MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.103 「ヘアスプレー」(2007年 米 116分 シネスコ)

2007-10-29 01:26:29 | 2007年劇場鑑賞
監督 アダム・シャンクマン
出演 ジョン・トラヴォルタ
    ニッキー・ブロンスキー
    ミシェル・ファイファー



いつだったか忘れたけどちょうど選挙があった日のことでした。
例によってTV各局とも選挙特番でゴールデンタイムから深夜まで開票速報を流しています。
特番が終っても夜中も他の番組中にお構いなく常に画面に速報が出ています。
そのおかげで肝心の番組は画面が開票速報に囲まれて小さい画面となってます。
その番組を目当てで見てたら気が散って仕方ないと思いますね・・・
で、その選挙があった深夜に何気なくチャンネル変えてる途中で見ると派手な開票速報画面に囲まれて1本の映画が放送されようとしてました。
それがジョン・ウォーターズ監督の「ヘアスプレー」でした。
「あらら~また運の悪い日に放送日が重なったもんやね・・・」と思ってそのままチャンネルを変えてしまったけど、これが後にミュージカル映画としてリメイクされてると知ってたら見てたのにな~と今は悔やんでます

(あらすじ)

おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。
ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。

冒頭からいきなりニッキー・ブロンスキーの歌から始まるこの作品は王道的なミュージカル映画。

嫌いな人は絶対ダメなんでしょうけどね~突然歌いだすのん・・・
一人の女子高校生のサクセスストーリーのような映画と思ってたけど、意外と深いテーマなんか見え隠れして、ただ単に歌って踊ってのお気楽ムービーにはなってないですね(と言っても楽しい映画ですけどね)
人種差別や偏見やイジメ(太ってるとか)といった社会問題を取り入れて、それに対して果敢に歌やダンスで乗り越えて行こうとする人々の姿を明るくイキイキと描いた後味の良い佳作ですね。

何と言っても主役のトレーシーを演じるニッキー・ブロンスキーのユーモラスなまでの体型に似合わない軽快な踊りや伸びのある歌声に、まさにこの映画の主役は彼女しかいない!と納得させられるほどピッタリはまってましたね。

またその母親を演じたジョン・トラボルタの体当たり(?)なまでの特殊メイクとヘヴィーな体型・・・最初見てるとどことなく、変な人間にしか写らない異様な特殊メイクのおかげで、大いに違和感アリだったけど、映画が進むにつれドンドンと娘を思う普通の母親像が感じられてきて、ここらはさすがトラボルタ、見事な演技力で一見ゲテモノ風にも見える風貌にキャラクターと人間性を感じさてくれます。
その夫役のクリストファー・ウォーケンと歌って踊るシーンはなかなかの名シーンですね。
トラボルタはともかくクリストファー・ウォーケンが歌ってる・・・貴重なものを見せてもらいましたよ(笑)

この作品見て改めて思ったけど、黒人さんはホント歌が上手いですね~
彼らが歌ったり踊ったりしてる場面は画面が締まります(白人もいいですが)
特にクイーン・ラティファ・・・ほんとに上手いねこの人は・・・

そうそう忘れてはいけないミシェル・ファイファー・・・今回は悪役ってこともあり、どことなく嫌味で嫌な女を憎々しく演じております。
いずれにしても後味の良い明るい気分にさせてくれる元気が出るミュージカル映画。


☆☆☆☆ 2007.10,25(木)MOVIX堺 シアター11 20:05 O-3
 

No.102 「インベージョン」(2007年 米 96分 ビスタ)

2007-10-29 00:13:55 | 2007年劇場鑑賞
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演 ニコール・キッドマン
    ダニエル・クレイグ
    ジェレミー・ノーサム



久々のMOVIX堺でのハシゴ鑑賞のこの日ですが、道中車の渋滞を避けながら、何とかかろうじてギリギリに到着。
時計を見ると始まって1分ほど経過した頃で、「まぁ予告10分ぐらいあるやろから、間に合ったな」と入場券を買って、トイレへ行ってと・・・余裕をかましていたのが裏目に・・・何とかスクリーンに入るともう本編始まってるがな!
あら~うかつやったな~ 多分予告は3分ぐらいしかなかった見たい・・・まぁ冒頭の数分を見逃しただけとは云え久々に不覚を取りました。

(あらすじ)

ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。
そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。
その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……

何度も映画化された「盗まれた街」の4度目の映画化だそうですが、私としてはドナルド。サザーランド主演の「SF/ボディスナッチャー」の印象が強いですね。
あの作品ではえんどう豆人間や人面犬が強烈な印象として残っています。

過去の作品はいずれもB級SF映画としてのイメージだが、今回は二コール・キッドマン主演ってこともあり、結構お金かかってそうな印象ですね。
監督が「ヒトラー最期の12日間」のオリヴァー・ヒルシュビーゲルということもあり、どんな映画になってるのか?興味のあるところです。

これといったグロテスクな場面も出てこないけど、人格が変わった人間たちが無表情で襲ってくる怖さなど結構出ていたんではないかと思います。
感染した者たちが集団で攻めてくる感じはまるでゾンビのように見えました。
誰が感染していて、誰がしてないか?そんな疑心暗鬼なサスペンスが見所の一つか・・・と思ってたけど、途中から主人公一派意外は出てくるやつほとんどが感染者てのが、アリアリと判ってしまい、そういう意味の肩透かしはあったけどゾンビ映画のテイストが感じられて結構面白かったですね。

でも解決があまりにも唐突で呆気ないのがイマイチですね~元から脚本がそうなのか、あるいは編集の都合でそうなったのか・・・?
それとやはりこの物語は低予算なB級映画として作られた方が似合いますね。



☆☆☆ 2007、10.25(木) MOVIX堺 シアター10 17:55 K-27