と徳島の県境になっているようです。









        鳴門北ICで降りて、近くを散策しました。
      お目当ての渦を見に「渦の道」を訪れました。
   この「渦の道」は、大鳴門橋の橋桁部分に設置された海の上の遊歩道です。
          海面からは45mあるそうです。
     道のあちこちに写真のような覗き窓があり、海面を観察出来ます。








          渦の大きさは想像していたものより、小さかったです。
             しかし、潮流の速さには驚きました。

          急流のように潮が流れる様子は、迫力満点でした。









           あれ~渦を横切る船が・・・
            観潮船でしょうか。

      「渦の道」からは、渦潮の音まではよく聞こえませんが、
       渦潮からは、かなりの轟音が出ているようです。
     この轟音から、鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたそうです。

       観潮船に乗れば、豪快な音も聞こえるのでしょうが・・・。










       展望台エスカヒルから、鳴門海峡と大鳴門橋を眺める。
          橋の手前が徳島、向こう側が淡路島です。

           鳴門海峡は幅1340mの狭い海峡です。
           海峡の中央部はV字型に深く落ち込んでおり、
           最深部は90mにも達するようです。

       潮の干満に伴う海水の流れと、独特の海底の地形とが合わさって
                渦が発生するそうです。

      因みに、「渦の道」は、この橋の手前から中央部まで続いています。
              (道路の下部を歩く感じです)








         
         鳴門を出発して徳島県の海岸沿いを、一路南下。
         途中、和食の店で昼食をとりました
                海鮮丼~美味でした。

「秀吉の枷」読了

2009-11-03 17:22:52 | 読書

このほど、加藤廣著 「秀吉の枷」上下巻を読了しました。
「信長の棺」に続く加藤氏の長編小説です。

信長を斃した実行犯は光秀、黒幕で主犯格は秀吉・・・
といった推理で物語が展開されていきます。
光秀の謀反を、秀吉が予想していた下りも、説得力があります。

秀吉の晩年の様子も、迫力ある筆致で描かれています。
天下人の孤独、苦悩がひしひしと伝わってきます。

先日訪れた、高台寺の秀吉像や北政所像を思い浮かべながら
秋の夜長、フィクションの世界を楽しみました。