大聖堂の奥、聖歌隊席の方へ進む。
トリニティー・チャペルには、ブラック・プリンスの像が、
フェンスに守られ、眠っている。
エドワード3世の長男、エドワード皇太子の墓碑である。
15世紀のフランスとの戦いで活躍した、勇敢な人物のようだ。
本人は地下の祭室に葬ってくれ、と言って亡くなったそうだが
国民の人気が高く、特別にこのトリニティー・チャペルに
安置されているそうだ。
ここは、戦士のチャペル。
イギリス史の様々な時代の騎士や戦士の碑が並んでいる。
中央には、サマーセット伯爵他3体の像が静かに横たわっている。
壁に架かっている旗は、東ケント連隊の軍旗だそうだ。
大回廊(グレイト・クロイスター)と地下聖堂を見てから
出口に向かった。
中世の時代、この大回廊を多くの修道士達が歩き、
瞑想に耽った事だろう。
まるでハリー・ポッターの映画の一場面を見ている気分だ。
天井には、百合と獅子をあしらった、中世のイングランド王室
の盾が飾られている。
この紋章は、フランス(百合)がイギリス領の一部である事
を主張しているようだ。