リーズ城を後にして、次の訪問地カンタベリー へ向かう。
道の両側には、菜の花畑が広がっていた。
菜の花畑の真ん中に十字架が見えた。
爆走するバスの窓越しに撮っているので、ちょっとブレているが。
ここはカンタベリー大聖堂への巡礼者の道だ。
昔は、こんな風に十字架を眺めつつ、巡礼者は歩いてカンタベリーへ
向かったのだろうか?
カンタベリーに到着。
大聖堂の入り口が見えてきた。
ロンドンの南東約85Kmに位置するここカンタベリーは、
イギリスで最初にキリスト教の布教が始まった聖なる地である。
今では、イギリス国教会の総本山だ。
大聖堂の入り口にやってきた。
この門をくぐった所に、大聖堂が聳えている。
門の前では陽光を浴びて、観光客が休憩中。
巡礼が盛んだった中世でも、沢山の巡礼者が
ここで一息入れたことだろう。
門の向こうに大聖堂が見えてきた。
大聖堂全景。
597年、ローマ教皇から派遣された修道士アウグスティヌスが
ここに大聖堂の前身を建てた。
そして1170年に大事件が起こる。
神権と王権の争いが激しかった時代、時の大司教トーマス・ベケットが
ヘンリー2世の手にかかってこの大聖堂で暗殺された。
その後ヘンリー2世は祟りを恐れ、大聖堂への巡礼を呼びかけた。
以後、急速に巡礼者が増えた由。
暗殺事件の4年後、大聖堂が焼失。
その後約500年かけて再建されたそうだ。
長期にわたる建設のため、ロマネスク、ゴシック、バロックなど
時代、時代の建築様式が混在しており、興味深い。
入り口上部には、聖職者や君主の像が並ぶ。
このあたりは、ロマネスク様式で建てられているようだ。
中央の塔は、高さ76mの巨大なベル・ハリー・タワー。
街のどこからでも眺められる。