やっと我が家を襲ったコロナも落ち着いて待望のこの作品見れました
1985年作品の「ロッキー4」それまでとはちよっと異質の作品
やはり時代がら80年代の作品らしくロックやポップミュージックが流れMTV感覚の作品になってました
1番派手な作品ですが私は好きです
私はロッキーシリーズで唯一劇場で見てないのが「ロッキー4」やったんです
当時はレンタルビデオ黎明期で、映画をレンタルして見るのにハマってたので、この作品もビデオでしか鑑賞してません
しかも日本公開前の海賊版!
画質はまだマシな方だったかな…
今回スタローンが本当に作りたかったロッキー4を40分以上の新映像と差し替えて完成させた
91分が94分になったが半分くらい入れ替えた画像とは?
新たなロッキー4の誕生です
一応見た後に旧作をDVDで見て違いを感じて見ました
そして今回は冒頭だけ言えばアイオブザタイガーが流れない
アメリカとソ連の国旗が書かれたグローブがぶつかって爆発するあのオープニングが完全にカットで、代わりに「ロッキー3」でラングにKO負けしてからのラストまでのダイジェストが展開されます
びっくりするような新な場面がある訳ではないんだが、カットしたり編集し直したりしながら新しいシーンを挿入する事でドラマチックなロッキー4になってます
ロッキーの息子の場面は殆どカット
珍妙な家庭ロボットはバッサリと居なかった事になってる(笑)
1985年版は冷戦を意識してプロパガンダとしてドラコを通して対戦を利用するソ連とアポロやロッキーの対決、いわば米ソ戦争の代理戦争のような側面を感じさせたが、今回はエイドリアンやロッキー、アポロらのちよっした会話の場面を追加する事で、そんな情勢の中、ロッキー、アポロ、そしてドラコのファイターとして戦う意義のようなのが出てきます
今回追加されたアポロを倒した後、リング上でドラコが「俺はドラコ!」と観客にアピールするが、それを聞いたドラコを連れてきた政府の役人が怪訝な顔して睨み付ける場面は私が1番インパクトありました
早々にドラコが自我を見せる事で国家対決がドラコ個人の思いでの対決になるのを感じさせます
これはわかりませんが、40分以上追加されたシーンで案外に1985年版の同じ場面でも別テイクを結構使用されてるかも?
わかりやすかったのはロッキーが勝利を告げられた瞬間は旧作はクルッと回って両手を挙げるんですが、今回はジャンプして喜ぶ!
これはボツになった別テイクでしょうね
またドラコがダウンしたら旧作は10カウントKOだが、今回はレフェリーがすぐ試合を止める(最近のボクシングはそう言うのが多いからかな?)
見ながら比べないとわからないような細かい違いがあるかも知れませんね
ささいな角度の違いとかね
当時はボツにしたが、今見たらこっちが
いいがなー見たいなんがあるかもです
しかしスタローンに「ロッキー4」を蘇らせてくれてありがとうな心境です
カットされた場面が気に入らないとかは見る側の個人個人の思入れがあるので仕方ありませんが、スタローンが今、改めて作りたかった「ロッキー4」がこれだったんでしょう
バッサリ切られた珍妙な家庭ロボットからポップナンバーが流れる1985年版の"MTVロッキー4"も好きだが、ドラマ部分の再構築によりロッキー、ドラコ、アポロ、エイドリアンの心情が描かれる事でよりドラマチックな作品と変貌したこの作品も良いです
ラストのロッキーのスピーチもより説得性が持てました
またエンディングは旧作ではロッキーがマイクでTVで見てる息子にメッセージを言った後に背中に背負ったアメリカの国旗を広げたとこでハーツオンファイアーが流れてエンドロールになる
そこに感じるのは強いアメリカ!…だったのが息子へのメッセージはカット
なんとドラコとリング上で健闘を讃えたタッチを交わした後にリングを降りて、トレーナーとポーリーとの3ショットの後ろ姿にアイオブザタイガーが被ってエンドロールになる
その後ハーツオンファイアーもかかります
ここは違いましたねー
このDC版の幕切れとしてはこちらが相応しいですね
因みにブリジットニールセンは出番減ってました
この頃の彼女はなんかおぼこい顔に見えましたなー
またジェームズブラウンの場面はいつ見てもノリノリになります
やはりロッキー4は派手だけど面白いです
ドラマ的な感動作ロッキー1.2とは別物だけどね
★★★★ 2022.9.1(木) シアタス心斎橋 スクリーン3 13:10 E-7